【パーマカルチャーデザイナー vol.22】Shizuka Tateyama
これはパーマカルチャーデザインコース(以下、PDC)を修了したパーマカルチャーデザイナーたちのリレーコラムです。
※パーマカルチャーとは
"Permaculture is a dance with nature, in which nature leads."
パーマカルチャーとは自然に導かれる自然とのダンスのようなもの。
Bill Mollison
ビル・モリソン
#22 Shizuka Tateyama
#21 Pat Ota からのバトンは #22 立山凪へ。
尼であり海女であることから彼女のニックネームは”あまちゃん”。
全体をみて手が届いていないところに気づくとパパパッとこなしてしまうあまちゃんには絶対的な信頼感がある。
不言実行の人。
ユーモア溢れる楽しい雰囲気だけでなく周りのみんなが心地よい気持ちになれる言葉選びは機知に富んでいて、その笑顔はとてもキュートなのです。
Q1.あなたについておしえてください
福井の小さな漁師町にあるお寺で育ちました。
長女。
大学は建築を学んでいたんだけど、就職するときになって「このまま設計を仕事にしていくことが私には合わないんじゃないかなあ?」と思って入ったのが、岐阜県立森林文化アカデミー。
そこでは森林環境教育を専攻してました。
アカデミーの授業の一環として知ったのがパーマカルチャー。
授業でパーマカルチャーデザイナーの方々に出会い、さまざまサイトを見ていく中でもっと学びたい!とアカデミー在学中にPDCを受講。そこでの出会いや学びが今の私の暮らしに大きな影響をあたえてくれました。
今の私の日常はお寺の境内の維持管理をしたり、畑で野菜を育てたり、ニワトリの世話をしたり、保存食づくりをしたり、民宿をしたり。
小さい時から母について海に潜っていて、毎年夏には海女としても活動してる!
Q2.パーマカルチャー デザインコースを通して
私はPDCの前半の途中から体の調子が悪くて、その年の後半は受けられなかった。今でもすごく印象に残っているのが、そのときの受講生の皆の姿。
それぞれが、いろんな思い・願いをもってパーマカルチャーを学びに来ている。それなのに、空いている時間や時には講義の途中でさえ私を気遣ってくれた。
そしてみんなのおかげで調子が悪いながらも最後までその場にいることができた。
「なんて愛のある場所なんだろう」と、今でも背中を撫でてくれたその時のみんなの顔を思い出します。
自分を大切にすること、他者を大事にすること。
そんな当たり前だけど当り前じゃないことができる仲間が集まってできるのがPDCなんだと思った。
今でも迷ったときや困ったときにはPDC中にとったメモを読み返したり、その時の仲間に連絡を取ってみたり。コースは理論を学ぶということだけでなく、そんな仲間や場に出会えた素敵な機会だった。
Q3.あなたにとってパーマカルチャー って
小さく始める大きな革命。
そんな言葉を講義のどこかで講師のだれかが言ってたのを覚えています。
(誰が言ったのか覚えてなくてごめんなさい。)
最近読んだ茨木のり子さんの『小さな渦巻』という詩の中にこんな一説があった。
私が自分の住んでいる田舎の家でできることは、ほんとに小さいことでただの自己満足だと言われればそれまでかもしれない。
自分の家の生ごみを入れるコンポストを作ったり、ニワトリを飼ってみて市販の卵を買うのをやめてみたり、畑で作った野菜を食べてみたり。。。。
だけどこの小さな小さな活動が今の私にとってのパーマカルチャーであり、小さな小さなcycleです。
まだパーマカルチャーとはこうだ!って人に伝えられる言葉を持たない私だけどパーマカルチャーの理念や手法やそれを実現している人からは大きなエネルギーをもらっています。
Q4.PDC卒業生の中で次にバトンをつなぎたい人
ゆきちゃん。
私が今民宿をしているのは、ゆきちゃんのゲストハウスでの暮らしを聞いたことが大きな後押しになったから。
ゆきちゃんの控えめな印象とは裏腹になんでもアクティブにできちゃう感じを超尊敬してる!
#22 Shizuka Tateyama からのバトンは #23 中桐由起子へ。
お楽しみに!
2021/2/4 立春