小倉2歳S全頭全レース分析
はじめに
現地参戦することになったので、2歳戦ですがガチで予想しました。少ないので全レース見ました(笑)
基本的に小倉2歳SはHペースになりやすく、逃げ馬には厳しい展開になりやすい。つまりHペースに対応できる追走力と、後ろから差し切る末脚を兼ね備えた馬が勝利する。22年ロンドンプラン、21年ナムラクレア、20年メイケイエールを見れば分かりやすい。
アスクワンタイム・・・新馬戦は、開幕週の超イン有利のトラックバイアス(以下TBと略す)で、内をロスなく回って逃げた川田の馬をとらえきれず0.6秒の2着。Sペースで、しかも最後の直線で大外に出しての結果なので、レース内容としてはこの馬が一番強かったという見方もできる。2走目の未勝利は他馬とレベルが違いすぎたため何も参考にならないが、Hペースを3番手で余裕圧勝したのは良い。全体としてはかなり高評価。あとは岩田望が血迷らないかが心配。
キャンシーエンゼル・・・新馬戦は、逃げた馬の後ろをポツンと気分よく追走する展開に恵まれ、勝手に垂れて下がってきた馬を交わしての1着。評価できる内容ではない。ただ、鞍上が松山なので三連系の紐には残したい。
ジャスパーノワール・・・初出走。正直買わなくいていいが、人気がないなら紐に入れても面白い。
セイウンデセオ・・・小倉開幕週のイン有利のTBと軽い斤量を活かして逃げ残っただけ。2、4、5着の馬はすべてインを通った馬。価値のない1着。消し。
テイエムチュララン・・・九州産馬限定レースを2連勝しているが、そもそも九州産馬のレベルが低いのと、これを買うならセイウンデゼオでいいので、消し。
ドナヴィーナス・・・新馬戦はイン有利のTBを活かして逃げたが、ミルテンベルクに馬なりで余裕で交わされた。テンの速さもミルテンベルクの方が圧倒的に早かった。未勝利もイン有利のTBを活かして逃げ切っただけ。消し。
パッシングシャワー・・・新馬戦は西村淳の騎乗が上手すぎた。出遅れたが、持ち前のスピードを活かし一旦少し外に出してから内に入れて逃げ馬の後ろの位置を確保、そのまま直線で逃げ馬を交わしての1着。素晴らしい。TBはイン有利だったので、その恩恵は受けている。が、出遅れたロスがあったのも事実。2歳にしてはかなり操縦性が高い印象。西村が継続騎乗なのも良い。高評価。
ビッグドリーム・・・新馬戦の勝ち方は派手だが、相手が弱すぎて参考にならない。ある程度以上強いのは間違いないので、相手候補にピッタリだろう。圧勝する可能性もあると思うが、本命にはしたくないかな。今回の小倉2歳で真の力が分かる。
フォルテローザ・・・セイウンデゼオが逃げ切った新馬戦の3着馬。イン有利のTBで、2、4、5着の馬はすべてインを通った馬だったが、この馬は唯一外から追い込んできた。セイウンデゼオよりは確実に強い。鞍上が団野なのも良い!人気もしなさそうだし、本命候補。
マニーブルース・・・この新馬戦のTBはフラットで、Hペースで前が崩れる展開が向いての2着。レース内容自体は評価できるものではないが、小倉2歳Sの展開には合っているため、人気がないなら紐に残すのもアリ。
ミルテンベルク・・・フォルテローザと同じ類。新馬戦は相手が弱すぎてどれほど強いのかが分からない。相手候補。
メイプルギャング・・・新馬戦は1800mなので度外視。未勝利の新潟ダ1200は芝発走で、その芝のテンの速さは良かった。しかもTBがフラットの中、Hペースを2番手追走で押し切ったのは立派。ただ前に行く脚質なのはマイナス材料。まったく人気しなさそうなので、追走力とばてないスタミナを買って紐に入れるのもアリ。夏競馬ですから。
まとめ
本命候補・・・パッシングシャワー、アスクワンタイム、フォルテローザ
相手候補・・・ミルテンベルク、ビッグドリーム