ATLUS・和田和久氏の公式ブログ(P4無印OP制作と眼鏡についての記事) 5 ペルソナ3アーカイブ 2024年5月13日 17:28 P4の話しかないですし、副島さんの代打なので全4回と短いですが、中身は濃厚です。そんな事ぶっちゃけていいの!?という話まで書いてあったのでまとめちゃう。(多分今の時代じゃこんな裏話は出せないと思う)※vol.3と最後の挨拶回は魚拓に残っていませんでした。[和田和久]「ペルソナ3」「ペルソナ3フェス」「ペルソナ4」デザインディレクター2008.05.16 [和田和久] デザイン和田の開発日記 .vol1どうも。皆さん、こんにちはー「ペルソナ4」デザインディレクションを務めました、和田です。今回は副島が超多忙な為、代打でブログを担当させていただきます。副島ファンの皆様、ゴメンナサイ;簡単に僕の自己紹介しますと、魔剣Xの時にアトラスに入社しましてペルソナ2罰、真・女神転生Ⅲ、DDSATでキャラモデルやイベント、ムービーの制作、ペルソナ3よりデザインディレクターをさせてもらっております。以後、よろしくお願いしますーさて…先週の話ですが、P4公式ページにおいて、オープニングアニメを公開させていただきました!まだご覧になっていない方は是非!!【オープニングアニメ】ムービー公開開始時、アクセス数がHP公開初日を大きく上回り、予想外にサーバー負荷が跳ね上がってしまいまして、なかなかダウンロードできなかった方には大変ご迷惑おかけしました…;とはいえ、各所からご好評の声を頂いており、非常に嬉しく思っております。という訳で今日はですね。オープニングアニメ制作の裏話などをさせていただきます…実は今回のオープニング制作はトラブル続きで、かなりギリギリ状態でした…アニメは毎回大変なのですが、その中でも今回は特別でした;予定ではアニメ制作サイドが監督を立て、指揮をとってもらうはずでしたが、お願いした監督が音信不通になり、フェードアウト…もうそろそろゲームのデータを締めようって時期に、全然進んでないことが判明!いやー、もう冷や汗ダラダラですよ。。こうなったら仕方なく…時間も迫っているということで、実質クライアント側の僕が監督的な立ち回りをせざるを得なくなってしまったのです。オープニング制作自体は、真・女神転生ⅢやDDSATなどでやらせてもらっており、大好きな仕事なんです。ただ、いづれも社内で、基本一人で完結できる作業なので好き勝手にやってたもんですから、気楽で良かった。(うーん…改めて考えると、ものすごいコスト安だなー…)しかし今回、アニメ。制作のノウハウもないし、短期間で大勢のアニメ制作会社のスタッフさんを動かすわけですから非常にプレッシャーが大きい訳です。時間もないし、失敗できん!と。また、僕はずっと3Dをやってきていて、人修羅とかエンブリオンの面々などをモデリングしたり、イベントやムービーを作ったりしていたので、素材が3Dだったら大概自分でいじれちゃうんだけど、アニメとなると作業工程とか文化が違うのでメチャメチャ敷居が高い訳です。さらに、社外作業ゆえレスポンスの問題もあり土壇場の修正がしにくい…等など、懸念事項を上げたらキリがありません。…が、もはや突き進むしか無い状態…まず、目黒さんに曲を頂き、副島さんに何点かイメージボードを出してもらって、演出を構成しラフコンテを上げる。それをアニメ製作会社に投げつつ、平行してイメージ動画の作成。制作会社の人的コストや時間の問題を折衝しつつ(実はこれが一番しんどい…)OKカットからレイアウトに…時間が無いとは言え、どうしてもオープニングはクオリティーを落とす方向にもっていきたくなかったので、とにかく自分らでやれることはやったし、そのかわり制作サイドには相当無茶を言ったと思います…(関係者の皆様、大変ご迷惑をおかけしました;)僕は普段とってもマイルドなジェントルマンなんですけど、当時相当ピリピリしていたらしく、ブログでもお馴染みのカドゥケウスDの金田さんが、たまたま隣の副島さんの席に来ているとき、僕がアニメの制作さんと電話していたのを聞いてて『周りがビビるから会議室とって電話しなよーw』って言うくらい;ここ数年で一番テンパッてたかもしれません……と、まあ七転八倒ありましたが、それでも僕の意向を最大限呑んでいただき、キャラを期限内で動かせるだけ動かしてもらえ、結果的にすばらしい作品に仕上げて頂きました。スタッフの皆様には大変感謝しております。。腕の立つ作画監督さんを確保してもらえたことも大きいですねーいやー…アニメの制作ってホント凄いと思います。良い経験をさせてもらいました。正直、P4のデザイン監修大詰めの時期に、平行でのアニメ作業は重く、何度も魂が抜けかけましたが、無事皆様に満足のいくものをお届けすることが出来、心底ホッとしております…A-1ピクチャーズ、及びスタジオ雲雀のスタッフの皆様、本当におつかれさまでした。この場をお借りしまして、心よりお礼申し上げます。今回のオープニングは、ベタにキャラクターの魅力を伝えることを第一としました。少しでも皆様にそれを感じていただけたら、幸いです。2008.06.27 [和田和久] デザイン和田の開発日記 .vol2どうも、こんにちはー今回も副島さんの代打で書かせてもらいます。「ペルソナ4」デザインディレクターの和田です。ジメジメして嫌な季節ですが、皆さんいかがお過ごしでしょうか。さて…P4もいよいよ発売間近になってまいりました!スタッフ一同休暇も空け、各プロモーションに対して、ユーザーの皆様の反応を見守りながら発売の時を待っております。これから隙を見てP4のお話をしていけたらと思いますので、どうぞよろしくーえー私事ですが、休暇中にレーザー近視手術(いわゆるレーシックってやつ)を受けまして、現在非常に快適な視界に大満足中です。以前掛けていたメガネはP4立ち上げ記念に新調したのですが、気がついたらもう発売間近。あっという間でしたねー…さらば、メガネ生活!!というわけで、今回は『メガネ』のお話を少々…ペルソナ4デザインワークのキーワードには、『黄色』『テレビ』『メガネ』『レトロポップ』etc…とあるのですが、各所の様子を見ると、始めは『メガネ』の反応が大きかったように感じます。メガネはメガネでも全員メガネですからねー…僕は「面白い!」と思ったのですが、最初は開発内でも賛否がありました。「ユーザーを選ぶ可能性が…」「メガネキャラが立たなくなる…」とか。デメリットやリスクも結構ありますからね…とは言え、年中メガネな訳ではないし、いじり方よっては、初見で受け付けない人でもガラッと印象が変えられるはずだと、思い切って『全員メガネ』で突っ走りました。何よりインパクトは大きいので!当時のプレゼン資料。副島さんに、P3キャラにメガネを落書きしてもらったもの↓【リンク切れ画像】出典元:ペルソナ3ドラマCD vol.1&2用ジャケットイラスト (フロンティアワークス)個人的には荒垣のぐるぐる眼鏡が好きで、「完二には是非コレで!」と最後までリクエストしていたのですが、あえなく却下されましたwまぁでも、メガネって細かいし、ちゃんと描くと大変じゃないですか。だから大量に描くアニメ制作サイドは大変だったと思います。丁寧に描かないと絵が歪みやすいので何度もリテイクを…また、メガネ掛けているはずのシーンで掛けてなかったり…なんてこともしばしば。そういう訳で最初のPVでは、メガネ修正前のカットもそのまま出ちゃってます。(開発中画面ということでご了承下さいw)…そしていよいよファミ通でのP4発表!気になるユーザーの皆さんの反応は、見事に賛否両論wですが、ひとまずつかみはオッケーだったんじゃないかと個人的には思っています。実際開発しているうちに、だんだんカッコよく見えてきちゃって、メガネって何と言うか変な中毒性がある感じがしました。『戦闘モード』みたいな感じで。だから今「え〜…全員メガネェ〜??」って思っている人も、いざプレイしたらきっと気に入ってくれると思います!!メガネ最高〜!!(もう僕は掛けませんけど。)インターネットアーカイブに残っていたのはここまで。 ダウンロード copy いいなと思ったら応援しよう! チップで応援する #ペルソナ4 #ATLUS #和田和久 5