21年産出資馬5頭を振り返る
DMMのベルファスト、パンドジェーヌ、ベランジェール、YGGのリボルトバレット、ロードTOのラコルネータについて、未勝利戦終了時点(2024/09)での戦歴を振り返る。
■DMM(出資馬計:1-6-3-8)
DMMバヌーシーの21年産は9/17の52.9%が勝ち上がりと、率はクラブ馬No.1。
うち7頭が牡馬と牡馬に偏りがあるが、出資馬は3頭とも牝馬。
・ベルファスト 牝 (0-2-0-4)
①2023/10/07: 東京 2歳新馬 松山弘平 2人気 2着 芝1600m
⇒ハナ差2着。このハナ差が最後まで響く結果に。
②2023/11/04: 京都 2歳未勝利 松山弘平 1人気 4着、芝1600m
⇒1番人気に推されるも、熱中症になり…。この時の勝ち馬は後の重賞馬イフェイオン。
③2024/05/11: 京都 3歳未勝利 西村淳也 1人気 4着 芝1600m
⇒怪我により半年ぶりの出走に。
④2024/06/01: 京都 3歳未勝利 西村淳也 5人気 7着 ダート1400m
⇒急遽ダート転向も合わず。(多分)
⑤2024/08/17: 中京 3歳未勝利 河原田菜々 4人気 2着 芝1600m
⇒松山騎手でラストチャンス!…が、騎乗停止により鞍上変更。斤量を活かした渾身の逃げも最後に差される。
⑥2024/08/31: 中京 3歳未勝利 河原田菜々 3人気 4着 芝1600m
⇒台風直撃の道悪の中だった。
スタートダッシュがうまく、常に先行できる馬。
2戦目以降は体調が伴わず連戦はパフォーマンス低下してしまい、と万全の状態での出走ができなかった。
そのため、陣営のいう「いくらでもスピードが出る」姿見れなかったのは残念。
この後は中央復帰を目指して園田へ移籍。復活を期待!
・パンドジェーヌ 牝 (0-2-2-2)
①2024/02/04: 東京 3歳新馬 横山武史 3人気 3着 芝1800m
⇒当初11月にデビュー予定だったが、脚元の問題で延期に。年明けにデビューした。
②2024/04/20: 東京 3歳未勝利 坂井瑠星 1人気 2着 芝2000m
③2024/07/07: 福島 3歳未勝利 戸崎圭太 1人気 3着 芝1800m
⇒惜敗が続く。厩舎はまだ重賞の話をしている。いや、まず1勝を。
④2024/08/03: 札幌 3歳未勝利 横山武史 2人気 2着 芝2000m
⇒最後伸びるも追いつけず…と、ここまでのレースは全て惜敗。
⑤2024/08/25: 札幌 3歳未勝利 ルメール 1人気 5着 芝2000m
⇒連戦の影響か伸びず。ルメール「距離が長い」
⑥2024/09/01: 札幌 3歳未勝利 横山武史 3人気 8着 ダート1700m
⇒連闘。ダートには合わないし、「難しい馬でした」と厩舎も白旗。
先行できてちょい伸びするが、追いつけないイメージ。
未勝利期間に間に合わず終盤は詰めて使ったが、勝てなかった。
惜敗続きとはいえ能力を過信した厩舎コメントが目立った。
格上挑戦で中央に残るが、レースのダメージが強く年内は休養になってしまったりと色々噛み合っていない。
・ベランジェール 牝 (1-2-1-2)
①2023/07/16: 函館 2歳新馬 ルメール 2人気 12着 芝1800m
⇒早期デビューも回ってきただけ。中継にもほぼ映らなかった…。
②2023/10/9: 東京 2歳未勝利 北村宏司 4人気 2着 芝1600m
⇒後方11番手から差すも勝ち馬には届かず。
③2024/01/28: 東京 3歳未勝利 川田将雅 1人気 3着 芝1600m
⇒「とても頑張っているが、体力がない」を鞍上にも指摘されてしまう。
④2024/04/20: 東京 3歳未勝利 北村宏司 2人気 5着 芝1600m
⇒ここに来て、東京も距離も合っていないと立て直しに。
この頃「また三か月空けるのかよ」と思ってしまったが、結果うまくいった。(すみません)
⑤2024/07/27: 新潟 3歳未勝利 ルメール 1人気 2着 芝1400m
⑥2024/08/18: 新潟 3歳未勝利 ルメール 1人気 1着 芝1400m
⇒鞍上にルメールを手配し続け、ラストチャンスで決めた。
最後の直線では15番目から全抜き。
スタートまずまずも行き足はつかず最後の最後に超加速。(その加速も陣営によると長く使えないらしいが…)
21年産出資馬の唯一の勝ち上がり、一口馬主初の勝利だった。
負ける度に要因として挙げられたのは「体力のなさ」「成長力」だったので、無事勝ち上がれたからにはこれからの本格化を期待!?
■YGG
YGGの21年産は5/12の41.7%が勝ち上がり。
中には超大当たりもいたが、1頭のみの出資で縁はなかった。
・リボルトバレット 牡 (0-0-1-1)
①2023/12/23: 中山 2歳新馬 秋山稔樹 12人気 3着 ダート1800m
⇒調教まずまずでとりあえずデビューといった感じだったが、まさかの逃げをかまして12番人気から馬券内に食い込む。(万馬券を当てることができたw)
しかし、この後に蹄を骨折。このレースに出てた馬が後に16頭中8頭と半数も勝ち上がったことから実力は充分とされたが、長期離脱となった。
②2024/08/25: 新潟 3歳未勝利 原優介 2人気 5着 ダート1800m
⇒乗り運動開始から二か月と経たず急ピッチ仕上げでのレース。
厩舎は問題なければ連投、格上挑戦もという意気込みだったが、レース後歩様が悪くなり(大事には至らず)、船橋へ地方転厩となった。
12番人気からというインパクトがあり、逃げの印象が強い。
結局怪我に泣かされた形となり、それは仕方ないが、運用に対しては正直不満というか説明不足。
続戦格上ありきの急仕上げでなんとか未勝利戦に使ったと思えば、中央に戻す旨なく地方転厩の流れは、中央で走らせたいのか地方なのか…。
中央で走らせないなら焦らず地方転厩していれば、もっと大事に使えたはずなので、事実と更新内容だけで判断すれば、そんな感じ。
(まぁこのクラブはこの馬をもって退会するつもり…)
■ロードTO
ロードの21年産は17/34とぴったり50%の勝ち上がり。
既に2勝以上している馬も多いが、1頭のみの出資で縁はなかry
・ラコルネータ 牝 (0-0-0-1)
①2024/07/07: 小倉 3歳未勝利 西村淳也 1人気 競争中止 芝1800m
⇒熱発などでデビューはこの時期になるも、終い10.9の調教時計が影響したのか1番人気。
レースは3コーナーから下がっていき、直線では競争中止に。重度の喉鳴りと診断された。
もうデビュー間に合わないのでは?と思った時期もあったが、滑り込みセーフ。
格上挑戦予定として中央には残留し、今は北海道で術後の調整中。
調教時計が抜けている、なおかつ中内田調教師のお墨付きなので、復帰後の過程は少し安心して見てられるかも?
■総括
勝ち上がり率の高い世代(クラブ)に出資していて勝ち上がりは5頭中1頭は厳しい。
でも、全馬ファンド続行ということで、見守っていきたいと思います…。