2023年11月パートナーCFO養成塾第6期終了しました
2023年6月末にスタートしたパートナーCFO養成塾第6期は、東京リアルクラス2023/11/25、オンラインクラス2023/11/23のDay6をもって無事終了しました!
※パートナーCFO養成塾の紹介ページはこちら。
受講生の背景
第6期も東京リアルクラスとオンラインクラスの2つを開設。
首都圏を中心に、北海道から沖縄まで全国各地から40名弱の多士済々な方々が受講されました。
受講生のバックグラウンドは様々で、弁護士、公認会計士、税理士、中小企業診断士など士業や経営コンサルタントとして日々中小ベンチャー企業の支援をしている方、中小・ベンチャー企業の経営企画・経営管理を担当する方、そしてCFO経験者や金融機関出身の方が中心でした。中にはすでに社外CXOとして活躍中の方も。
―今の仕事(社外CFO/社内のマネジメント業務)において、自身の仕事の質を高めたい
―「パートナーCFOとして独立」を視野に入れた方
―「CFO的な仕事をしてきた/しているが、体系的に学びたい・整理したい」という方、
―「中小企業の支援において自分の専門外であるCFO分野の知見を広げたい」
など、各々の思いや目標を胸に参加されました。
養成塾Day6の概要
【P-CFO養成塾第6期 Day6】
日時:東京リアルクラス 2023/11/25 1330-1700
オンラインクラス 2023/11/23 1830-2200
内容:「パートナーCFOの宣言」
講師:高森厚太郎氏(日本パートナーCFO協会 代表理事)
Day6の講義内容
Day6は「パートナーCFOの宣言」。
前半は事前インプット動画(IPO、M&A、事業再生)の振り返りを行い、後半はメンバー間で実践の共有をします。本編を簡単に振り返りつつ、結びでパートナーCFOとしての自分の決意宣言を行い、パートナーCFOとして独り立ちをしていきます。
■Day6事前動画「7 Exit (M&A)」
■Day6事前動画「7 Exit (IPO)」
「ExitはCFOの主業務。専門性の高い領域なので、CFOが外部専門家を使い、内外をコーディネートしていくことになる」ということで、創業者のExitの選択肢(事業承継含む)に始まり、Exit戦略(IPO、M&A、優良中堅)の中でも、M&AとIPOに関する解説が続きます。
M&Aについては、プロセスの全体像と各プロセスで必要な情報、アドバイザリー契約やヒアリングシート、ノンネームシート作成についてフォーマット付で具体的な手順が解説されます。また、M&Aに携わる11のポジションや主なDD(デューディリジェンス)項目、PMI(Post Merger Integration)のプロセスとポイントなど、自身のM&Aへの関わり方を考えるヒントが示されます。
IPOについては、プロセスの全体像を確認し、IPO準備に着手するタイミング(経営体制、経営者の覚悟)、IPOで最初に着手することやn-2期前に着手しておいた方がいいこと、など初動を押さえていきます。その後、各期で行うことや留意点などを確認し、IPO準備でのCFOの役割の理解を深めていきます。IPO準備は社内ルール作りや書類作業が多いプロジェクトであるため、CFOはIPO準備の段取りとコーディネート、進捗管理などの役割を果たすことの重要性が解説されています。
■Day6事前動画「8 事業再生」
「事業再生・承継は、究極の場面。だからこそ、一通りの知識は持っておいて、心構えは常にしておくべき」ということで、動画では講師が経験した事例でイメージを膨らませつつ、事業再生の全体フレームとフロー、それぞれのフェーズで考慮すべきことを押さえていきます。
パートナーCFOとして事業再生の全体フレームと捌き方・進め方を把握しておくことで、実際に各フェーズで専門家を巻き込む際や、経営者の準備のサポートにつながります。
■Day6当日の講義
講義当日は、Day5の振り返りと事前動画の内容の確認からスタートしました。
その後、「パートナーCFOの全体像の確認」としてDay1~6までの内容を総おさらい。各回は4~5時間の事前動画と3.5時間の講義のボリュームなので、おさらいでは特にポイントに絞った解説が続きます。
「6ヶ月の変化の棚卸」では、個人で学び・実践の振り返りをして、メンバー間で「実践共有」していきます。Day1から共に駆け抜けてきた仲間同士、メンバー同士での共有タイムはいつになくリラックスした雰囲気でいずれのグループも盛り上がりました。
最後は「パートナーCFOとしての決意宣言」を一人ずつ行い、Day7以降へ向けての行動や目標を発表していただきました。
高森先生から
「Day6をもってP-CFO養成塾第6期は終了となるが、P-CFOとしての実践はこれから。すでに案件をとっている人もいるが、『インプットとアウトプットは車の両輪』、ぜひDay7以降は案件をとって実践していってもらえれば。やってみて初めて分かることもあれば、自分がパートナーCFOとしてやっていけるかのセルフイメージもできる。独立して、あるいは副業での関わり方もあれば、本業でCFO的な仕事をする機会があればそこで実践する形もある。
また、養成塾を経て一通り内容がインストール出来た今、次は『自分=商品』を発信して、機会をつかみ、ぜひ学びを役立てていってもらえたら」と受講生へエールを送られて、終了となりました。
受講生の「パートナーCFOとしての決意宣言」~Day7以降へ向けて~
今回は受講生のパートナーCFO宣言から、P-CFO養成塾の学びや実践の一部をご紹介します。
●「これまでの経営企画・財務経理・ベンチャーCFOの経験から、将来、ベンチャー企業を伴走支援するコンサルとして独立したいと考えていました。P-CFO養成塾の存在を知り、これだ!チャレンジしたい。と決意し参加しました。また、独立後にも相談できる同志に出会いたかったので、協会HPで多様な専門家が同志として学び定期的に情報交換している様子が伺えたことも決め手の一つでした。
半年間で第二の人生(会社員から独立へ)に向けて自信がつきました。しばらくは現業をやりながらですが、P-CFO活動をしていきます!」
●「P-CFO養成塾は、最強の中小ベンチャー関係者向けビジネススクールだと思います。
私は現勤務先ではCFOとほど遠い職務であるが、養成塾での学びの多くを実践した。特に、経営層との壁打ち、T-GROWモデルを使った部下との1on1、採用面接はいずれも好評であり、必ずしもP-CFOを目指すのでなくても、中小ベンチャー関係者が聴講すれば幅広く有益な内容だと思われる。
また、これらの実績が評価されたのか、現職で持株会社との連携や新規JVの立上げサポートなど、現在より幅広い役割を担うことになった。現職でも養成塾での学びを活かす機会は非常に多いため、実績作りやスキルアップの機会やP-CFOになる際の顧客候補との関係構築の面でも有利ではないかと考えるに至った。
そのため、現職からP-CFOへのスイッチを急ぐのではなく、現職の継続を最優先として、学びを重ねていくことにした。P-CFOとしてのリスタートは状況に応じて1〜3年後ということになるが、そのときまでに準備を万端に整えロケットスタートを目指す」
●「養成塾は、①PCFO受注するための考え方、吸収、行動の後押しを得られるための時間で、②PCFO全体像を理解し、クライアントのゴールから逆算して支援するためのノウハウの吸収ができた。
受講中の半年で8社の支援(月315万円)をすることになり、目標件数以上の成果を出すことができました。
次は、受注したクライアントを解約させず、継続的に関与することが目下の目標です」
●「経営者の業務を体系的に学ぶことができた。養成塾に通うことで、自分のやりたいこと、強味が明確になり、今後の働き方についても、明確にする機会となった。CFO8マトリクスを用いて、冷静に俯瞰し、企業にかけているところを見出す。自分で取り組むか、外のリソースを活用するかを判断し、企業の成長に貢献していきたい」
●「現在CFOを担っている一環として、資金調達をあらためて学びたく受講した本講座でしたが、人事・組織領域など、他の視点を持つことができるようになり、CFOとしての視野が広がったように感じ、私の成長の機会でありました。
この受講期間中にCFOとして活動しているクライアントの5,000万円の資金調達をできました。まだ目標調達額には達していないので、来年3月を目標にして、さらに1億円の追加調達をできるように動きます。
また、海外展開コンサルの一環として、資金調達もセットにしたサービス(海外×P-CFO)を、この一年間でまず一件受注できるように動きます」
●「養成塾に入ろうと決めたときは、CFOとして使えるスキル・ツールを部分的にでも手に入れて、今勤めている会社と、会社を辞めて、次のステージに立ったときの武器として、今までの経験に付加価値を付けていこうという『やり方』を学ぶところだと思っていました。 実際、Day1からDay6まで、パートナーCFOとしての『やり方』と『あり方』両面で学んできて、自分自身の「あり方」を経営者の「あり方」に変えていく役割を構築する場でした。ここでの学びをこれからも大切にしていきたいと思います。
さらに、10月にM&Aで買収した子会社の非常勤取締役にCFOの立場で就任しました。同じ会社に33年勤めていて他の会社に携わったことがないので、よいタイミングでアウトプットの場を得たと思います。 当面は、社内のパートナーCFOとして、新社長の思いが実現する組織マネジメントを人的ケアとともに実現したいと思います」
●「(養成塾は)ハイレベルな同期の方とハイレベルな講義で、当たり前水準の引き上げる刺激剤。あり方⇒やり方(マトリクス全体像)を通して学べた。中小企業診断士として戦略、財務面を基本としながら、組織開発にも踏み込んでいきたい。
今後は、自分の売り上げ目標も大切であるが、お客様の会社の良い変化の起点になるお手伝いをパートナーとして伴走支援していく。『WHYから始めよ』にもあるように、自分のWHYを大切にして事業をしている経営者をP-CFOとして支援していきます」
――以上が受講生の声の一部です。
受講生の「パートナーCFOとしての決意宣言」は、中小ベンチャー企業支援に対する意気込みと共に、6か月の成果(新規クライアント獲得や売上向上、クライアントの資金調達など)を挙げる方もいれば、企業内でのポジションの変化に伴う新たな挑戦(子会社のCFO、持株会社との連携など)、養成塾受講中にベンチャーCFOに就任して大きな目標に向かって実践していくことが共有されました。
「将来はパートナーCFOとして独立したいが、その前に学びを実践出来て、面白そうな今の仕事をやり切りたい」というコメントもあり、それぞれの「パートナーCFOの学びを活かした新たな挑戦への一歩」が伝わってくる内容でした。
修了生限定のコミュニティ
第6期養成塾は修了となりますが、修了生は認定パートナーCFOとして日本パートナーCFO協会に所属できます。
日本パートナーCFO協会は修了生限定の「パートナーCFOコミュニティ」をご用意しており、FacebookグループやML(最新事例やツールの共有、お悩み相談)、毎月のP-CFOサロン(外部スピーカーやメンバーの事例・ノウハウ・最新ネタのプレゼンやディスカッション)、研究会活動(中小財務、ヒト組織、IPO)など、研鑽と活躍の機会をご用意してメンバーのみなさまをサポートしてまいります。
パートナーCFO・P-CFO養成塾に関する最新情報はこちら
ここまでお読みになって、P-CFO養成塾やパートナーCFOに興味を持っていただいた方へ。
*P-CFO養成塾第7期は2024年6月開講を予定しております。
*P-CFOのメンバーの活躍状況やP-CFO養成塾に関する最新情報は、日本パートナーCFO協会のFBページやnoteでご覧いただけます。
Facebook(https://www.facebook.com/partnercfo)
note(https://note.com/p_cfo)
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それでは、これからの「パートナーCFO」の活躍と、次回2024年開催のP-CFO養成塾第7期をどうぞお楽しみに!