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PDCAサイクルを正しく回すための3つのポイント
経営者だけでなく、ビジネスパーソンなら常識のPDCAサイクルですが、正しく回せていますでしょうか?手段が目的化してしまう「ための」PDCAサイクルに陥らず、正しくサイクルを回すための方法についてお伝えしていきます。
■因数分解して優先順位付け
PDCAサイクルを経営レベルで行おうとすると、まず直面するのが、「どこから手をつけるべきか」という問題です。
スタートアップや中小企業では、カイゼンできるポイントは無数に出てくるかもしれません。しかし、時間をはじめとするリソースは限られていますので、優先順位を付けて物事に当たっていく必要があります。
その優先順位を付けるためには、業務を因数分解する必要があります。
例えば、売上の改善を行うとして、商品毎に販売先の構成・単価・販売数量などの要素に分解します。(このとき、1回あたりでは3階層くらいまで掘り下げるくらいが妥当です)。尚、人件費込みの利幅が小さく、かつ改善余地が低いのであれば、商品セグメント自体の撤退を検討すべきです。
■KPIのタイムリーな検証
KPIを設定して実行しても、達成状況や成功・失敗要因の把握に時間がかかっていると、状況が変わり、打ち手の効果が薄れることになります。
タイムリーに検証していくためには、何より、把握しやすいKPIにしておくことが重要です。タイムリーの定義は、例えば、商品値引き率やセールス成約率であれば月に1回、初回アポイント数であれば、週に1回のスパンで把握するなどまちまちです。KPIを決めたら、併せて管理サイクルを決めて運用しましょう。
尚、管理スパンが長くなってしまう場合は、1か月程度に収まる別のKPIがないかを考えてもいいでしょう。特にベンチャー企業では、ちょっとした業務改善により、業績に明らかな影響が出る場合もあります。大きすぎる目標を立てるのではなく、細かい改善を積み重ねた方が良い結果が出やすいと考えましょう。
■言い回しや作業環境レベルまで深堀して改善
最後に、次の打ち手を打つにあたり、「このKPIを改善しよう」と、ふわっとした指示で終わっては、従業員は困惑してしまいます。
打ち手を考えるのは、経営者の仕事です。しかし、「現場のことは現場が分かっている」と考える方も多いでしょう。その場合は、例えば成績優秀だったり、仕事にムダのない社員にインタビューしてみる、といった行動に出る方が多いと思います。
しかし、そういった行動に出たとしても、現場感の把握レベルが低く、打ち手を間違えてしまう例は枚挙にいとまがありません。
ポイントは、セールスであれば言い回し、事務の合理化であれば、どのような作業環境でやっているか、などまでブレイクダウンして成功要因を探ることです。
そして、人に依存する要因ではなく、仕組みを作れそうな要因に着目して、業務のカイゼンを図りましょう。
いかがでしょうか?今回は、正しくPDCAサイクルを回すためのポイントについてみてきました。経営陣の頭と時間を使うことだからこそ、正しく実施していきたいですね。
一般社団法人日本パートナーCFO協会 編集部
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