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レガレイラの裏にあるノーザンの思惑とは?

レガレイラという牝馬の概要

牝馬ながらもホープフルSをかなり強い競馬で勝利し、皐月賞に直行するも後方からでは届かない高速馬場かつルメール騎手の怪我離脱により6着。続くダービーではこれまた馬場と展開が向かず5着。どのレースも強い内容の競馬をしており、能力は牝馬の枠にとどまらず世代トップレベルのものがあると言える。ではなぜ牝馬路線を進まず、牡馬路線に行ったのか。また今回のローズSからなぜ戻ってきたのか。これらについて考察していく。
※文中で断定的な表現を用いているがあくまで考察ないし邪推なので、どこまで信じるかは委ねます。

ノーザンファームの牝馬が豊作過ぎた???

まず今年のノーザンファームの牝馬はかなり豊作だった。

レガレイラ(ホープフルS1着、ダービー5着)
チェルヴィニア(オークス1着)
アスコリピチェーノ(阪神JF1着、桜花賞2着、NHKマイル2着)
ステレンボッシュ(桜花賞1着、オークス2着)
クイーンズウォーク(クイーンC1着、オークス4着)

錚々たるメンツである。しかも驚くべきことに、上記5頭のうち4頭がサンデーレーシングの馬であり、ルメール騎手がほぼ主戦である。さらにチェルヴィニアとレガレイラは両馬とも木村哲也厩舎である。

そう、ルメール騎手があと2人くらい足りないのです(笑)

では騎手の配置について考えてみよう。

クイーンズウォークは中内田厩舎なので川田Jで良い。ステレンボッシュはオーナーズクラブの馬なので、サンデーRが優先。となると残るは3頭。短期免許の凄腕ジョッキー(モレイラやレーン)で1頭補うとしても、あと2頭残ってしまう。しかも木村厩舎の馬が2頭もいる。そして、サンデーRの牡馬が不作。だから木村厩舎から1頭牡馬路線に向かうことになったのである。これがレガレイラの牡馬路線参戦の裏である。

では、なぜ牝馬路線に戻ってきたのか。

まずそもそも牝馬に菊花賞はきつすぎるので、もとより出走するつもりは無かっただろう。だから秋から牝馬路線に戻すことは決まっていたと考えるのが妥当。その証拠に、アスコリピチェーノがクラシック路線から外れた。マイル路線に行き、次走もオーストラリアのG1参戦が予定されている。なので残るは、レガレイラ、チェルヴィニア、ステレンボッシュ。この3頭であればルメールJ、レーンJ、戸崎Jで足りる。こうして、使い分けの必要が無くなったから牝馬路線に戻ってきたのである。

ではレガレイラがローズSでどのような結果を残すのか?

馬の事情ではなく、人間側の事情でレースを選んでいたせいで、春は思うような結果を残せなかった。ノーザンが紫苑SではなくローズSに有力な牝馬を出走させている事からも、レガレイラの相対評価を上げに来ているのは見え見え。ローズSは今レガレイラに纏わりついている、「本当に強いの?」「ホープフルSはまぐれ?」という疑念を払拭するためのレースである。だからローズSではレガレイラが1着の馬券しか買うつもりは無い。(後方から上がり最速を使って、ギリギリ届かず2着だったけど強かったよね、というスターズオンアースの大阪杯パターンもややあり得るが、他のメンツ的にまぁ無いかな。)

まとめ

ノーザンの事情により茨の道を進んだレガレイラ。ホープフルSで魅せた豪脚を、末脚が活きやすい中京の舞台で炸裂させてくれるでしょう。レガレイラ頑張れ!




蛇足

レガレイラが牡馬路線から外れたことにより、ルメール騎手が空いた。おそらく菊花賞では、木村厩舎のヘデントールに乗るだろう。前述の通り、レガレイラ計画は2歳時から組まれていただろうものであり、ヘデントールの菊花賞へのプランも長期的な計画で練られたものだろう。そういった意味でヘデントールは菊花賞で是非買いたい。実は日本海Sもヘデントール頭固定の3連単を買って当てました。このプランが見えていたから買えた馬券ですね。(まぁルメールの1人気なんで脳死でも買えた馬かもしれませんが笑)。今週はセントライト記念にアーバンシックが出走予定で鞍上はルメールJ。しかしヘデントールがいるので、そこまで積極的に狙いたい馬ではないですね。今まで通り後方からの競馬になるなら、現在の中山の超高速馬場が合うとも思えませんし、勝つイメージはあまり湧きませんね。


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