世界遺産パオアイ旅行&バス9時間- フィリピン留学13日目
こんにちは。p_culturephiliaです。好きなバスは都バス業10系統です。新橋を出て天下の銀座、歌舞伎座の目の前、晴海・豊洲の新都心、木場の運河、深川の下町を通ってスカイツリーに向かいます。本数も多いし、はとバスに乗らなくてもバスに乗ってるだけで東京観光できるのでぜひおすすめです(前置きが長い)。フィリピンデザイン留学の日記を書いています。
本日月曜日はフィリピン独立の志士たちを記念した英雄の日ということでお休み、土日含めて三連休。ということで週末旅行に行っていました。昨日はバギオの清々しい朝を迎え、サンタマリアの教会とビガンの街並みを満喫してビガン泊。今日はビガンからパオアイの教会に行き、そのあと一路学校まで帰宅するというルートです。
昨晩はビガンのHotel Veneto De Viganに泊まりました。7時頃起床、ホテルの朝食をいただきます。
またフィリピン料理かよ、、ということで怖気づいた量になってますが、普通に美味しかったです。よかった。
黒いソーセージはロンガニーサで、昨日のフードファイトフィリピン料理にも入ってました。スペイン本国を始め、メキシコ、フィリピン、南米などのスペイン系の国で食べられているソーセージのことをロンガニーサというそう。
ちゃんと腸に詰められていて、皮の歯ごたえが結構あります。フィリピンでは甘めの味が多い中、ビガンを始めとする北部では塩辛くにんにくの味が強いのが特徴で、昨日食べたエンパナーダ(揚げ餃子)に並ぶご当地メニューだそう。
フルーツはバナナとパパイヤですね。案外フィリピン来てからまだマンゴーを食べていないのでそろそろ食べたい(季節違うのかしら)。
建物もかわいいしスタッフも優しくて素敵なホテルでした。ありがとう。
しかし本当にクリソロゴ通りはいいですね。一生思い出に残ると思う。朝なので人も少なめ。
カレッサ。無人でもちゃんと停まってて偉い。お尻の下にフン袋がつけられているのはよく考えたなあという感じ。
行くか迷っていたパオアイ教会でしたが、まあまあ早起きできたし、まあきっともう人生でルソン島北部に来ることはないだろうし、ということで無理やり行くことにしました。
バスの長旅に備えて飲み物やお菓子をスーパーで買い出し。あとは成田空港の無印で買った傘を昨日失くしてしまったのでここで購入。晴雨兼用300円。別に野菜は買ってません。
マニラやバギオ、そしてビガンなどの交通集積地では、バスターミナルが設けられています。バス会社ごとに。これが厄介で、ただ道で手上げてバスを止めるだけならいろいろな会社のバスが通って本数たくさんあるのに、都市間の移動だとそうも行かないという矛盾があります。どうにかならんのか。
おそらく一番メジャーなPARTASという会社のターミナルへ。フィリピンのバスはいつ来るのだかさっぱりわからないので気を長く首を長くして待ちます。30分程度経ってやってきたラオアグ(LAOAG)行きのバスに乗車。
バスの見た目を撮ったのって案外初めてかも。いつもいつ発車するかわからなくて不安だから来てすぐ乗り込んじゃうんだよな。
出発時刻も適当で、車掌とかターミナルのスタッフのおじさんが「ラオアグラオアグ!」って早口で叫ぶのが発車の合図。「ビガンビガン!」「バギオバギオ!」など基本2回、かなり早口なので知ってる地名じゃないと聞き取れない。
ビガンから目的の教会があるパオアイ(PAOAY)に直接行くことはできず、ラオアグに行く途中にあるバタック(BATAC)という街で乗り換える必要があります。ビガンからバタックまでは2時間くらい。こんくらいなら慣れっこです。
そしてバタックに到着。本当はジープニー(乗り合いバス)に乗り換える予定だったのですが、ジープニー乗り場はイマイチわからず、というか降りた途端にトライシクルのお兄さんに話しかけられたので乗ってしまいました。言い値で80ペソ。
80ペソの人。中国系っぽい?
トライシクルはサイドカーつきのバイク。パッと見一人しか乗れなそうですが、中に2人、バイクの後ろに1人、サイドカーの上に2人みたいな感じで箱乗りしてるフィリピン人の皆さんを見かけることも多々あります。
トライシクルはフィリピン中基本どこでも走っているのですが、実は初めて乗ります。相場もなにもないのでぼったくられるのが怖かったし、まあ歩ける距離なら歩いちゃうし。
とはいえバタックからパオアイは歩ける距離ではないし、ジープニーは乗り場わからんし、声かけられちゃったし、ということで乗ってしまいました。
言い値で乗ったので多分かなりぼったくられています。
けども、食べ物とか考えても日本と比べて安い安いいいながらたくさん食べているわけですから、80ペソ(170円くらい)だろうが20ペソ(40円くらい)だろうが日本人の感覚からしたら安い交通手段な気がしますけどね。散々日本で散財しといていざフィリピン来たら「値切りしましょう(キリッ」みたいなのはそれこそダサくない?(言い訳がましい)
あとジープニーだと人が集まって発車するまで時間がかかることがありますが、トライシクルならいつでもどこでも発車するということで、時間の節約にもなると思う。まあ、高めのチップです、うん。
というか、高めのチップと思ってもいいほど楽しいですねこの乗り物。勿論ドアなんてないし、位置がとても低くて道路に近いのでスリルが満点。多分こんなの日本で乗ったらタクシーより高いと思うぞ。
あれよあれよと10分くらいでパオアイに到着。
サン・アウグスチン教会(San Agusutin Church)、通称パオアイ教会です!
昨日行ったサンタ・マリア教会と同じく、フィリピンのバロック様式の教会の4つのうち1つとして世界遺産に登録されています。
出来た年を調べると1706年やら1710年やらイマイチわかりませんが、まあとても古いし、それがそのままこうして残っているというのは本当に感動。改修工事も目下作業中でした(祝日なのにお疲れさまです)が、やはり日本の観光地と比べるとあんまり改修されていないんでしょうね、歴史というものを資料からではなくそのもの自体から感じ取ることができます(それは考古学では?)。
フィリピンのバロックは地震に耐えるようにより堅固にされていることが特徴の一つ。そのおかげか第二次世界大戦の戦禍にも耐えて今もこうして息をしています。
神秘的な空間にトタン屋根&支保工というのが独特ですね。これも地震から守るためということでしょうか。
素敵なステンドグラス。
敷地内のガーデンからの1枚。なんだか私今すごいところにいるんだな、っていう感情にうちひしがれました。
デカい地名看板はフィリピンのどこにでもある。
ここに行った人のブログとかを見ていると「観光客もまばらな…」とか結構書いてあるんですが、祝日ということもあってか結構観光客がいました。というかサンタ・マリアと比べるとどこも人だらけ。
おーるうぇいずさまー
そして、めちゃくちゃ暑い。天気がいいのはとても嬉しいですが、照りつける太陽がすごいです。ただ、涼しい風が吹いていて空気も重っ苦しくはないので日傘さえ差せばまあなんとかなる。
ということでハロハロを食べました。55ペソ。おいしい〜〜。
お姉さんが作ってくれます。暑そう。
フィリピンって感じのいい写真。
いやー昨日のサンタ・マリア、ビガン、パオアイと世界遺産を3つ回ってきましたが、本当に楽しかった。来てよかった。充実です。ということで帰路につきます。
50ペソの人。どこの国の学生?とか話しかけてくれました。
帰りこそはジープニーに乗るつもりだったのですが、また声をかけられて乗ってしまいました。言い値で50ペソ。多分まだこれでもぼられてるけどもういいです。
12時ごろバタックに戻ってきて、学校に帰るためのマニラ行きのバスを待ちます。しかしかなり北の方に来てしまっているのでマニラ行きのバスがなかなか来ない。ビガン行きばっかり。暑い。
バス早くこないかなあ
一応GoogleマップによるとPARTASのバスが12時半過ぎに来るとのことだったので待っていましたが、やはり来ない。暑い。汗がダラダラ流れてきます。
そしてやっとこ12時50分くらいに到着。あれ、PARTASじゃないけど、まあいいか。学校名の紙を差し出すと、「No」って言われて、「え??」みたいな。どうやら手前のCarmen(最寄りのSM Rosalesがあるところ、学校から15分くらい)なら停まるらしい。ええ、どうせ学校の前通るんだから下ろしてくれよとは思いましたが、めちゃくちゃ暑いしPARTASのバスはいつ来るんだかわからないので背に腹は代えられず乗車。
transportproなる初めて聞くバス。Wi-Fiもないし電源もない低グレードだけど、お金払っちゃったので仕方ない。まあ涼しいのでいいです。定刻で進んでも8時間乗るけど。
ちなみにPARTASのバスもすぐ近くに来ていたようで、時々抜かれたり抜いたりという攻防を繰り広げていました。そちらのバスには「LUXURY」と大きく書いてあったので電波も電源もあったのであろう…。
フィリピンのバスは席空いてないと客入れないから必ず座れるというところだけいいですね、と思っていたのですが、あれ、いつの間に立ち客がいる。会社によって違うのだろうか。しかも通路にいるみなさんは補助席ではなくプラスチックのおもちゃみたいな椅子に座ってます。座り心地最悪だろうな。
遠くに見える海と河口、不思議な色の空。フィリピンに来て海見たの計30秒にも満たないと思う。
景色を眺めたり、映画を観たり、お菓子を食べたり、渋滞にはまったり、音楽聴いたりしながら乗ること9時間、Carmenのバスターミナルまで戻ってきました。夜行でもないのに窮屈な席に9時間ずっと座ってるのはもう人権的な何かがヤバい。休憩も一回しかなかったし、そもそも休憩のアナウンスがタガログ語なので本当に休憩なのかただバス停でちょっとだけ時間調整してるだけなのかがわからず外出るのが怖いので、実質休憩なし。もちろんご飯は食べてません。リクライニングもできるけどしてません。なんかもうとにかく辛かったので思い出したくない。
ちなみに降りる時気づいたのですが、トイレが付いていた。まじか。まあどうせ混んでてトイレ行くための通路なんてなかったのだが…。
というかマニラ行きだから多分まだ終点ついてないんだろうなこのバス。フィリピンのバスは本当にすげえ。運転手・車掌の交代とかも多分ない。それ大丈夫なんですか…。
Carmenからは15分なので、別にどんなバスでも構わない。ということで一番早く来たバスに乗ります。窓が全開なのでエアコンがついていないバスということがわかる。初だ、まあ短いし良いか…。
しかも激混み。ドアのすれすれ(ブレブレな写真しか取れないくらい不安定な位置)に、正直足半分浮かせた状態で立つことになってしまったのですが…。
ドア開けっ放し!w いや、涼しいけど、くっそ怖いわ、、、普通に70kmくらい出すし…。
しばらくしたら車掌がきっぷの発行をし終えて運転席に戻ってきて危なっかしげな顔してドアを閉めてくれました。いや、そんな顔するなら最初から閉めてくれ。
ということで最初から最後まで色々ありすぎましたが、22時に無事学校に帰ってきました〜!!ほぼバスに乗っていただけど拙者 今日もオツカレ!
そして安定のカップラーメン。バッチョイ味。バッチョイはフィリピンのラーメンのことですが、このカップラーメンはコクのある豚骨という感じでとても美味しかった。ビタソイは豆乳飲料ですが粉っぽくてあまり美味しくない。
ということで2泊3日、移動時間約20時間のバギオ&サンタ・マリア&ビガン&パオアイ旅行が終了しました。楽しかった!疲れた!
特段危なかったこともなく、盗まれたものもなく、失くしたものはジョリビーにおいていった無印の傘だけですので、本当に平和裏に終えることができました。
海外で一人で旅をするという実績を解除できたのはデカい。他の国でもやりたくなってきてしまった。
明日からはまたしがない学生に戻ります。頭切り替えないと。
読んでくれた方はありがとうございました。ではまた。