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シンプルなノートアプリとして使える「Bangle.io」

こんばんは。今回もノートアプリ探求の内容です。

Bangle.io というノートアプリを試してみました。
結論から言うと、シンプルなマークダウンエディターとして使えます。
アプリ自体は英語のみです。すべて無料で利用できます。

操作は主にコマンドパレットに頼ることが多いですが、基本設計が優れているため、軽快に動作します。


特徴

  1. ブラウザで動作

  2. ローカルにmdファイルを保存

  3. 階層で、ノートを整理

  4. アウトライナー式 (list) としても使えるし、段落式 (paragraph) としてもどちらでもOK

  5. ノート内のヘッダーに対する機能が豊富

  6. 純粋なマークダウン

動作環境について

Logseq や Obsidian はソフトウェアのインストールが必要で、さらに内部的には Electron というソフトウェア上で動作しています。Bangle.io はそれらとは異なり、Webページ上のスクリプトだけで動作するWebアプリです。
データに関しては、ローカルにmdファイルを保存します。

階層構造での整理 (非ネットワーク型)

Logseqなどのようなネットワーク型ではありません

ノートを階層構造で整理できます。
ただし、ドラッグによるmdファイル名の変更はできません。

階層を選んでファイルを追加したい場合は、
カーソルを合わせると右側にアイコンがでるのでそれをクリックします

アウトライナー式として使うには

先頭に「- 」を入力すると、アウトライナー式リストに切り替わります。
Enter で次の行も箇条書きが継続します。
サブブロックも連動します。
インデントをしたり、ブロック単位「・」でのドラッグが可能です。

ヘッダー(見出し)を使うと便利

ノート内の各ヘッダー

ヘッダーに対する機能が豊富で、ヘッダーを折りたたんでサブブロックを隠せるのと、右サイドバーにはヘッダー連動の目次を表示できるため、とくにノート内を見出しごとに整理するのに向いています。

右サイドバー

日本語での全文検索

アプリ自体は英語のみですが、日本語の全文検索にもきちんと対応しています。ただし、ハッシュタグ機能に関しては、日本語のタグが使えません

ブロックにハッシュタグ (#Tag) をつけられる

タグをクリックすると、検索に入力される (Obsidianと同じ)

純粋なマークダウンだけに対応

画像の貼り付けもできます!


アプリを使ってみる

アプリのインストールは必要ありません。
https://app.bangle.io/ にアクセスします

ワークスペースを作成する

New workspace ボタンを押します

ファイル保存場所を選ぶ

次の3つから選択可能です。

  • ローカルファイル

  • GitHubレポジトリ

  • ブラウザ内

新規のノートを作成する

  1. 「Ctrl(Cmd) + Shift + p」を押し、コマンドパレットを開きます

  2.  newと打つと 「New note」が選択肢に出ます。Enter を押します

3. ノートタイトルを入力します。Enter を押します (Confirmで送信)

ノート名に「/」を使うと、フォルダーで階層化できます。
「階層A/階層B/階層C/ノート名」のように記入します

4. ノート (mdファイル) が生成されます

このとき、先頭にノートタイトルと同じ、ヘッダー1が生成されますが、
これはmdファイルの名称とは連動しません。ヘッダー1は削除可能です!

ノート名を変更する

コマンドパレットに「rename」と入力して Enter を押します

ファイル名の変更ができます

操作に関して

⚙設定 から ライト/ダーク モードの切り替えが可能
  • 左メニュー

  1. ワークスペースの切り替え

  2. 📁 ノートの切り替え

  3. 🔍 検索

  4. アプリの更新情報

  5. ⚙ 設定

  • 右側にある << が右サイドバーを開くボタン

右サイドバー

Outline は、開いているノート内にあるヘッダーのリストです。
Backlink references には、[[ページ名]] でリンクされている部分が表示されます


備考

  1. カレンダーやデイリーノート生成機能なし (手動入力)

  2. Shiftキーで同時表示可能

  3. ミニエディター機能あり

同時表示の画面。上にあるタブで、ほかのノートに切り替えられる
ミニエディター (一度ノートを開き、コマンドパレットから開く)

このアプリを今後も使えるかどうかについて

ネットワーク型ではないため人気が出ずに、最終更新がストップしています。(2024年2月のコミットが最後)

懸念点が1つあります。
URLでアクセスするため、サービスの公開が停止してしまった場合にすぐに使えなくなります。(mdファイルはローカルにあります)
対処法として、ブラウザから PWA版としてインストールする 方法があります。アプリのページを開いているときに、ブラウザのURLアドレス欄の右側に ある、PWA版をインストールするためのマーク をクリックしてインストールします。PWA版としてインストールすると、万が一URL先にアクセスできなくなった場合でも、ローカルのキャッシュを利用して動作するはずです



リンク

アプリのURL:

ホームページ:

GitHubレポジトリ: