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だれかを好きになればなるほど私は自分を嫌いになる 繋がる糸を幾重にも手に巻きつけて懸命に…
Sulphurの蒸気立ち込める 爬虫類が造る陸のまぼろし ヒトが浮世に倦まぬように * 鰐は果実の…
よく晴れた風の強い日には空を飛べたころを思いだす 追い風受けて地面を蹴れば 私は地表から…
サファイアひとつ あなたから奪って 心の中にしまいました しばらくたってわたしの前に 現れ…
春は土からくる めぶくもの 這いでるもの いのちが目に見えるかたちをとってあらわれる 夏は…
サーカスが来るよ 白い街に サーカスが来るよ 論理の街に 枝垂柳の下に 赤いレンガの屋上に 星を見る少女の視線の先に タイヤと地面の間に 死んだ魚の瞳の中 曖昧な心の境 のぞき込んだその筒の奥 サーカスが来る どこにも行けぬ サーカスが サーカスが サーカスが来る