最近のよかった:デデデデ/TUNIC/かげきしょうじょ
デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション
漫画。通称デデデデ。ソラニン、おやすみプンプンの作者によるブラックコメディSF。14年〜22年3月に完結済み、全12巻。
平和すぎる腐った日常に突如現れる宇宙人。陰謀論とか、活動家とか、現代風刺の性格が悪い。顔がF先生や水木しげる的な画風のキャラがいるんだけど、顔のコンプレックスを誇張して書くというのが現代版風刺画になっているのも性格悪い。
主人公の門出と親友のおんたん、高校から大学で環境が変わってアンバランスになっていく中であーしてこうして、いつの間にか入れ替わって..という関係がとっても素敵。
アニメ、どうなるんだろうか。
TUNIC
ゲーム。ファミコンゼルダの伝説的なパズルソウルライク。プレイヤーはゲームを遊びながら、散らばった取扱説明書を集めてゲームクリアを目指す。
Steamサマーセールで安くなっていたので購入。個人的GotJ(ゲームオブザ人生)1位のOuterWilds、それのオタクの人が面白いと言っていたのを見かけたのでプレイ。知識さえあれば簡単に進めるとか、手元でメモしたくなる作りはOuterWildsに似ていた。
まず、とにかくアクションがムズい。OuterWildsの不親切な難しさではなく、シンプルにソウルライクとして難易度が高い。ビジュアルを見ても、ファミコンゲームに寄せたいんだと思う。見知らぬ言語で書かれた取扱説明書を軸とした謎解きは良く出来ていて、国産謎解きゲームのタカラッシュ(よく観光地で見かけるスタンプラリー型の謎解きイベント)の様な感じ。OuterWildsほど突き放さずに、でもそれなりに自由なオープン感はとても良いバランスだと思う。
一方で取扱説明書や謎言語自体はストーリーとして取り込まれているわけではなく、そこが繋がっていればもっと面白かったなあという感想。(メタが好きなので、期待しすぎたかも)
かげきしょうじょ!!
少女漫画原作のアニメ。顧客が最初に思い浮かべていた少女歌劇レヴュースタァライトだ、という噂を確かめるため、我々は紅華歌劇音楽学校へと潜入した。
バックグラウンドがめちゃくちゃ重たくて、終始ニコニコしながら観てた。少女☆歌劇と違って、しっかり宝塚学校の生活が描かれるのは、確かに「顧客が(略)」だった。宝塚とか現実世界でも歪に感じるのに、それをアニメにしたらどうなるんだろうと思ったけど、思ったよりバチバチ感はなく、あっさりだった印象。
🍌みたいな背の高いのが主人公で、青髪の子はヒロイン、と思いきやヒロインというより主人公で、誰かが言ったダブル主人公というのにも納得。関係性というよりは、個人にスポットライトを当てた作品という点も少女☆歌劇とは違う点か。
それから、山田さんがいい。いや、山田さんをひいきしているコックカワサキ先生がいい。このアニメでは、演じることを何らかの経験に被せるのが最強とされていて、山田さんはゴニョゴニョに被せているのが正統派でとても好きだった。
そんな中で、終盤、主人公が何に被せるかというのがメインクエスチョンになるんだけど、それが予想外すぎてとてもびっくりした。このアニメ、王道やりながら結構予想と外してくるので観ててとても楽しかった。作画もいいし、とってもいいアニメだった。
謎に動くおじいちゃん、何?w