
2024の競馬を振り返って
春
まず今年の牡馬クラシックはノーザン系クラブ馬(サンデーR、シルクR、キャロットR)が大不作だった。それに引き換え、牝馬は大豊作。使い分けが必要となった。そのため、牝馬でホープフルSを勝ったレガレイラを牡馬クラシックに参戦させたのである。
またABCマートの三木オーナーと社台グループのいざこざの影響で、3歳で最も強かったジャスティンミラノの鞍上の戸崎Jは、ダービーで2着に負けるという汚れ仕事をしなければいけなかった。
その裏で、モレイラJの短期免許についての問題が付き纏っていた。個人的に今年のノーザンFの最大の誤算はヴィクトリアマイルをマスクトデーヴァで獲れなかった事だと思っている。WASJで救済措置爆誕しましたがね。
これが春G1の大きな流れだった。
秋
サンデーRがあからさまな使い分けを行ったが、すべて罠。ドウデュースの種牡馬価値を上げる駒にしか過ぎなかった。有馬記念はどういう経緯かは知らないが、結果的に逃げる形に。松島オーナーを納得させるにはこうするしかなかったのかな。しかし、無事にかなりの種牡馬価値を付与することができ、シンジケートの中の人はウハウハだろう。イクイノックスが初年度種付け料2000万でスタートしたから、ドウデュースも同額かな。数年後にはイクイノックス産駒がドウデュース産駒にダービーで勝つなんてことが起きる可能性もある。少し話がそれたので戻します。
阪神改修工事に伴う、京都のロングラン開催が行われた。初めの頃はチェルヴィニアやアーバンシックなど、ノーザン系クラブ馬が勝っていたが、開催が進むにつれて、ノーザンは完全にやる気ゼロだった。その証拠にルメールが来なくなり、中堅騎手の初G1制覇が連発した。今年の京都は異質ですよ。今後の予想の参考にしにくい。
有馬記念は春に汚れ仕事を担ってくれた戸崎Jにご褒美の勝利だった。普通ならアーバンシックを出走させずに、レガレイラにルメールが乗っていたはず。
これが秋G1の流れ。とにかく東京と京都で差が激しかった。
来年のクラシックについて
結論から言うと、牡馬はクロワデュノールを、牝馬はマディソンガールを中心に回っていくだろう。
今年の阪神JFと朝日杯FSは、ノーザンのやる気は皆無だった。なので来春のクラシック前の3歳重賞はおそらくノーザンが席巻することになるだろう。特に牝馬。牡馬はホープフルS組がいますからね。
ここで少しホープフルSの話をしておくと、ミュージアムマイルが朝日杯FSに使い分けで回された事から、ホープフルSのノーザンのやる気は明らか。暮れの中山にしては時計も出ていて、王道血統が走りやすい設定にしてますしね。
個人的な感想としては、今年も牡馬はレベルが高い。そしてノーザンも豊作。順当に決まることが多いでしょう。荒れるなら桜花賞かな。
来年の古馬路線について
ドウデュースが引退し、全体的に低調な現4歳と、レベルの高い現3歳が古馬路線で争うことに。その中心にいるのは間違いなくリバティアイランド。そしてリバティ不在のレースは現3歳世代が総なめしていくと予想される。例えば、そろそろサイバーエージェントの藤田社長に中央G1の初勝利が来る頃でしょう。シンエンペラーには期待大です。
マイル・短距離は然程勢力図に変化はなさそうですね。ジャンタルマンタルやアスコリピチェーノが日本で猛威を振るうくらいでしょうか。
終わりに
今秋は個人的に本命は来るけど馬券が当たらないという残念な年でした。しかも来年は少し忙しい年になるので、レースを絞って回収率を上げていきたいですね。最後までお読みいただきありがとうございました。
ホープフルS
◎クロワデュノール
穴アスクシュタイン
大穴リアライズオーラム