あの日信じたone ok rockが今も世界で1番カッコよかった話
one ok rockと出逢って、もう8年になった。
遂に5.6年続けてきたPRIMALフットマークの連続継続を切ってしまった。毎年これだけは買わないと、って義務感のように買ってたし、今年もそう思ったけど、そんな気持ちをなんだか忘れようとしてしまって、いつのまにか本当に忘れていてしまった。
あの時の私にはone ok rockが全てで、つまらなくて苦しいこの世の中でone ok rockだけを信じて生きてた。全部の楽曲に思い出があって、歌詞の意味を調べたり、流行ってた缶ペンにTAKAのタトゥーの言葉も書いて、車の中でTSUTAYAで借りたNicheシンドロームをずっと聴いて、モンスターロックのワンオク特集を何十回も見た。
高校になると、スマホももらったし、世界も広がったし、私は少しだけ成長した。BUMP OF CHICKENを聴くようになって、今までのように一分一秒ワンオクを聴くことは無くなった。それでも大好きなのは変わらない、いつみてもカッコよくて、信じられる、私のヒーロー。
だけどいつしかワンオクを聴かなくなっていた。大学に入ってからは、UNISON SQUARE GARDENが大好きで、アイドルも好きになって、色んなバンドも見て、ライブに行って、ワンオクのことを忘れてた。今でも1番好きなバンドは何?って聞かれると、ワンオクだって言ってるし、インスタの自己紹介のところだって、ワンオクのインスタのリンクを貼ってる。だけど、中学より、高校より、ずっと私はワンオクから離れていってた。無意識のうちに。
嫌いになったわけではない。ただあの時私に響いた歌はその効力を失ってしまってただの懐かしい曲になった。
それがいつしかワンオクに申し訳なくなって、なおさらワンオクを聴けなくなった。大好きで大好きなのに昔みたいに1番に好きではない自分が申し訳なくて、ワンオクを見ると胸がキュッとした。
ワンオクのいろんな話を聞くと、「そうだよね、いつも頑張ってるよね、かっこいいんだワンオクは」と思っていた。あの時、私を動かしていたその力は今の私には響かなかった。それが悲しくて悔しくて、どうしようもなくなってしまった。
だけど、どうやらそうではないらしいと気づいたのはアルバムがリリースされると発表されてから。アルバム名が「luxury disease」だと聞いたとき、なぜかそれを翻訳しようと思った。
10st Album 「ゼイタクビョウ」、まさかのゼイタクビョウ再び、私は号泣した。
それから、Save yourselfの先行公開、「どうやらワンオクが戻ってきたらしい」と世の中はざわざわし、私もざわざわしていた。前作アルバムもかっこいいしとても聴きやすい。けど心のどこかでロックサウンドのワンオクを求めていたのはどのファンも一緒。「ワンオクが戻ってきた」と思った。
それからアルバムリリース、一通り聴いて気づいたのが「ワンオクの耐性がついてる」だった。
なんの違和感もなく聴ける。全部の音に身に覚えがあって、全部の曲がなぜか愛しく感じた。
それからアルバムツアー、「行かないと」と思ったけれど、やっぱりなんだか足が向かずに、ずるずるしてて、友達に行こうと誘ってもらって決意した。ワクワクすると辛くなるから何にも考えずに、セトリも予想せずに行った。
あの日私が信じたone ok rockは今日も変わらず、そこにあった。
あの時信じたTakaの言葉も、Toruの関西弁も、Tomoyaのドラムも、Ryotaの笑顔も、全部変わらずそこにあった。変わったのは私だけだったみたい。
令和にアンサイズニアが聴けると思わなかった、何回も何回も見た、「埼玉2日目!」で始まる35xxxvのMemoriesが聴けると思わなかった、Deeperなんて渚園の中だけのものだと思ってたし、same asなんてライブで聴けるものではないと思ってた。
私の全てがそこにあった。one ok rockが大好きでほんとにこの人達しか信じられない!って縋り付いて生きてきたはずだけど、いつのまにかずっと聴かなくても平気になって、色んなバンドを、アイドルを好きになって、久しぶりに再会したone ok rockはずっと変わらずに世界で1番かっこよかった。涙が止まらなくて、泣きながらキミシダイ列車を聴いて、それを見たスタッフの人が泣いたように見えた。本当に全てが美しくてなんて言ったらいいか分からなくて、ただひたすらに、私はone ok rockを信じて生きていたんだと思った。そしてそれは今でも、大きな声で言いたいと思った。
ひとりで号泣して、友達にどうだった?って聞かれてうまく答えられなくて、そうやってなんだか放心したまま家に帰り、
その後今まで通り生きた。ワンオクを聴かずに生活した。アイドルを見て、ライブに行って、ELLEGARDENのライブに行って、UNISON SQUARE GARDENのチケットを取って、たまにTwitterでワンオクの話をみて、今まで通りに生きた。
今はもう、ワンオクを聴かなくなったことを悔しいと思わないようにしようと思う。私がワンオクを聴こうがどうしようが、彼らは生きる。彼らがこれから先どうなろうが私はone ok rockを求める時に聴くし、ずっと今まで聴いてきた。そうやって彼らは4人でone ok rockでい続ける。私はToruのギターが鳴ればそれがワンオクの曲じゃなくても気づくと思う。それはとてもありがたくて、本当に美しいことだと気づいた。
でも今日私はone ok rockを聴く。
それでいいよね、Taka
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