メメント・モリ

早くもブログ2巡目が回ってきました。
コナンと言えば名探偵ではなく未来少年派、ガン=カタを体得したい岡田です。
またコンビニ駐車場にいます。


今回のブログは『ふ純喫茶以外の日常について書け』と言う指令が出ています。


指令で動く男。
奴隷ですね。


なので、自分の好きなものについて書いてみようと思います。
つまり、今回は重度のヲタ&マニアックなブログになると思われます。
あまりに話が飛びすぎてよくわからないことになるかと思われますが、最後までお付き合いいただけると幸いです。
敬称は略です。


今は稽古期間なので主に芝居の事を考えてることが多いですが、普段は仕事をしているか、家で映画を見ていることが多いです。
Amazon Primeビデオ 、Hulu、U-NEXT、WOWOWなどの配信サービスに加入していますが、残念ながらNetflixには入っていません。
入りてぇ。
畜生。
入りすぎ。
映画に漫画、特撮にアニメ、音楽なんかが僕の日常の素地になっています。


先週のブログでも書きましたが、とりあえず子供の頃から映画館に通うのが日常でした。
親に叱られるのは「友達といく」と言って1人で行くことと、行くたびに小遣いをせびろうとするからでした。
恥ずかしいたかり人生だ。
映画を観て、その映画のサウンドトラックレコードを買うのが楽しみでした。
当時はジェリー・ゴールドスミス、ハンス・ジマー、ダニー・エルフマンはすぐ聞き分けられました。
当時は。


小学校から中学校にかけては角川書店が映画産業に乗り込んだ頃で、平井和正原作の『幻魔大戦』が上映されたのもその頃でした。
大友克洋がキャラクターデザインだったこともあり、そのままの流れで『童夢』『AKIRA』といった漫画にのめりこみ、同時に平井和正の小説にものめりこみ、音楽がキース・エマーソンだったことから、ELPにも手を出すと言う節操のなさを遺憾なく発揮しました。
この流れは今に至ってもほぼ変わっていません。


僕のTwitterアカウント(@jawanosaka_89)のトップで固定ツイートにしているのは『太陽を盗んだ男』のワンシーンです。
調べてみたら1979年の作品でした。
僕はテレビで何度も見た記憶があるので、小学生にしてすでに長谷川和彦に触れると言う前途多難な人生が始まっていたわけです。
長らく映像ソフトが廃盤のままでしたが、DVDが発売された時は躊躇いなく買いました。
ジュリーだけじゃなく、”ターミネーター”菅原文太が最高。
今考えると地上波で太陽を盗んだ男て。
『犬神家の一族』や『蘇える金狼』、『戦国自衛隊』なんかもこの年。
またしても角川映画ばかりだな。
『蘇える金狼』は香取慎吾のドラマ版もおすすめなのですが、こちらはソフト未発売(録画済み)。
大人の事情は手強いぞ!


ジュリー繋がりでは『魔界転生』が翌1980年。
洋画では『マッドマックス』や『エイリアン』、『ブリキの太鼓』なんかも1979年公開。
振り返ると怖いわ。
ジョージ・A・ロメロのゾンビは1978年やわ。
ちょっとこの数年は深堀りしたらやばいやつや。


1970年代から80年代はテレビで再放送のアニメや映画が放送されることがとても多かったので、生まれる前の作品なんかも浴びるように見ていました。
関西ローカルではなく、地元ローカルの放送はほとんど見ていたような気がします。


漫画は藤子不二雄(当時)や永井豪、友達が持っていた手塚治虫の漫画、病院に行くと待合室にある漫画、とにかく手に取ることのできる漫画は読みまくっていました。
テレビで放送される映画も同じで、いわゆるウルトラシリーズや仮面ライダーシリーズに代表されるヒーローものなんかは欠かさず見ていた気がします。
そして知らずにそんな作品を作っていた実相寺昭雄や、鈴木清順、大和屋竺などの作品を見てしまっていたのです。
当然のように富野喜幸(現・由悠季)作品もそうでした。
機動戦士ガンダム、いわゆるファーストガンダムが放送される前にはすでに『勇者ライディーン』や『ザンボット3』に『無敵鋼人ダイターン3』なんかも見ていたので、流れですね。
その年の番組が終わったら次の新番組も見るという無限ループ。
僕の中でのガンダムは『逆襲のシャアで』一旦の区切りがついています。
今もその余波の中です。


関連するおもちゃ(フィギュア)は時々買います。
手持ちのものでは、ガンダムシリーズをプラモデル、イデオンは超合金と言う区別をつけています。
最後に買ったのは随分前、『超合金魂 太陽の塔ロボ』



超合金魂のイデオン、ガンバスター、レオパルドン、太陽の塔ロボを一堂に並べたい。
全て部屋の山にあるんだ。


超合金魂を俺に全てくれ。


人生初映画は全く覚えていませんが、多分東映まんがまつりとかそういうアニメ特撮の映画を見に行っていた気がします。
『長靴をはいた猫』とか。
東映の猫のロゴのあれですね。
おそらくリバイバルで見た気がしますが、『長靴をはいた猫』の1本目は井上ひさしさんが脚本を書かれていました。
完全に忘却。
しっかりと覚えているのは、『スター・ウォーズ 帝国の逆襲』です。
今でいうエピソード5ですね。


なんやエピソード5て!!
作られへんゆうたやないかルーカス!!!


1本目の無印『スター・ウォーズ』もちゃんと覚えていないのに「アイムヨァファァザァー」でなぜか震えた覚えがあります。
多分敵が味方とか味方が実は敵な展開が好きなんです。
地上波放送版の無印『スター・ウォーズ』は確か吹き替えキャストが…ん?な記憶があります。
これは多分記憶改竄。


その頃はまだ映画館に通い続けられるほどお小遣いがあったわけではないので、もっぱらテレビで放送される映画をよく見ていました。
小学生ですし。
当時は。


変に声の聞き分けが得意だったのか、イーストウッドがルパンと同じ声だと言うのは早くから気づいていました。
その頃からエンドロールはちゃんと見る派だったので、テレビで声の出演〇〇と言うのもちゃんと見ていて、ルパン三世=山田康夫、クリント・イーストウッド=山田康夫と言うのは既に完全に一致していました。
当時大塚と言えば、明夫ではなく父の周夫でしたし、漫画・アニメ好きだったので有名な声優さんの名前はあらかた覚えていました。
芳忠は基本悪役。


イーストウッドは『ダーティー・ハリー』よりもテレビで見た『ガントレット』が最初な気がしますが、テレビ初放送は1983年らしく、ちょっと記憶にズレがあります。
忘却。
まぁ僕もジジイなので仕方がない。


ルパン三世の本当の好みは緑ジャケットの初代ルパンですが、いわゆる赤ジャケットのルパン三世(第2シリーズ)はシリーズ構成に鈴木清順、脚本に大和屋竺と言う恐ろしいコンビで作られていたシリーズでした。
『殺しの烙印』で干されていた鈴木監督が復帰した頃だった様です。
その上、宮崎駿が照樹務の名義で演出していた回(『死の翼アルバトロス』、『さらば愛しきルパンよ』)は明らかに絵柄が違う上に宮崎アニメの原点的な要素が見えます。
いや、ロボット兵!
ラピュタ見た時衝撃が走ったわ!!
先の大和屋竺の息子は大和屋暁で、おジャ魔女ドレミやデジモンシリーズの脚本家です。
恐ろしき親子ライター1組目。


イーストウッドと言えばしばらく前に『運び屋』を見ましたが、誰が声を当てていたのかもう覚えていません。
というより、ここ何年かは見た映画の記憶がどんどん抜けていきます。
メモリー不足も甚だしい。


まぁ家では吹き替え、映画館では字幕と言う小学生にしてはちょっと早いかもしれない日々を堪能していたのです。
ロッキーは3から映画館、ランボーは最初から映画館で見ました。
ランボーは1作目推しです。
映画雑誌『ロードショー』や『スクリーン』が愛読書でした。
たまにしか買わない立ち読みでしたが。
本当に隅々まで長時間読んでいるので、はたきではたかれるような時代でした。
「ぶぶ漬けでも~]な行為ですね。
ああ、田舎。


覚えていないことが多い中では、『ドラえもん のび太の恐竜』(ガチの一作目)が確か『モスラ対ゴジラ』のリバイバルと二本立てで上映されると言う、今考えるととても幸せな時代でした。
まぁ、ゴジラよりテレビで見ていたガメラの方が好きだったんですが。
初めて見た(多分)ゴジラは、モスラにコテンパンにやられてしまうと言う闇…。


今だから、かもしれないですがガメラは是非とも平成ガメラシリーズを見て欲しいです。
『ガメラ3』では今回の『ミヤコから遠く離れて、みる』の舞台設定である京都が大炎上しています。


関西人の方ならわかるかもしれませんが、関西には浜村淳さんと言う映画解説やラジオパーソナリティーをされている方がいます。
浜村さんの解説の恐ろしいところは、これから上映される映画、まさに自分が見に行こうとしている作品の紹介で、遠慮なくオチを言い放つことです。
浜村さんのネタバラシにどれだけやられたことか。
映画解説が単なる紹介ではないと知るのはもっと大人になってからでした。
甘いぞクソガキ。


Amazon primeのレビューも気を抜くと即ネタバレと言う罠が仕込まれていますが、浜村さんとは雲泥の差です。
Netflixにはレビューあるの?
誰か教えて。


そんなドラえもんを見ていたクソガキが、テレビでも劇場でも観たいものは観に行く節操のない大人になりました。


男1人で「『ショコラ』大人一枚…」とか、「『リトル・ダンサー』大人一枚…」とか、いつまでも慣れぬ自意識に苛まれています。


※ショコラは2000年の作品。主演のジュリエット・ビノシュはショコラでアカデミー主演女優賞、同じ年にハロルド・ピンターの『背信』でトニー賞にノミネートされてたそう。
今年見た『ハイ・ライフ』に出てたがエンドロールまで全く気づかなかった。
ほんま記憶と年月…。


ここ数年見た映画は記録しています。
これを書くにあたってその記録をちらほらと見てみましたが、今年はもう11月なのに100本見てません。
今年劇場で観たのは「パラサイト 半地下の家族」、「ミッドサマー」「TENET」の3本だけ。
すっくな!


家で最後に見たのはレニー・ハーリンの『ハード・ナイト』です。
中国にお呼ばれして作った作品。
正直、レニーどうした?な出来栄え。
見所はたくさんあるのになんでやねん。
レニー・ハーリンの作品で好きなのは、『ディアトロフ・インシデント』です。
お得意の雪と謎の陰謀から突如としてSFスリラーな展開と言う、都市伝説的好物がいっぱいでちょいバカバカしいのも好み。
レニー・ハーリンの出世作『ダイ・ハード2』では、スノーモービルシーンでなんでやねん!とスクリーンに突っ込んだ覚えがあります。
ジョン・ウーの鳩みたいなもんです。
ジョン・ウーも、追っかけて観てたのは『ペイチェック』まで。
そこで鳩かよ!展開に劇場で爆笑した覚えがあります。
『MI:3』でトム・クルーズがバイクで鳩を蹴散らすのも笑った。
『レッド・クリフ』は予告しか見てませんが、もう予告のオープニングから鳩。まさに俯瞰。
あ、レニー・ハーリンは『ロング・キス・グッドナイト』を忘れてました。
こっちが断然好きです。


今年家で見た中で特筆したいのは、『テルマ』と『4デイズ』。
『4デイズ』はどうやらエンディングが2通りあり、僕が見たのはいわゆるバッドエンディングの方です。
自分にとってはあんな最悪なエンディングの方が好みですがねぇ。
サミュエル・L・ジャクソンの報われなさ。


『テルマ』はあのラース・フォン・トリアーの甥、ヨアキム・トリアーの作品で、ラストまで通してなお救われなさに拍車がかかる。
血脈なのか。
ブライアン・デ・パルマの『キャリー』の系譜のようなそんな作品。
どちらもホラーではないし、報われないのは同じ。
あともう1本は、大人になったダコタ・ファニング主演の『500ページの夢の束』。
これは数年後に芦田愛菜に日本リメイクで主演してほしい。
日本リメイク、って言葉が既に、ですが、ね。
芦田愛菜は『告白』(当時4歳)で初めて見てから、ほとんど印象が変わらない。
サイボーグかもしれない。


そうそう、『犬鳴村』も見ました。
犬鳴トンネルは、ドキュメンタリーの方が怖いです。
それに清水崇作品はビデオ版『呪怨』や『輪廻』の方が面白いし怖い。
『呪怨』で言えば、ドラマの『学校の怪談G』で放送された『片隅』と『44444444444』がつながっていてさらに怖いです。
今は清水崇作品よりも、白石晃士作品の方が気になります。
『ある優しき殺人者の記録』と言う映画がありまして、これめちゃくちゃですけどとてもお勧めです。
ぜひ見ていただきたい。
あと、めちゃくちゃさで言えば『カルト』もお勧めです。
絶対に好みは分かれると思うので、興味があれば賭けだと思ってみてください。


あ、映画では無いですがちょっと気を休めるために最近『仮面ライダー剣』をYouTubeで見ましたわ。
公式配信されてる1、2話だけですが、オンドゥル語を聞きたくて。
映画版は井上敏樹と言う怪物脚本家が書かれているのですが、この方はガチです。
井上さんのお父さんは伊上勝さんと言う『仮面ライダー』(昭和)を書かれていた脚本家で、「ジャリ番(子供番組の事)ばっか書くのは卒業しろよ」的なことを言ってきた相手に「こちとら親子でジャリ番で食ってんだよ」と返したと言う逸話がある強者です。
結果、娘さんも脚本家になり親子三代で脚本家です。


一度だけお会いしてサインをいただいたことがありますが、「おお、ありがとなぁ。男のファンは少ないから、これからもよろしくな」と握手していただきました。
これ以上ない程緊張したのを覚えています。
あの!井上敏樹さんと!!
武道家なので、でかい方でした。
恐ろしき親子ライター2組目。


……また無駄に長くなりました。
そんなこんなの自分をふ純喫茶 『ミヤコから遠く離れて、みる』には突っ込んでいます。


俳優は人に非ず。でも人を憂いている。
誰の言葉だよ。


生きてればいいなぁ。
メメント。
振り出しに戻る。


(了)

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