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12.結婚パーティーが、終わった。

流れ始めたオープニングVTRを、入場口に控える僕らもこっそりと覗く。

「めっちゃ良いー!」
「懐かしいー!」

想いを込めて作ったVTRに対する会場のリアクションが直で届いて、この時点で嫁は泣いていた。

「あー、今日来てよかったー。」

VTRが終わると、会場の誰か(多分、嫁のご友人)のこのセリフが聞こえてきて、僕も泣いた。

「新郎新婦の入場です!」

司会のアスリート上野と吉田圭佑が、僕らが控える会場後ろの入場口に目線を促す。
入場口が開き、会場の皆様の前に姿を現した僕ら二人は、


既に泣いていた。(笑)


前方の高砂まで、それぞれの友人やお世話になった方々の拍手や笑顔に囲まれて歩く。

こんな瞬間を迎えられるなんて信じられなかった。


高砂に上がった時には二人ともしっかり泣いていた。(爆笑)


一応考えてはいた最初の挨拶も泣くは飛ぶはでグダグダ。
泣きながらもようやく最後の「本日は誠にありがとうございました」まで辿り着き二人揃ってお辞儀をすると改めて沢山の拍手を頂き、思わずそのまま退場してもおかしくないぐらい、クライマックスの泣き様だった。


こんなグダグダな様も、芸人達が笑ってイジってくれて、それを見て地元の同級生達が笑っている様子を、何て素敵な空間なんだと感じ、新婚ながら既に老夫婦的な視点で高砂からの景色を眺めていた。


後はもう、ひたすら楽しかった。
余興もビンゴも楽しいしかなかったので、楽しかったで一纏めとさせてもらおうと思う。
書くのが面倒臭くなったんか?と言われたら、そんな訳では無いとは言い切れない。


退場前の最後の挨拶の時、楽しかった余韻と最初の挨拶で渇き切っていたため、全く泣かなかった。


ただ二次会では即興で始まった歌の贈り合いに泣いて笑ってまた泣いて、感情がゴチャ混ぜにされた。

後輩のギターに乗せられて、嫁に即興でグダグダの歌を贈らせてもらった。
歴史に残る、いや、残す程もないグダっぷりだったが、改めて想いを伝えられて良かったと思っている。

悪い後輩を持って、最高だ。

パーティーを通じて改めて思った。
芸人って本当に面白い。
辞めて良かったと思う。
勝負する事を止めて、純粋に楽しむ側に回らせて貰って、辞めたというよりは逃げたという方が近いかもしれない。それでも沢山の芸人仲間が来てくれた事は本当に嬉しかった。
芸人してる事が嫌になって逃げたけど、芸人達に助けられて、優しい時間を過ごせて、やっぱり芸人やってて良かったと思う。


結婚パーティーが、終わった。
ただひたすらに、ありがとうございました。
最高でした。本当に。
またお会いしましょう。




※※※因みに今、嫁にありがとう代わりに素敵なスタンプを送ったら、

更に素敵なスタンプ返って来て、日々を楽しく過ごせてるな〜と実感してるとこです。


最後まで読んで頂きありがとうございました。

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