【第4回インタビュー】『立華の契』担当ディレクターさん!?
第4回!玉野翔矢の突撃取材企画!
今回は、現在好評配信中の『立華の契』の担当ディレクターの
饗庭さんに突撃取材を試みました!!
『立華の契』とは?
■作品名
Nintendo Switch専用ゲーム ボイスコミック 立華の契(りっかのちぎり)
■概要
ToneComics
(弊社コミック関連会社のSeed ProjectのBL/ブロマンスレーベル)の
読み切りマンガ「立華の契」を原作として、Nintendo Switchで
ボイスコミック(読む&聞く)コンテンツ
■主な出演
千葉翔也 様
水中雅章 様
■制作
ontembaar / プラス81
■発売(NintendoSwitch)
有限会社レジスタ
立華の契は、読み切り漫画と音声コンテンツの同時展開を目指した
ブロマンス・オリジナル作品です。
江戸時代の随筆、雨月物語の「菊花の契」をモチーフに、
主君の義理を果たし死んだ男が、 友との約束を果たすべく、
霊となって現れるという話を ベースに、「としきち氏」の画稿における
特徴とその美麗を彩る、花を活かして、
「華道」を組み入れた部分がオリジ ナル性となっております。
実は…私も発売時の1話視聴+ゲーム説明役のナレーションで少しだけかかわらせていただいております…!!本編には出てこないんですけどね!
是非、チェックしてみてください!
まずはこんな質問!
玉野:
音声ディレクションをすることになったきっかけは?
饗庭さん:
まず、これまで同人活動をしていました。
小説で同人誌を書いていて、友達とサークル活動をしていたので文章だったら作れると思って、まずはそういう会社を探していたところ今のこの会社をみつけました。
入社からしばらくして、会社から音声コンテンツやってみない?
といわれ、私自身、ドラマCDをかなり聞いていたこともあり音声に関しても脚本という形で文章を書くのでできるんじゃないかと思って挑戦という形で始まりました。
そして、今まで聞いてきた数多くのドラマCDが脚本を書く際に
生きているとおっしゃっていて、音声コンテンツで大変な部分は
・イラストなどの視覚情報が一切ないので全部を字で表現しないといけない
・効果音一つ、セリフで補っていく作業をやらないといけない
最近はアイディアを出して、他の先生に描いてもらうこともふえたけど、
その補足を自分でしなきゃいけない大変さっていうのがある。
と教えていただきました!
なんとなく聞いていたり、演じさせていただいていた音声コンテンツが
どういう風に考えられて作られているというのを初めて知り、
とても勉強になりました!
次に、こんな質問をしてみました!
玉野:
音声コンテンツにおいて、最もやりがいを感じる瞬間は
どのような時ですか?
饗庭さん:
収録中に声優さんの演技を聞いて、セリフはこう変えたほうがいいんじゃないか?と現場で議論して作品に色が加わっていくところですかね?
玉野:
あぁー!わかります!私もその経験はありますね!ちなみに、
立華の契でディレクションした際にあった印象に残っていること
なんてのはありますか?
饗庭さん:
やっぱり、一番最後のセリフで主人公が出した結論について
声優さんと、私と、音響さんで最後の一言をどうするか?
色々なことがあった後にそのキャラクターが出すセリフって
これであっているのか…音にしたら1文字2文字なんですけど、
大人三人で真剣に話したことですかね…!
このお話は、声優をやらせていただいている身としては、かなりあるあるで面白かったです!やっぱり、完成された台本であっても、声優さんの声が乗ったり、いろいろな人の感性が加わると、うわー!絶対こっちのほうがいい!というのが出てくるんですよね…!
こんなことも聞いてみました!
玉野:
今後も音声コンテンツを作っていくと思いますが、
どのような作品を作っていきたいと考えているのでしょうか!?
饗庭さん:
どんなものを作っていこうかなぁと常に考えてますが、
やはり!18禁コンテンツも含めて、BLが好きなので
BLコンテンツを創出していきたいと思ってますね!
やっぱり、好きが仕事の原動力、エネルギーなのですね…!
BLコンテンツ…是非出演させてください!といっておきました!
まってまーす!
そしてそして!
ここからは少し饗庭さんについて深堀りさせていただきました!
深堀り!
玉野:
この会社にはいってまずはどんなことをやられていたんですか?
饗庭さん:
字コンテを書くことを主にやっていましたね。
これまで、同人でやってきたことを仕事に生かして、
クリスタを使った画像編集作業、18禁作品だと
見せられないところにモザイクをかける作業だったり、そういうこともやっていましたね。
最初はやはり、これまでは小説だけをやっていた私では考えられない世界に来たという感じでした。
字コンテ…?聞きなじみのない言葉ですよね。
ここでぷち豆知識!
漫画を制作する際に用いられるプロセスの一つで、コマ割りやセリフ、
場面展開をテキストだけで表現したものを指します。
「字コンテ」は「文字コンテ」とも呼ばれ、絵を描く前の段階で、
漫画全体の流れや構成を文章で整理するために使われます。
『こんな作業があります!』
コマ割りの指示 :どのページに何コマあるかや、
各コマの大きさ・配置の指示。
セリフやモノローグ :登場人物のセリフや心の声をテキストで記述。
場面転換や背景の説明 :シーンの変化や背景の説明を簡潔に記述。
アクションや動きの説明:キャラクターが何をしているのか、
どんな動きがあるのかを文章で表す。
漫画を作り始めるために、こんな作業が必要なんですね…!
普段、面白い漫画を僕たちが読めているのは、
こうした努力あってのことなんですね…!
では、次の質問!
やはりこの記事をみてくれる皆様にお伝えするうえで
これは聞いておきたい…!
玉野:
この仕事をやっていて良かったことを聞きたいです!
饗庭さん:
自分の手掛けた作品に星がつくだけでも最高にうれしくて、
やりがいを感じるんですけど、★が1でも、どんな評価でも
それは評価されたということがとってもうれしい!
見つけてくれた!よかった!と思っていて、
レビューなんて一件でももらえたら、
ずーっと読みかえしちゃいます。
ダウンロード数も増えていたら毎日飛び上がって喜んでます。
そういった、評価を直接いただけるというのが
本当にうれしいことだし、この仕事をやっていて良かったと
心からそう思います。
作り手ならではの喜びですね!
私も声優としてかかわらせていただいた作品が評価されていたら
とっても嬉しいので、わかるなぁと思いながら、お話しを聞いていました。
最後に【noteを見ている人に一言!】
饗庭さん:
私は文字を書くのが楽しいので脚本を書いているときが
一番たのしいんですが、音声コンテンツのディレクションは
自分の生み出した文字が耳から入ってくるので
その時は、うれしいだけじゃなくて、
私の性癖をみなさんに喋っていただいてすいませんという気持ちと、
目の前に自分の性癖が具現化しているという喜びが
入り混じった感情になりながらできる仕事なので、とっても楽しいです!
余談ですが、私は悪役が好きなんですよね。
悪役が活躍するような作品も作っていきたいですね!
というのも、ルパン三世 カリオストロの城を友人とみてて
私は、カリオストロ伯爵が死ぬシーンを見るためにあの映画を見ているんですけど、普通の人はそうじゃないんだ…と友人とのギャップに驚いたことがあったんですよね。
日付が変わる瞬間に悪役が滅びるというあの仕掛け、
時計塔のでっかい針でですよ!?
あれってどうやったら考え着くんだろうということに興味をもちましたし、
やっぱり悪役っていいんですよね…。
本当は悪役だけが活躍する作品がいいんですけど、世間では許してくれないんですよ…。
あと私は、作品の中で誰かが死ぬ瞬間がもっとも美しいと思っているので、
いつもどういう風に殺すかばかり考えてます(笑)
と、お話ししていただきました!
やっぱり普段から作品作りをしている人の頭の中って
普通の人とちょっと違いますよね…!
カリオストロのあのシーンをみて、そこまで考えませんもんね?
沢山お話し聞かせていただいたんですけど、普通とは何か?という哲学をやっているような気持になりました。
ここでタイムアップ!
お話しを聞かせていただいた饗庭さん!
ありがとうございました!
いやー今回も、とっても面白いお話が聞けましたね!
このnoteをご覧いただいている皆様に少しでも
興味を持っていただけましたら、これ幸いでございます!
次回はどんな人にインタビューさせてもらおうかな?
お楽しみに!
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