Q2を買った話
こんにちは。
タイトルがオチです。はい。
そして長くて読みにくいと思いますので何卒。
ライカM3を買った話からわずか2本目にしてQ2を買った話を書くなんて、それなりの高年収かと思われそうですが、至って普通です。というか少ない…!?
あ、無金利48回払いです。
(M3を買った話はこちら)
M3にて華々しく散った私のお財布、いや、華々しくM型ライカデビューを果たした平々凡々たる私ですが、ひとつどうしても叶えたい希望があってのことでした。
「子供の写真をしっかり残してあげたい」
3年前に結婚…というか妻に拾って頂いた私です が、結婚式の準備やら何やらの中で感じたことがありました。
ズバリ、
「写真を残すってマジ大事。ほんと。」と、いうことです。
平成ヒトケタ生まれの私ですが、成長の過程をカメラ的な目線で見ると、赤ちゃん〜幼少期はフィルム、小学校高学年ぐらいからジワジワとデジカメが普及し始め、中学高校の頃にはいわゆる「写メ」、大学生の中間ぐらいからスマホのカメラ…という具合に、人生の半分近くの思い出がデジタルデータで保存されてきた世代です。
何気ない日常から家族の大切なイベントまで、その半分がパソコンなり昔のケータイなりに保存されているワケです。
んで、何が問題だったかって、結婚式の大定番、思い出スライドショーに使える写真が意外なほどに残っていない…
デジタル化が進むにつれて、節目節目の記念写真はプリントされてるんですぐに見つかるんですが、家族や友人達との何気ない日常の写真が全然ありませんでした。
いや、あるにはあるんですが、どこにあるかと言えば、遥か昔に役目を終えた充電器も無いガラケーの中とか、動くかわからない(結果動いたけど)古い外付けHDDの中とか、そんなんばっかで、そりゃもう大変でした。卒アルをスマホで撮ったり、それこそmixi(懐かしいw)に十何年ぶりかにログインして、恥ずかしくて読んでらんない日記から写真を拾ったり(もちろんアカウントごと闇…いや、思い出の彼方に飛ばしました)、そりゃもう思いつくところは全て当たって、なんとかそれなりのライフストーリーを組み上げることが出来たわけです。
この経験から、デジタルの時代だからこそ子供にはあえてフィルム(や、印刷したくなるそれなりの日常写真)を残してあげたいと思い、フィルムカメラを物色していたところ、ザギンで出会ってしまったのがM3でした。
しかし、M3では問題がありました。
当然ですが、子供の動きなんか追える訳がありません(笑)
いや、熟練すれば追える(らしい)んですが、そんなん何年先か分かりません。子供なんて1分1秒で成長してます。
ありがたくも間も無く1歳になる娘ですが、「どうしよっかな〜」なんて立ち止まって考えているヒマなんてありません。朝出来なかったことが、仕事から帰ったら出来るようになってたりする訳です。1日1日の何気ない写真が大切な成長の記録です。
んで、まず何を買ったかというと、キヤノンのR6を買いました。
もともとキヤノン党(40D、7Dと使ってました)なのと、飛行機写真活動の復活も目論んでいたのでこれ幸いと、ライカX Vario typ107を下取りにだして最新鋭ミラーレス機を購入しました。ライカ持ってたんかい!
ついでにRF100-500も買ってたり
もちろん期待通り動きモノにはピッタリでしたし、何より高感度をガンガン使えるので、「P」にして何も考えずシャッターを切ればジャンジャンそれっぽい写真が撮れます。
しかし、なんか満たされないというか、微妙な感覚が常に付きまとうようになりました。
「湯水のようにイイ写真が撮れる」…。
これがつまらなくなってしまったのです。
なんたる贅沢でしょうか。
手持ちでフツーに夜景や星空まで撮れてしまうカメラを手にして「つまらない」とは、何事か。
でも、なんかカメラ任せ過ぎるというか、パワーとコストの低さに任せてとりあえずバラバラ撮って、後からちゃんと写ってるのを保存してヘッポコアマチュアのクセに「オレ、こんな瞬間とれましたヨ」みたいな顔をするのはなんか違うなぁと。
そりゃ秒間20コマも撮れたら何でもアリです。
そう思い始めた瞬間から、新たなる境地を求めたインターネットの旅が始まったのでした。
まず思いついたのが、ライカX Vario typ107の買い戻し。
メカ的にはちょっと古いですが、近年は「オールドデジタル」なんて言葉があるぐらいですし、画素数が少ないだけで、発売当初は30万円の立派な高級デジタルカメラ。中古相場も、貯め込んだ日銭で買えなくもない範囲と一見悪くないように思いましたが、主目的である子供の写真を撮るには、やはりちょっとのんびりし過ぎています。というか、娘が生まれたばかりの時期はコレで撮ってましたが、すぐに色々追いつかなくなってR6を買ったんです。忘れてました。
「ライカは空気も写す」なんて書かれているブログを良く見ますが、ホントだと思います。もちろんX Vario typ107もそんなカメラでした。
次に思い浮かんだのが、D - LUX7。安心の現行パナライカですね。パナライカってパナライカばかり買うコアなファンがいらっしゃいますね。私の友人もそうです。
20万程と、お手頃ではないけど無理もない範囲で新品が買えて、ライカチューニングされてるとかされてないとか。
色々調べたり聞いたりしましたが、でも結局パナソニック…?
etc…
はい、お気づきでしょうか。
そう、端からライカありき…
今振り返って思いますが、それなりにX Vario typ107でライカに魅せられていたようです。決して現代的な高性能マシンではないけど、ハマるとすごい画を叩き出してくるライカのデジカメのポテンシャルの高さに惚れてしまっていたみたいです。
なんだ、なんかムズムズした気持ち、それが恋心ってのに気がついた時の少年みたいです。
とは言え、買い戻すのはちょっと違う。けどやっぱりライカ臭いデジカメが欲しい。でもM型は用途的に違う。興味あるけど。
そこで少しずつ考えはじめたのが、Q2でした。
さぁ、一度マジで欲しくなると買わなきゃ気が済まない悪い私が出てきました。
資金に関しては、新品なら約80万、中古でも美品なら60万は堅いですから、現在お小遣い制にある身は潔くショッピングローンです。(過度な利用はもちろん良くないんでしょうけど、なんかあっても最悪一括で払える額の範囲なら、ワンランク上の世界に繰り出せるショッピングローンは全然アリだと思います。サブスクみたいなもんです←)
後は出物を待つのみ。
毎日毎日Q2のことばかり調べてはワクワクしていました。
そんなこんなで1週間ほど過ぎたころ、マップカメラさんに美品ランクの中古品が出てきたではありませんか!
額が額なので注文時はちょっと戸惑ったあたりにどうにも隠せない自分の小市民っぷりに笑いつつ、使ってないちょっとした機材を下取りに出して計60万ちょっとでお迎えすることが出来ました。
あ、ちなみにレンズキャップが欠品でしたが、5500円で買えるし何より評判が悪くて使うつもりが無かったので気にしませんでした。
お重のようは箱はX Vario typ107で経験済みでしたが、それよりも遥かに高い高級感です。
素晴らしい!エクセレント!!
Q2は何よりレンズが素晴らしいと個人的には思っています。
同等品と言われるズミルックス28mm f1.4はだいたい100万円。(ひゃっ、ひゃくまんえん!!??)
それがAFで使えて17cmまで寄れるマクロ撮影機能もあって、4K動画も撮影出来て、35mm,50mm,75mmとクロップ可能な4730万画素のフルサイズCMOSセンサーに、防塵防滴構造のメタルボディが付いてきて、なんと60万円台ですよ、奥さん。お得以外の何物でもありません。ってかボディとセンサーなんてオマケじゃないですかほんと。
ええ、全く意味がわかりませんw
普通だったらレンズ代にボディ代とセンサー代が足されて100万円超えてもいいと思いますが、足すどころかタダ同然で配るとは恐るべしライカ。
今のところですが、毎日触ってます。毎日。帰ったら触るのが楽しみで仕事してます。子供の頃、新しいおもちゃを買ってもらった時は学校から帰るのが楽しみでしたが、全く同じですw
子供の写真を残したいのが入り口には間違いありませんし、レンズを向ける先はほぼ子供ですが、なんかカメラとか写真に対する考え方みたいなものは確実に変わりました。大排気量のクルマに飽きて、コンパクトでキビキビはしるタイプに落ち着いたような感じです。連写性能や高感度耐性、画素数、その他色々のスペック競争とは別次元を体感しています。
This is the Q2.
いや、ライカだから
Das ist Q2.
とりあえず、ローンが終わるまでは家族写真のメイン機として活躍して欲しいと思います。
次は、Q2でちょっと撮り歩いた様子を書きたいと思います。
終