P3/P3P関連ファクトチェック
公式スタッフが言ってない事やファンの妄想が伝言ゲームで歪められがちなので、自分の心の安寧のためにも残しておく。
とにかくハム子関連のデマがめっっっちゃくちゃ多い。
キタローはデスを宿したせいで無気力になった?
→原作ゲームにそのような設定は無い。「10年前の事故以来性格が変わり、無感情になった」という明確な設定があるのは劇場版のみ。
(結城理の無感情化の原因が両親の死かデス封印かはソースを見つけられていません。もしそういう公式設定があれば教えて下さい…)
原作主人公は無気力でも無感情でもなく、選択肢と人形劇で普通の男子高校生並みに感情表現している。
そもそも主人公の性格や言動は操作するプレイヤー次第。副島氏も「P3主人公は玉虫色のキャラクター」と発言している。
また、PQシリーズでは天然キャラ、P3Dでは穏和、ライブの影アナでは落ち着いていて物腰柔らかと、公式ゲームやイベントボイスでも性格が微妙に異なっている。陰気で無気力どころか、基本的に人当たりはかなり良い方なのが共通項。
「仲間達を引っ張る頼もしいリーダー」が公式解釈のP3主人公である事に留意されたし。
チドリ生存ルートはP3Pからの追加要素?
→違う。『ペルソナ3フェス』からの追加要素。
ハム子が明るいのはデスを宿した反動?
→そのような公式設定は一切無い。
ハム子ルートでは、デス等の設定の整合性は考慮されていない。あくまで「P3主人公と対照的な女性主人公」というコンセプトでデザインされた後付け主人公。
「明るく振る舞ってるのは処世術」
「明るくても中身は虚無」
「ハム子は産む性だからデスを内包してうんたらかんたら」
みたいなのも全てファンの妄想設定。公式と混同しないように。
ハム子はキタローと対等の主人公?
公式ファンブックには以下のようなテキストが掲載されているが、ハム子が『P3』『P3R』に存在しないP3P限定の主人公である以上、P3Pのみの設定だと言える。
※ファンブックの制作者インタビューで「女性主人公のヘアピンは『コミュのアルカナが21あり、彼女が22番目の新しいキャラクターだから』という理由で副島がデザインした」と語られており、上記の文章はその制作背景と食い違っている。他にも色々突っ込み所が多いので、単なるフレーバーテキストでは?というのが筆者個人の感想。
※そもそもハム子はミックスレイドも使えず、ファルロス綾時がCV石田で男のまま、後日談が存在しない、荒垣を生存させてしまう、テーマカラーが青ではなくピンク、P3Rでも影も形もない…と、P3主人公と対等・等価値とは到底言えないキャラクター。
頼むからハム子ネタをP3Pの外に持ち出さないでほしいというのが筆者個人のお気持ち。
(『ハム子はあくまでP3P限定の後付け主人公で、キタローが正統なP3主人公』という認識がペルソナファンの間でもちゃんと浸透している。「ハム子はキタローと対等」なんてP3P外で大真面目に言ったら笑われるか否定されるだけだと思う。)
公式スタッフが「女性主人公ルートは二度と作らない」と言った?
→言ってない。
「女性主人公有りを基本にするつもりは無い」とは言った。
ハム子ルートは作るのが大変でスタッフがトラウマになった?
→「トラウマになった」とは言っていないが、ライターがそう受け取れるような発言はしている。
P3Pでハム子だけが友情ルートを選べるのは優遇?
→男性ユーザーに配慮したためとライターの木戸氏が答えている。
ハム子のオルフェウスは女性型?
→デマ。髪が長いだけの男オルフェウスというのが公式設定。
P3P荒垣は恋愛関係になって致さないと生存させられない?
→違う。そもそも荒垣には明確な恋愛ルートは存在しない。
ランクMAXに上げてから後日話しかけると、選択肢次第では性行為を匂わせるイベントに突入できる、というだけ。ライターは「部屋に行っていれば恋人なんじゃないでしょうか」と発言している(P3P公式ファンブックインタビューより)。
生存ルートに必要なのはコミュMAXのみ。
P3Rのリンクエピソードはハム子ルートのコミュを下敷きにしている?
→そのような公式発言や裏設定は一切無い。
ハム子コミュとネタが被っているシーンもあるが、P3P真田コミュでは「ホットケーキが好き」と発言している一方で、P3R真田リンクエピソードでは「パンケーキが作りたい」と言うなど、意図的にかキャラの言葉選びが異なっている点もある。
穏便に友情ルートに入るのはハム子の特権?
→デマ。P3Rの女子コミュでは恋愛フラグを立てるか立てないか選択可能。
キタローでも告白を回避して穏便に友情ルートに行ける。
順平から父親の話を打ち明けられるのはハム子の特権?
→デマ。フェス本編にて、「特別なんだろ!」イベントの際に仲間達の前で順平が打ち明けるイベントがある。
P3PとP3Rではなぜか一連の台詞がカットされた。
ハム子のビ○チダ○チ発言
→某匿名掲示板発の悪質なフェイク画像。
改造データと思われるので、まともな著作権意識があるなら触れないのが賢明。
ハム子もフェス後日談と同じ道を辿る?
→そのような公式設定・公式発言は一切無い。
P3Pにエピソードアイギスが収録されていない事、選択式膝枕エンドがある事、P4Uが正史(キタロールートから続くシナリオ)である事が全て。
「究極のif」というワードについて
複数の通販サイトでP3Pの紹介に使われたプロモーション用ワード。HMV、楽天ブックス、ゲームシティ、ファミコンプラザ、ゲオオンラインストアで確認済み。
この定型文が上記の店舗で使われているため、ATLUSのチェックを通ったオフィシャルなテキストであるのは間違いないだろう。
「究極のif」は、このプロモーションを見た人達を中心に広まったワードであると思われる。
ハム子の音楽プレイヤーの着け方
これを間違えているファンアートを死ぬほどよく見かける。
ハム子はキタローのようにネックストラップを使っていない。クリップか何かでプレイヤーを服に固定しているのが正しい設定。
ついでに言うと音楽プレイヤーから伸びるコードは一本のみだし、コードはネックストラップ代わりにならない。
頼むから公式絵をよく見て、プレイヤーとイヤホンコードの構造を理解して描いて。
ちなみにPQ2は公式絵とポリゴンモデルでこの間違いを犯している。