11. 結婚パーティー当日を迎えた。
2019年2月2日
会場に僕らが入れるのは13:00から。
13:30開場で、14:00にパーティー開始。
まずは10:00から予約している、嫁が長い事お世話になっている美容師さんにヘアメイクをしてもらう。
「いつも嫁がお世話になっております」と挨拶しながら、ついでに僕もへアセットをしてもらう。
その後、12:00から会場近くのカラオケの一室を予約しており、事前に受付・司会・着付けをそれぞれお願いしていた友人達、総勢9人で最終打ち合わせ。
各々で、初めましてや久しぶり〜等の挨拶を済ませてもらい、嫁が前日ギリギリまで作っていた資料を全員に配り、それぞれの細かい動きを確認し合う。
前日まで僕と嫁とでパーティーの流れや、司会や受付メンバーから来場者に伝えて欲しい事等を入念に打ち合わせしていた(荷物預かり、ビンゴカード配布、杉原さん作ウェルカムボードに拇印を押してもらう等々)。
嫁はテレビや劇場のカメラマン経験があり、このようなイベント内での動きや配慮等が細やかで、とても気が利く。のだが、、申し訳ないがこの最終打ち合わせ時の嫁は、
完全にテンパっていた。。。
そもそも時間が限られてる中で、1人この場に遅刻して来たという事態も重なって、とても分かりやすく「これがアワアワしてる人だよ」と、世のお手本として欲しい程アワアワしていた。
段取りを聞く嫁の同級生達から「大丈夫、落ち着いて」と言われてる様が何だか愛おしく、そして気心知れてる仲ってやっぱり素敵やなーええ友達たちやなーと、まるで他人事で別室のモニターから見てるかのように穏やかに、そのやり取りを眺めていた。
とりあえずここは、仮にも人前に立つ仕事をしていた僕の出番だ。
ずっと色々やってもらってありがとうごめんなさい。
無事、最終打ち合わせが終わり、いよいよ会場入り。
会場に入ってからは最早一瞬の出来事だった。
会場の方に挨拶し、同じ時間に会場入りした余興組と最終打ち合わせ。(久しぶりに会う芸人達と喋りたい気持ちと、準備に焦る気持ちが入り混じりごちゃごちゃだった)
カラオケで打ち合わせした事を、現場で更に調整してみたり、あれが無いこれが無いとカバンを漁ってみたり、そうしてる内にもう開場するので、控室に入って焦りながら着替える。
着替えながら、あー遂にこの時が来たと、緊張はピークを迎える。
控室の外からは、会場に集まり出した人達の声が聞こえて来る。
あいつの声や!
わーあの人の声や!
この声はあの人やんね!?
それぞれの友人や共通の友人達の声で控室は満たされ、
あー、いよいよ皆の前に出ていくのかー、てか、本当に皆来てくれたーと、緊張と安堵が共存する不思議な空間になっていた。
沢山の来場でごった返す受付を、打ち合わせ通りスムーズに案内してくれている。
司会の二人が、声を張り上げて場を盛り上げつつ、席や設備案内をして場を整えてくれている。
着替え終わって緊張してる僕らを、着付けをしてくれた嫁の同級生が「緊張してんの?写真撮ろか?」と笑いながら撮ってくれる。
見事に緊張している。
この1枚を撮って嫁の同級生も会場の方に出て行き、いよいよ最後の二人っきりの時間。
もう出て行ったら、終わりまで進むだけや。
大丈夫。なるようになるやろ。
と、お互い緊張をほぐし合い、最後に笑っとこう!と
出て行く直前に1枚。
笑っているようで、どこかやっぱり緊張をほぐせていない笑
そして、
「時間です。行きましょう!」
と担当の女性が声を掛けに来てれる。
「すごい人数集まってます。凄いですね。」
何故か、彼女も泣きそうになっていた。。。
そして、嫁が作ったオープニングVTRが始まり、
結婚パーティーの幕が上がる。