ペルソナQ2発売から5年半、改めてこのクソゲーをボッコボコに叩いてみた
『ペルソナ3リロード』でペルソナに入ったご新規さんも多いと思うので、PQ2は改めて振り返ってもクソゲーだったなあと再度吐き捨てておく。ゲームとしてのクソっぷりの詳細は問題点wikiを参照。
そもそも『PQ』シリーズ初参戦の『ペルソナ5』組が登場した意味が無く、PQ2の主人公と銘打たれたジョーカーが全くもって主人公をやれていないという時点で、ペルソナQの第2作としては終わっているんだよ。
メインシナリオが道徳の教科書未満のウンコという点については語り尽くされているのでここでは置いておくとして、言いたいのは怪盗団がろくに活躍していないって話。キタローも番長もしっかりリーダーをやっていた『PQ』とは違い、今作でのジョーカーは選択肢をポチポチするだけで全く目立っていなかった。『PQ2』では主人公がスタメン強制ではなくなった事もあり、『PQ』と比較するとマジで空気だった。ジョーカーよりもハム子の方がよほど目立っていた。
「PQ2はハム子アンチが過剰に叩いているだけ」という反論もあるが、実際にプレイしたらハム子一人がめちゃくちゃ目立っているのは分かるだろうに。主人公のジョーカーと特別参戦のハム子、どちらが活躍していたか一目瞭然だし、「ハム子は今まで不遇だったから…」と言われても、主人公のジョーカーを食うほど目立つのは駄目だろうと言わせてもらう。
というか、実際にジョーカーの決めシーンにハム子が被せてきたからな。ジョーカーの登場と共に流れ出した『Life Will Change』をキャンセルしてハム子が現れた時は流石にひっくり返ったわ。クロスオーバー作品でシリーズ最新作の主人公のテーマ曲を文字通り踏み台にする過去作の女主って何?
怪盗団は異世界で着替えられないという理由でハム子が警官コスプレをして潜入し、敵のモブ警官を手刀で気絶させたり、
ジャングルでの食材探し回でP4女子組がお約束のようにゲテモノ食材を持ってくる中、一人だけ真っ先にマツタケを見つけたり、
ティラノサウルスの名前が出てこず「ティラミス?」とボケる杏に対して正しい名前を真顔で教えたり、ドリヒロというよりなろう主っぽい。(そこは真顔で正答を言うんじゃなくツッコんでやれよ。コミュ力どこ行った)
こいつをageるために原作設定が無視され、周りがアホになる。そういうのは商業でも二次創作でも絶対にやるなと言われている行為なのに。
こうまでしないとageられないキャラなんだな、ハム子って。元が何も積み上げていないオリジナリティゼロの後付けif主人公なんだから、当然と言えば当然だが。
世間はそれをメアリー・スーと呼ぶ。
『PQ2』のプロデューサーがペルソナ20周年フェスでファンが描いたイラストを見て、今作に参戦させる事を決めたという『P3P』の女性主人公。彼女は『P3』の主人公たるキタローとは同時に存在できない後付けif主人公(しかもPシリーズ唯一の女性主人公)という、なんともセンシティブなキャラクターだ。生み出された時点でファンの間で火種になったし、『P3』のテーマやストーリーや設定を歪めるドリーム主人公であるため、その後も舞台版以外のメディアミックスや派生ゲーには登場していない。
そんなキャラをシナリオ重視のクロスオーバー作品に出すなんて事はまともなゲーム屋さんならまずやらないんだけど、金田Pは「ハム子を出すなら大切に扱う」と大見得を切ってみせた。
よくもまあこんな大口を叩けたものだと思う。蓋を開けてみればハム子はジョーカーを押しのけての大活躍ぶりで、P5組にもP4組にもP3組にもイレギュラーな自分をケアさせ、キタローの居場所をぶん取り、特別演出攻撃を一人だけ4つ与えられ(ジョーカーですら3つ止まりなのに)、離れ離れになった自分の仲間達に会いたいと言うわりに「仲間が見つかるまで怪盗団に入れさせて」とお願いし、映画館のロビーの隅っこで所在なさげにしているゲストヒロイン放置でジョーカーの隣を確保しお喋りに夢中になり、キタロー世界のS.E.E.S.のメンバーの恥ずかしい一面を暴露し、風花の料理を「殺人事件が起きるくらい」と貶し、順平がキタローを褒めている所に現れて「私まで嬉しくなっちゃった」とキタローより先に発言し、自分を心配してくれているテオドアは放置で孤独なヒロインぶるという、狙っていないとやれないレベルの人格破綻者だった。
怪盗団が口々にハム子を「陽の者だ」「コミュ力おばけだ」と褒め称えるシーンは寒気がした。祐介に普段どんな絵を描くのかと訊いておきながら、祐介が詳しく話し出そうとすると「長くなりそうだからまた後で」と立ち去るような人間のどこが高コミュ力なんだよ。自分の仲間とキタローの仲間を区別せず彼らのプライベートな部分を暴露するくだりといい、向こうを向いている明智に忍び寄ってメガホンで驚かせようとするED絵といい、キタロー世界の順平に「どこの時空でも順平はしょーもない事しか言わないんだね」と言い放つところといい、どこからどう見てもただの勘違いアッパー系コミュ障だよ。
本編のコミュ全部リバースとブロークンしてそうだなコイツ。絶対ニュクスに潰されて立ち上がれないタイプの主人公だと思う。
順平や祐介や明智をタゲっているのを見るに、馬鹿にしてもいい相手や雑に扱っていい相手を選んでやっているのが真性だと思う。カースト上位っぽい見た目のP4女子やP5女子にはやらないもんな。クソだ。
ハム子以外のPQ2登場キャラも同じようなキャラ改悪ぶりかというと別にそうではないので、ハム子をゴリ押した結果でしかない。要するにただただシナリオを作るのが下手くそ。というかライターの能力を疑うレベルなんだが。
いや、ハム子ほど酷くはないけど確かにいた、キャラ改悪させられたキャラ。仲間を助けるためとは言え粛々と贋作作りに勤しむ祐介とか(普通なら一悶着起こさせて祐介のキャラを掘り下げる絶好の機会なので、そういう意味でもライターが絶望的にセンスない)、迷宮内で警戒していただけのジョーカーに通り魔よろしく日本刀で斬りかかる番長とか、ハム子を持ち上げるために「キタローでもできない」と選択肢で言わされたジョーカーとか、自分の仲間があたおか女主にめちゃくちゃ言われてるのにずっと黙ってる空気のキタローとか、マリーの書いた詩をどう見ても意図的にジョーカーの目につく場所に落としているマーガレットとか。クロスオーバーやシナリオのセンス以前に人としての倫理観がアレな人達が作ってるのか?
キタローとハム子がマジのガチで一切絡まなかったのは制作者が上手くやりとりを書けなくて逃げたからだろうなと思っている。ハム子と雪子との絡みも皆無だったのは本当に謎。戦車コミュがブロークンになって運動部を辞めたハム子なのか? テオドアに姉がいるのも知らなかったから多分テオドアと仲を深めてもないぞ。
PQ2にはそういう綻びが山程あった。とにかく発売前のプロモーションで注目を浴びて、キャラファンのペルソナオタクに売りつけられたらそれでいいという舐めた態度をひしひしと感じた。
あの雑極まりないハム子とシナリオで「『PQ』の正統な続編」なんてよく言えたな。しかもハム子のキャラデザもミスってるし。
ハム子はあたおかメアリーなキャラデザ間違いのヤバ女、ジョーカーと番長とキタローは空気、ついでにゲストヒロインとラスボスも空気、ゲストヒロインは身勝手な自己憐憫の映画オタク、絆も感動もあったものじゃない思想押し付けの不快シナリオ。番長は菜々子を姪と言うし、順平はヘルメスが治癒促進スキルを持っているし、キタローは腕章を描き忘れられてるし、P3P女性主人公のハム子がP3女性主人公と紹介されるし、フェザーマンオタクの双葉はフェザーマンのキャラ名を間違えるし、直斗のステータスはHP偏重型だし、ハム子の覚醒ペルソナがメサイアになる。こりゃ制作者が原作エアプの同人ゲーだわ。
特にメサイアを強奪された事は末代まで祟るレベルだよ。キタローは前作でメサイアに覚醒したのに、今作ではオルフェウス改になったし。
キタローにとってメサイアがいかに特別なペルソナか、『P3』を知っていたら分かるだろ。オルフェウスとタナトスを合体させて作る審判コミュMAX解禁のペルソナだぞ。劇場版と漫画版では最後の切札として活躍したんだぞ。しかも本家オルフェウスと同じ顔と前髪で、ハム子とは似ても似つかない。どれだけキタローから奪えば気が済むんだ。(この件に関してはマジで何年経っても新鮮に激怒できる)
一方『P3M』。初召喚シーンは1:50~から。よく見ると前髪がめくれて右目も見えているような気もするが、映画版の主人公は原作よりもしっかり右目が隠れるキャラデザなので、左目を強調する演出にしたと思われる。
今作のためにキタローとハム子とP3の設定を捻じ曲げたくせに、『PQ2』内でもその独自設定の整合性が死んでいた。風花とアイギスと迷宮の機械が「キタローとハム子の生体反応は全く同じ」と評価したにもかかわらず、作中の両者のステータスも習得スキルも全く違うのは何なんだ。ハム子も「みんなは私の世界の仲間達と同じだね」と言いつつ「私のいた場所には彼がいて…」って悲劇のヒロイン面するし。「ハム子はキタローと対等の存在だから隣に並ばせろ」と「ハム子は荒垣を救えて男仲間とコミュれるからキタローよりも優れている」を都合良く使い分けるハム子厨と同じような事をするな。
制作陣が「ハム子とキタローは並行世界の同一人物」と言い張り、P3勢にハム子を持ち上げさせたのは絶句した。キタローを放置してハム子をヨシヨシするP3勢の光景は悪夢を見ているようだった。オリジナルの主人公と後付けif主人公、性別も見た目も性格もイメージカラーも楽曲もコミュも全く違う二人を同一視して後付け主人公の方をヨイショするなんて、よくそんな事ができたな。筋が通ってないし倫理的にもおかしいしで何回見ても引くわ。
何かと厄介なキタローファンを皆殺しにするために作ったゲームだとしたら大成功だったと思う
『PQ2』発売以降ツイッターに浮上しなくなったキタローファンもいたからな。ハム子ファンも「あんなのハム子じゃない」とショックを受けてたけど。いやあ、何でだろうね。
評価の高いクロスオーバーシリーズでこのザマ。ファンコンテンツを謳いつつキタローファンを皆殺しにする後日談を繰り出してきた『ペルソナ3フェス』の血縁か何かか?
特典付きでソフトを予約して2周した立場から断言させてもらう。『PQ2』は、究極のifたるハム子を話題性目当てで雑に投入して盛大に事故ったクソゲーだ。名作だった『PQ』にも泥を塗った。
参戦人数が多すぎたなんてのは単なる言い訳。制作者の拘りやペルソナ愛は皆無で、『PQ』と同じだけの労力をかけて作ったとは到底思えない手抜きの駄作だった。前作であれだけ凝っていたミニゲームもサブシナリオも迷宮の謎解きも、今作ではとことん手が抜かれていた。ファンの信頼を金に替えるだけの燃えないゴミだ。クリアした時は「この特級呪物がP3の最後の花火になるのか」と絶望して泣いた。
まあ、「『PQ』を『PQ2』の仕様で遊びたいなあ」と思う程度にはシステムやUIがパワーアップしてたよ。イケニエ合体の致命的な欠陥とか鑑定アイテムとかいうゴミ新要素とかも生み出されたけど。
シナリオは糞の山で、ボス戦もストレスゲーで
、ステータス画面には除去し忘れたドットが映り込んでて、ベルベットルームとラスボス戦でフリーズが多数報告されてるけど、遊べないほど酷い出来という訳ではないのがミソ。『PQ2』は遊べるゴミ。
あと他に火種と言えば、設定資料集に掲載された番長がP5主を惨殺する狂気のイメージボードみたいなのもあった。ぺごリョナに萌えてるグラフィッカーが描いたのか?
そして今思えばこの絵はP5主が制服姿だったので、異世界の外で番長が丸腰のP5主を斬り殺した図という事になる。誰が喜ぶんだよ、こんなキャラヘイト絵。これは載せるのやめましょうと進言する人はいなかったのか。
ゲームを作る公式の方々はちゃんと作品やキャラクターを大事にしてくれているものと私は信じていたけど、実際はファンの目につかない場所でこういう風にオモチャにしてるんだな、とこの絵を見て思った。何ならこれがヤバい行いだと分かっていないからこんな風に商品として平気で世に送り出しちゃう。フェス後日談を作った会社なだけはあるわ。
それとLINEスタンプで順平の袖が塗り忘れられてたりもしたな…。やっぱりPQ2は同人ゲーという事にするのが一番だと思う。
プロモーションもおかしかった。個別キャラ紹介PVやシステム紹介動画でハム子の登場頻度がやたら高く、検証する人が現れるほどだった。
「なんかハム子が多くてキタロー少なくね?」と私も思ったので、公式のPQ2全動画から検証した。
キタローがワースト1だった。ナビ組よりも画面に映っていないって何。
数値が示す通りキタローは冷遇の極み。PQ2公式サイトで一人だけ隅に追いやられたり、顔にアイコンを被せられたりもしていた。普通クロスオーバーでこんなのやるか?
ファミ通表紙ではハム子はヘアピンと腕章を強調しているのに対し、キタローは腕章は見えず目隠れヘアも目立たない構図。わざわざ背中合わせにして対等みたいにしておいて、なんでこういう扱いをするかな。どっちがオリジナルの主人公なのか分からん。
怒りを通り越してひたすら悲しくなった。今でも悲しいです。
結論。ハム子厨とクソゲー好き以外は『ペルソナQ2』をプレイしない方がいい。