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マニラ・イントラムロス観光 - フィリピン留学25日目

こんにちは。p_culturephiliaです。フィリピンデザイン留学の日記を書いています。

昨日無事に学校を卒業したので、来る日曜日の飛行機のために、マニラに向かうという一日でした。
もちろん学校の送迎もあるのですが、3,000ペソ(6,000円以上!)という高さや、午前1時頃に出発しなければいけない可能性もあるということで、送迎は頼まず(今週の卒業生のうちで唯一だったみたい)、一人でバスに乗ってマニラに向かいます!

で、どうせ一人でマニラに行くのであれば少しは観光もしたいなあということで、土曜日の未明に出発、午後から夜までマニラ観光、一晩泊まり、日曜日は14時発の飛行機に備えて空港で過ごすという旅程にしました。

学校からマニラまではだいたい4〜5時間くらいで、渋滞によってはそれ以上かかることもあります。本当は5時ごろに起きて出発したかったのですが、心が起きれずに7時半頃起床。パッキングを昨日終えられなかったので朝から頑張っていたのですが、どうやっても入らない。お土産買いすぎた感…。

小さめのスーツケースを空港かどこかで買おうと決めて、とりあえずマニラまでは100金で買った巾着袋で済ませることにしました。受託手荷物の量を大きめにしておいてよかった。

スーツケース、リュック、巾着、サコッシュと荷物多すぎおじさん。後ろに掛かっているタオルはスーツケースに空きがなくて置いていくことにしました。

そうこうしているうちに8時(土日の朝ごはんの時間)になってしまったので、本当は食べる予定のなかった最後の学校でのご飯。

学校のご飯では、平日は日本食、土日はフィリピン料理が出るということで、口コミには「土日のご飯がおいしくない」といったものがいくつかありました。ただ個人的には土日に出てくるもののほうが好きでしたね、タイミングよく口に合うものが多かっただけかもしれませんが…。

最後の荷物の確認なんかをしていたらもう9時過ぎ。これはマニラ観光難しいかもな…という思いで出発。しかもよりによってバスがあんまり来ない。

ありがとうCNE1!

マニラにはクバオ(CUBAO)とパサイ(PASAY)2つの大きなバスターミナルがあります。私の目的地は空港に近いパサイだったのですが、来るのはクバオ行きばかり…。

バスを止めるのに警備員が手助けをしてくれたのですが、とても寡黙な警備員が「来るバス、クバオ行きばっかりだね」って言っててなんかほっこりしました。ちなみにこの時の脳内BGMはねこバスのテーマ。

30分くらい待ってやっとこバスが到着。今までに何度も乗ったバスももう最後か〜という感慨深い感情に。

しかしひと悶着。車掌が学生か?とつっけんどんに聞いてきて、色々見せたのに結局学生料金にならない。以下会話。

車掌「学生か?ID見せて」
ぴ「はい」(パスポート見せる)
車掌「パスポートじゃなくてスクールID」
ぴ「日本のでいい?」
車掌「スクールID(仏頂面)」
ぴ「あ、これフィリピンの学校のカードなんだけど」(カード見せる)
車掌「スクールIDオンリー」
ぴ「わかったからちょっと待ってくれ、はいよ」(大学の学生証見せる)
車掌「あ?これ2017年って書いてあるやんけ、invalidだぞ」
ぴ「これ入学年って意味なんだけど?」
車掌「invalid!」
ぴ「じゃあもう学生じゃなくていいよ…」

結局300ペソくらい。スーツケース重かったからへそ曲げたんかな。今まで乗ったバスはめちゃくちゃ優しい車掌ばっかりだったんだけど…。

あとこれはただの推測だけど、こういうおっさんに限って無言で学生料金にしてるんじゃないかと思う。めんどくさいけど根は良いやつみたいな。そういうところも含めて嫌いです。

ちなみに私の大学の学生証に有効期限が書いていないのは日本国内でも問題で、美術館など学生料金で入るときにたまに説明しなきゃいけないことがあります。どうにかしてくれ。

さて、あまりひどい渋滞にも見舞われず、どんどん景色が都会になっていき、13時頃にはマニラ市内に。ただやっぱり市内のほうが渋滞がひどいみたいで、市内を進んだ先にあるパサイについたのは14時過ぎ。

空港から歩いていけるホテルに早めにチェックインして荷物を置き、それから観光に行くという心づもりだったので、いわゆるパサイのターミナルではなく、少し空港に近い「エアポート!」って車掌が言ってた場所で他の客数名と一緒に下車。
パサイから空港(ホテル)までは空港バス(片道300ペソ)かGrab(200ペソくらい、Uber的な配車サービス)を使うつもりだったのですが、バスを降りると客がみんな目の前に止まってた謎の車に乗っていく。聞いたら空港まで300ペソで行ってくれると言うので、そのまま乗りました。おそらくバス会社(今日のバスはfivestarという会社)が手配している車だったのでしょうが、乗っていたときはビクビクでした。

他の客はもちろんフィリピン人なのでみんなタガログ語で喋ってて何がなんだかわからんまま空港に連れていかれる日本人男性わたし。

普通に空港まで連れて行ってくれたし、普通に300ペソ払ったし、何もなかったんでよかったんですけど、もしかしたらインシデントだったのかも。いちなみに100ペソ札を3枚出すのに取り出しやすいように別の50ペソ札を1枚持ってたら「え、50ペソもチップでくれるの?…冗談だよHAHA」って言われた。いい人でした。

まともな写真がゼロ。RUNWAYが歩道橋の名前。

ということで無事マニラ空港第3ターミナルに到着。歩道橋で直結しているリゾート・ワールド・マニラというカジノの方面に向かい、Savoy Hotel Manilaに向かいます。

マニラの幹線道路はめちゃくちゃ広くて、歩行者は基本的には渡れません。リゾート・ワールド・マニラもターミナルの向かいにあるくせに昔はタクシーに乗らなきゃいけなかったようですが、この歩道橋のおかげで徒歩でアクセス可能に。ありがたい。

いかにも東南アジアの高級ホテル街です!みたいな道を抜けて歩くこと10分ほど。

Ped Xingがかわいい。

またダブルベッドだけどもちろん一人。

ホテルに到着。とても清潔だし、係員も丁寧だし、ホテル自体も部屋も広いし、窓からは空港が見えるし、とてもいい感じ。1泊8,000円くらいなので、フィリピンではやや高めだと思う。

窓からの眺め。

この時点で15時。行きたかった美術館・博物館には行けなさそうだけど、街並み見るくらいなら行けるかな〜〜と荷物を置いて出発。

マニラといえど鉄道網はあまり発達しておらず、また日本のような路線バスもあまりないので、移動はタクシーが主となります。ただ観光客が流しのタクシーに乗るのはぼったくられるために乗るようなものなので、観光客であるわたしはGrabを利用。

28歳のジョーイさん。いろいろ話しかけてくれた。

GrabはUberのような配車サービスで、スマホだけで予約、ドライバーとの連絡ができて、支払いもキャッシュレス対応。ナンバープレートの数字や運転手の顔写真も表示してあるので間違えることもありません。ぼったくりもなければチップもなし。めちゃくちゃ便利。

Grabにはいくつか種類があって、一般人の車に載せてもらうGrab Car、タクシーを予約できるGrab Taxi、他の客と相乗りするGrab Share、たくさん乗れる6 sheeterなどがあります。基本的にはCarかTaxiを選んでおけば問題なく、値段も時と場合によってどちらが高いかが変わります。

あと現地の人と会話できるのも楽しい。「英語苦手なんだよね〜」って言っていたものの普通に喋れる(大半の日本人よりよっぽどうまい)。「日本人ってことはBullet Trainってわかる?」と聞かれ、最初さっぱりわかりませんでしたが、弾丸列車、つまり新幹線のことだと判明。そのままBullet Trainなのかよ。ちなみに「今まで地方にいたからマニラのSkyscrapersに驚いたよ」って言ったら「Skyscrapers?」と通じませんでした。センターリスニング。


目的地はイントラムロス(イントラムーロス)です。マニラ中心部に残るスペイン統治時代の街並みで、世界遺産の教会や大きな聖堂、要塞などが残っています。本当は一日過ごしたかったけど時間もないので駆け足で回ります。

渋滞にも見舞われつつ45分くらいで到着。
到着するなり、自転車や馬車のおじさんにめちゃくちゃ客引きされる。しかも日本語で。「ガイド!マニラ大聖堂、サンチャゴ要塞、アウグスティン教会!安いよ!」めちゃくちゃ日本語うまくてびっくりしたけど頑張って振り切ります。というかなぜ韓国人でも中国人でもなく日本人ってわかるんだろうか…?

まずはマニラ大聖堂。荘厳。ロマネスク様式ということで、パオアイなどで見たバロックとはまた違った重みを感じます。世界最大級のパイプオルガンがあるようですが、中には入れなそう?な雰囲気だったのでファサードのみ。

目の前の広場から。ヨーロッパ気分。

続いてイントラムロスの北端にあるサンチャゴ要塞

後ろに高層ビルが見えるのがマニラらしい。

16世紀に建造。歴代スペイン、イギリス、アメリカ、日本の軍事拠点・軍の司令部として使われた要塞だそうです。

フィリピン独立に寄与した19世紀の国民的英雄、ホセ・リサールが処刑前に幽閉されていたという史実を踏まえ、ホセ・リサール博物館もあります。

画家でもあり医者でもあり国民的英雄って、多彩すぎる。海外経験も豊富で、26ヶ国語くらい喋れたらしい。

日本に来たときに仲良くなったという日本人女性、おせいさん。どうやら日本に2ヶ月位滞在していたらしく、日比谷公園にもホセ・リサールの像があるみたい。

パッと思いつかないけどこういう顔の日本人いるよね。

写真だと伝わりづらいけれど、史跡から眺める広場や大聖堂の雰囲気がとても好き。

大きすぎて写真に入らない。

そしてサン・アウグスチン教会。以前行ったサンタ・マリア教会、パオアイ教会と同じくフィリピンのバロック様式教会群として世界遺産に選ばれています。

ミサ中は観光客はあまり入らないでくれとのことだったので入り口から撮影。素敵すぎる…。

もちろんイントラムロス来てよかったし、街並みも教会も遺産も全て素敵なのですが、観光地化されてしまっているのと、土地が狭くてそれぞれひしめき合っているのと、普通に自動車やバイクがそこらへんを通るために、ビガンのようなタイムスリップ感、サンタ・マリアのような世界遺産独り占め感、パオアイのようなスケール感はなかったですね。
印象としては、平泉に行った後に帰りに浅草に寄ってしまうみたいな感じ。もちろん浅草もすごいんだけど…という。でも確実に来てよかった。
イントラムロス周辺には美術館・博物館がたくさんあり、基本的に博物館たちは17時に閉まってしまうので行けなかったということで、もし行けてたらまた違ったのかも…。

そして安定のスタバ。

ストロベリーポメグラネートフラペチーノを飲みました。ポメグラネートはザクロのことで、パールというか、ザクロ味のいくらが入っているフラペチーノです。口の中でプチプチ弾けて美味しい。

さて、イントラムロスの古い町並みのすぐ南にあるリサール公園にやってきました。超広い。

同じくホセ・リサールに由来する公園ですね。市民の憩いの場という言葉がピッタリ。写真は撮りませんでしたがここには野外音楽堂もあって、まるで日比谷公園みたいだな〜と思っていたら、前述のように実際日比谷公園にリサール像があるという偶然の一致。

奥に見えるは行きたかったNational Museum of Anthropology。フィリピン人博物館とかフィリピン人類学博物館とか言われてますが、フィリピン民族博物館と訳したほうが良いんじゃないのかなと勝手に思う。

国旗掲揚台。45mの高さで、フィリピン国内で一番高いらしい。

案外イントラムロスをすぐ回れてしまったので、アジア最大のショッピングモールとも言われるSMモール・オブ・アジア(名前がすごい)に向かうことにしてGrabを開いたのですが、渋滞もあり全然見つからない。

雨もぱらついてきたのでわざわざ遠回りになるモール・オブ・アジアに行くのはやめて、近く(と言っても徒歩20分くらい)にあるSMシティ・マニラに向かいました。

SMに向かう途中のインスタ映えスポットっぽいなにか(交差点の奥)。結局行かなかったけどただの公園…?

まずは一番の懸念事項だったスーツケースを購入。学校の方のSMでは1200ペソくらいで売られていて安!って思った記憶があるのですが、こちらでは3,000ペソ(6,500円くらい)とかなり高め。でも買わないことには持ち物持って帰れないので、仕方ない。

アジア最大ではないとはいえ今まで来た中では多分最大のモール。吉野家も発見。

スーパーではお土産を追加購入。マンゴーチョコレートとかコーヒーとか高いものばっかり買って現金を頑張って使おうとしています(?)(理由は昨日の記事参照)。

夜ご飯どうしようかな〜と思っていたら、広告を見つけた瞬間に行くのを決めたのがこちら。

フライドチキンのポパイズです。アメリカでは人気なフライドチキンチェーンなのですが、日本には出店しておらず(米軍基地内にはあるらしい)、最近発売したチキンサンドが美味すぎて全米が感動、全米で売り切れ、全米の客が店員に銃を突きつけている()というくらいということで、激混みですが並びます。

実はここでも普通のチキンサンドは売り切れだったのですが、なんか高いバージョンは売り切れていなかったので、そちらに。チキンだけではなくベーコンとかレタスとかソースとかが入ってました。

そしてお味ですが…これは売り切れるわ。一昨日ジョリビーのチキンのジューシーさに感動した私ですが、こちらも負けず劣らずジューシー。そして何より衣が超クリスピー。最後の一口までカリカリが味わえる。味も濃すぎず薄すぎずちょうど良くうまい。いやこれ、正直日本でケンタッキー行けなくなるな…。米軍基地公開イベントで唯一日本国内でも買えるらしいので、ぜんぜん行くまである。銃つきつける気持ちもわかる(嘘)。

帰ろうかと思ってGrabを見るとまだラッシュであんまり拾えなさそう。ということでカフェに向かいます。

Bo's Coffeeというお店。チェーン店らしいですが初めて見ました。キャラメルラテと、レチェフランチーズケーキ。レチェフランはフィリピン風プリンのことですが、このチーズケーキがめちゃくちゃねっとり濃厚でこれまたうまい。お腹にたまるレベルの濃厚さ(?)。満足度が高いぞ〜〜!

椅子がコーヒーの麻袋になっていてかわいい。

そろそろGrabつかめるかな?ということでやってみたら捕まえられたのでホテルに向かって帰ります。帰りはGrab Taxiで、特に運転手とはおしゃべりしませんでした。

暗さと音楽と疲れでウトウトしていたら、交差点で信号待ちのときに外からコンコンとドアを叩かれる。びっくりして見ると、小さな女の子が「チップくれ〜」と言っているよう。外国人だからお金持ってそうに見えるわけですね。運転手も「ドア開けないでね」って言うしもちろんドア開けるわけでもお金あげるわけでもないですが、めちゃくちゃ心が痛む。
治安やら行き方やらめちゃくちゃ心配していたマニラもなんだかんだ普通に観光して普通にご飯食べて平和に過ごしてきましたが、やはり地区によっては貧しい子どもたちもいる、と思うといたたまれなくなりますね。正直お金あげられるくらいならあげたいくらいですが…一人にあげたからって集られても困るという問題もある。うーん。最後の最後にマニラのマニラらしさを垣間見てしまいました。

ということで特に何もなく、安全にホテルに到着。ディズニー・チャンネルやCNNを見ながらウトウトしていたら12時位になってしまい、風呂に入ってnoteを書いていたら更に3時前になってしまいました。めちゃくちゃ遅いじゃん。明日はついに帰国。ちゃんと朝起きて、ちゃんと搭乗して、ちゃんと帰れますように。

読んでくれた方はありがとうございました。おやすみなさい。

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