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妊娠の話③ 妊娠中にかかるお金はどれくらい?補助金ってどれくらいもらえるの?ハイリスク妊婦の場合は?

こんにちは。p0k0です。
今日は妊娠9ヶ月目の私が、妊娠判定〜これまでにかかった医療費を計算したので、その内容を共有したいと思います。
※ 前提として、私は東京23区内に住んでいます

妊娠中にかかる医療費とは

妊娠中には主に以下のときに医療費がかかります。

・(妊娠判定)
・妊婦健診
・各期間中に受ける特別な検診(血液検査、超音波検診)

ちなみに、出産時には以下の費用がかかります。

・分娩費用
・入院費用
・産科医療補償制度加入金
・(その他帝王切開など特別な処置が必要になったときの費用)

私はまだ妊娠期間中なので、今回は妊娠期間中にかかる費用について書いていきます。

妊娠判定のときにかかる費用

妊娠中にかかる費用の前に、妊娠判定時にかかる費用について書いていきます。
妊娠判定時には、まだ正常妊娠か異常妊娠かがわからない状態です。
正常妊娠、つまり「妊娠していますねー」となったタイミングで基本的には
産婦人科でかかる健診費用は保険適用外になり、すべて自己負担での費用を支払わなければならなくなります。

逆に異常妊娠、つまり「妊娠しているかわかりませんね」「妊娠していそうなんだけれども異所性妊娠かもしれないです」など、
正常妊娠とは認められない場合には費用は保険適用内になり、
通常の診療科と同様、3割負担での費用支払となります。

妊娠判定時には、妊娠しているかどうかをまず尿中の hCG(human Chorionic Gonadotropin: ヒト絨毛性性腺刺激ホルモン)の計測によって反応を確かめます。
これによって妊娠反応が認められた場合には、更に子宮の内診によって胎嚢(赤ちゃんが入っている袋状のもの)が確認できるかによって判定します。

胎嚢が確認できたら正常妊娠の判定となります。

妊娠判定 〜 私の場合 〜

私の場合は、最終生理開始日からおよそ1ヶ月半が経過したところで腹部に激痛が走り、病院に行くことを考えはじめました。
念の為家で妊娠判定を行ったところ、ほんのわずかな反応があり「妊娠しているのか妊娠していないのかわからないし、なによりお腹が痛い、、」となって婦人科に行くところからスタートしました。

そのお医者さんには2ヶ月ほど前にも腹部の激痛で訪ねたことがあり、そのときには腹部の痛みの原因はわからなかったものの
「おそらく無排卵月経が続いているよ」と言われていたので、
今回もそれなのかなーっていうのは私の脳裏の中にありました。

hCGの検査は家と同様、尿検査で行います。結果は私が家で行った結果と同じ、ほんのわずかに反応がある、という感じでした。

最終月経開始日から大分経っているし、もし妊娠していたらこの数値はおかしいな、ということで次に内診。
内診の結果は、胎嚢は見えずおなかに水が溜まっているとのこと。

このときには先生に言われたのは、以下のようなことでした。

・稽留流産の可能性がある
・すでに流産したあとである可能性がある
・異所性妊娠の可能性がある
・異所性妊娠の場合、外科的処置で取り出す必要がある

今回は正常妊娠として認められないため、保険適用内での費用負担となりました。
そして、経過を観察する必要があるため、2週間後に再診を、
それまでに腹痛がひどくなることや出血がある場合は、流産しているか異所性妊娠の可能性が高いため、
すぐに受診するように言われて帰宅しました。

次の検査のときにも同じような診断結果でした。
その次も正常妊娠が認められない場合は大きな病院で検査したほうがよいかもしれないと言われたのですが、
その次の検査で胎嚢が認められたため、正常妊娠判定となりました。

結果的には最終生理日より2ヶ月半ほど待っての妊娠判定となりました。
もともと15年ほど生理不順であったこと、生理があっても無排卵月経が多かった可能性もあったことから、これくらいかかることもあるんだなぁと学びました。

そして妊娠判定までにかかった費用はこちら。

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保険適用内の診察、処置が3回で合計 ¥4,040
保険適用外の診察(正常妊娠判定)で ¥ 2,750
合計 ¥ 6,790 でした。
(4行ありますが、3行目と4行目は同じ日に受診し、10割自己負担と3割自己負担が混じっているために2行にわけました)

保険適用外でもそんなに高くないやん〜とこのとき思ったのですが、それは次の日に覆されることになります。。

妊婦健診にかかる費用

さて、正常妊娠判定をしてもらったのですが、行っていた婦人科には産婦人科がないため、私の家の近くの産婦人科のある総合病院を紹介してもらいました。
なるべく早く行ってほしいこと、また早めに母子手帳が必要になるので貰いに行ってね、と言われたので
婦人科の帰りに区役所に行き母子手帳を交付してもらい、翌日に総合病院にいくことにしました。

母子手帳を交付してもらうと、妊婦健診時に区に補助金を出してもらうための補助券も交付してもらえます
補助券がないと、健診時にかかったその日の医療費が全額負担になってめちゃくちゃ高いよ!という話を聞いていたため、初めての健診時からもっていたほうがよいだろうと思って早めに母子手帳を交付してもらったのですが、次の日に悲しい思いをすることに。。

次の日、総合病院で健診を受けましたが開口一言
「昨日内診して今日も内診して、そんなに変わりないよ。胎嚢だけだと予定日もわからないからまた2週間後にきてね」
と言われて、なんだー来た意味あんまりなかったなぁと思って会計したら、、

なんとかかった費用 ¥ 10,000 ... しかも妊婦健診初診だと補助券が使えないようで、まるまる ¥ 10,000 を払うという。

なんともいえない、妊娠していることは確定したので嬉しい気持ちもある反面、「正直なんにもしていないのにこんなにお金とられるのか。。つらい」と悲しい気持ちで病院をあとにしました。

しかし、その後の再診、そして妊娠初期の血液検査(血7〜8本分取られます)では補助券が使えたので、初診以降は必ず補助券を持っていきましょう。

さて、そんなこんなで妊婦健診でこれまでにかかった費用はこちら。
(今9ヶ月目、33週なのであと数回健診にいくことになりますが)

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補助金額が、通常の妊婦健診だと毎回 ¥ 5,070
初期血液検査、中期超音波検査などの精密検査が入る場合には補助金額が大きくなります

それでも毎回自己負担額は結構なものになります。。これまで11回の健診で自己負担額の合計は ¥ 58,910、あと3回健診にいくとすると
出産までにおよそ ¥ 63,000 が自己負担金額としてかかるかと思われます。

しかし費用合計をみると ¥ 124,090 、あと3回健診にいくとすると
およそ ¥ 143,500 かかることになるので
合計補助金額は出産までに ¥ 80,000 を超えます
補助してもらってありがたや〜〜という気分になります。

※ これは東京23区内に住んでいる場合です。他の地域の方はこの通りでないかもしれませんのであしからず...

ここに含まれていない費用として、処方箋や薬剤費、また勤務先等に提出が必要な書類のための文書料は含めていません
私の場合は、後述するようなハイリスク妊娠であったことでさらに費用がかかりました。
(¥ 3,000もした母性健康管理指導事項連絡カード、通称母健カードを会社に提出したときに、そんなの対応したことないからと一蹴されてとても悲しい気持ちになりました)

しかし出産までにも結構かかりますね。妊娠までに治療をしている方ならなおさら費用負担が大きいのはわかるかと思います。

払えなくて妊婦健診に行かない、行けない方が多いのも納得。。
(ちなみに私の母は健診が高額なのを経験していたため、私の妊娠時には妊娠7ヶ月まで健診にいかず、お医者さんに滅茶苦茶怒られたそうです)

ハイリスク妊婦が妊娠期間中にかかった医療費 〜 私の場合 〜

さて、これまで書いたのが基本的に正常妊娠をしていればどの方にもかかる妊娠期間中の費用の話です。
ここからは私個人でかかった費用の話をしていきたいと思います。

基本的には、ということなので、基本的な妊娠でない人にはさらに費用がかかることになります。
どういうことかというと、一般的な病院では受診ができない
いわゆるハイリスクな妊婦さんの場合はさらに費用がかかるということです。

ではどういう場合にハイリスクな妊婦さんになるのでしょうか。

大きく分けると
① 産科合併症や胎児の異常がみられるなど、生物学的な因子によるもの
② 貧しい、低い教育水準などの社会経済的な因子によるもの
となります。

具体的な例をあげてみます。

・母体年齢が18歳未満
・母体年齢が35歳以上
・母体の栄養状態が悪い
・未婚
・身長が145cm以下
・母体が肥満
・流産経験が2回以上
・合併症歴

などなど

私の場合は、初期の検査で
子宮頸管という子宮の入り口にある管が非常に短くなっており
切迫流産/切迫早産の危険性があるとのことで、
総合病院で受け入れが不可となりました。

その病院から、比較的近くにある
周産期医療センターがある&常駐の産婦人科医がいる大学病院を紹介してもらい、転院することになりました。
そこで子宮の状態を定期的に見る必要があるため
最低でも2週に1回、初期は週に1回子宮の内診を受ける必要があると診断され
通常の妊婦さんよりも回数多く病院にいくことになりました

さらには過去に罹患した消化器系の疾病が妊娠を期に悪化し、
そちらの症状を抑えるのと経過の観察のために、消化器内科の診察も入るようになり
病院通いの日々に。

多いときは週に2回、大学病院に行くことになりました。
(専門医が大学病院にいたので、転院してよかったなと思いました)

消化器系の診療はもちろん保険適用内ですし、妊婦健診外の産婦人科の診察も保険適用内になるので、費用負担は行く回数や状況によって異なりますが、
さらに医療費がかかることになるのは承知しておきましょう。

それが何が起こるかわからない、妊娠です。

私の場合は妊婦健診以外で妊娠期間中にかかった医療費用は、産婦人科ふくめてすべて保険適用で自己負担金額が ¥ 30,000 程度でした。

とっても余談ですが、妊娠期間中に一番しんどかった検査は、
MRI検査(3割負担で ¥ 7,000弱)です。
MRI検査は放射線を出さない検査なので、妊娠週数がある程度経過していれば、禁忌の薬剤等を使わない条件下で受けることができます。

以前にもMRI検査を受けたことがあるので「余裕〜」と思っていたのですが、妊娠期間中のMRI検査はなかなかにしんどかったです。

まずお腹が大きくなってきていて腰が痛い中で、硬い台の上に1時間弱横になるのがキツイ。
検査中も腰がずきずきするし、検査が終わったあとに狭い台の上で起き上がるときには腰がぬけるかと思いました。
(ベテラン技師さんと看護師さんが横で支えてくれたときは、感謝のあまり祈りました)

さらに、お腹がはっている&腰が痛いのにも関わらず、お腹の上に造影のための板を乗せられます。
最初そのまま板を乗せられたときには「ぐっ、、ぐるしい、、腰もやばい。。」となって息が止まりました。
(ベテラン技師さんがクッションを使って板を直接お腹に乗せない方法で調整してくれたときは、感謝のあまり祈りました)

そして検査中に「呼吸をとめてください〜」の指示が20秒間程度×10回ほどきます。
妊娠していないときにしか呼吸を止めたことがなかったので「楽勝でしょ〜」と思っていたのですが、
妊娠してる&横たわっている&謎の板が乗っている&お腹の中で胎児が暴れている状態で呼吸を停止するのは、思った以上にしんどかったです。
(何回か20秒も我慢できずに呼吸をしてしまって、後で技師さんに謝ったときに「大丈夫ですよ〜、赤ちゃん音にびっくりして動き回ってましたね」とにっこり言われたときは、申し訳なさのあまり祈りました)

妊娠期間中は思った以上にお金がかかる

以上が、妊娠9ヶ月目の私がこれまでにかかった費用の話でした。
これまでに私だけで10万円を超えるので、医療費控除の申請のために確定申告に行かなければな〜と思い、領収書を整理する中で
今回の記事を書こうと思いました。

妊娠期間中は、妊婦さんにしか味わえない気持ちがたくさんあります。
嬉しいことも悲しいことも、しんどいことも幸せなこともたくさんあります。
しかしそれを安全に味わうために、医療費が必要になります。

これから妊娠を希望している方に、少しでも参考になると幸いです。
次回は妊娠中にお世話になった薬について、書こうかなと思います。

ではでは〜👋


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