虫統一剣盾S21 1649
今シーズンより憎きダイマが禁止。7世代を彷彿させる環境に歓喜し、皮肉なことに剣盾で最も真剣に取り組んだシーズンとなりました。
まず最初に注目したのはフェローチェの強化です。ダイマ適正の無さが消え、ダイジェットが消え、格闘技が相対的強化され、かつザシアンと黒バドより速いSは環境に刺さることを明白でした。またガモスがザシアンに強いため、ガモスの復活はシーズン早々に話題となりました。
次に注目したのは、伝説が強すぎるので選出率が高くメタりやすいこと、新シーズンで構築共有がないため環境が整う前であれば、やりたいことを通しやすいと考えました。また構築を組む上でサイクルの場合、伝説の火力に押し負ける可能性が高いと考え、今シーズンは削りからの後続での全抜きする構築を組むことにしました。結果、虫タイプに伝説がいないという嘆きはなく、むしろ恵まれてる環境とすら感じました。
●フェローチェ 珠 ようき ビーストブースト NN:しろばらひめ
※画像は458nさんからの頂き物です。
147(4)-189(252)-57-x-57-223(252)
飛膝蹴、アクセル、地獄付、蜻蛉帰
ダメ計:無振カイオーガ94.2~111.4%。無振ザシアン 80.2~95.8%。無振イベルタル78.1~93%(ステロ込確定)。黒バド確1
上記で記載した通り環境にぶっささっていました。ダイマがないため珠の火力で全抜きできることも多かったです。ゴツメ持ちのサンダー・ランドが多くいましたが、アクセルの回数次第では強引に突破できることもあるので、やはり環境には刺さっていました。冷凍Bとは好みですが今期はカイリューが多く重すぎるのでアクセル採用。
●ウルガモス ★オボン★ ひかえめ ほのおのからだ NN:メルエム
160-72-92(52)-202(228)-125-149(228)
火炎放射、ギガドレ、サイキネ、蝶舞
耐久:いじザシアン ワイボ84.3~99.3%。石火38.1~45%
耐久:ようきザシアン ワイボ76.8~90.6%。石火34.3~40.6%
誰も使用していなかった偶数調整のオボンガモス。ザシアンの攻撃で確定オボン発動し、かつ特化ワイボを確定で耐える耐久ライン。ワイボ+石化両採用かつ火傷発動しない時に突破されますが一度もありませんでした。物理耐久がないため交代されず起点にさせてくれることが多かったです。ランドは1舞放射では落ちませんが、環境TOPのザシアンに技外し負けは許されないため立ち回りで何とかしてました。フェロがきついレヒレ、ドヒド、ザシアンと組まれるヌオーに強いため環境に相当ささっていました。最終日に、水流連打の1発目で火傷をひき、オボン込みで耐えきりラオスを突破した時は歓喜しました。耐久ガモスの記事が複数ありますが、虫統一では2舞する余裕はないためこの調整で間違っていなかったと思います。
●デンチュラ 襷 むじゃき ★むしのしらせ★ NN:ぴかチュウ
149(28)-98(4)-101(164)-135(140)-72-165(172)
虫のさざめき、エレキネット、ねばねばネット、ふいうち
いろはさんが開発した初手の黒バドをメタる型(引用許可済)。しらせ発動さざめき+ふいうちで狩ります。身代わり持ちでも、身代わりダメ+さざめき+しらせ発動さざめきで突破可能。初手でない場合はネット+余裕があればフェロの蜻蛉で襷ケアし黒バドを倒していました。素早さはラオス抜き。耐久は水流連打耐え。シーズン中盤まで環境TOPだったゴリランダー、悪ラオスにも強く、カイオーガにはエレキネット→ねばねばネットでフェロの支援をできるのが強かったです。↓参考動画↓
https://www.youtube.com/watch?v=_JW10lXUBMM
●イワパレス イバン わんぱく 頑丈 NN:ティラミス
教えて頂いた型のため調整は未公開
岩石封じ、地震、叩き落とす、ステロ
初手の削り要因のため、出オチ回避のため水ラオスの水流連打耐え調整されてます。環境が悪でしたが、最終日にはしっかり水ラオスに対して仕事をしてくれました。耐久ベースのイバンは読まれないことも多かったです。
●バタフリー 食べ残し おくびょう 複眼 NN:バイバタ
161(204)-x-70-105(54)-100-134(252)
眠り粉、身代わり、蝶の舞、暴風
虫統一最強の選出誘導枠。賛否あるポケモンですが、結果を目標とする時は自分は採用します。選出しない場合も、ラム持ちを腐らせたり、相手の耐久ポケモンを選出抑制してくれます。安定行動を繰り返す受けルに対して、逆に安定行動を繰り返せるのが強みですが、ダイナの身代わり、バンギがロクブラなど通せないこともありました。ラッキーは6舞しないと攻撃しないのは7世代と一緒。ビビより火力が低いためきつかったです。基本選出しませんが、グラードン、ホウオウ(稀にイベルタル)フェロ、ガモスを通せない構築に選出してました。相手の構築にレヒレがいる場合、交代読み身代わりから蝶舞を積みフィールドを枯らしましょう。突破できるかは型次第ですが、レヒレの削りには十分すぎる活躍をします。前期までは考えられないですが、サンダーは耐久が多いため起点になり得ます。1舞で130族抜きですがダイナ以外の130族など環境にいませんでした。
●オニシズグモ ★ヨロギ★ ひかえめ 水泡 NN:マリアナ
175(252)-67-112-106(212)-152-168(44)
熱湯、ハイドロポンプ、ミラーコート、凍える風
よくいる無振りカバ抜きクモ。この枠は、ダイナ対策のオッカorヨロギ剣舞耐久調整ペンドラーを採用していましたが、終盤にダイナが消え、ザシアン、黒バド、オーガに収束し、ランド、マンムー、カバルドンが明らかに増えたため採用。この起用により補完がとれ勝率があがりました。ランドのエッジも耐えるよ!
【選出】
ザシアン:初手パレスorクモ→フェロ、ガモス
黒バド、オーガ:デンチュラ→フェロ、ガモスorクモ
ダイナ:フェロ→ガモス、パレス
イベルタル:パレス→フェロ、ガモスorクモ
ホウオウ、グラードン:バタフリー
今期の選出は迷いが殆どありませんでした。
【重いポケモン】・・・というか無理
マリルリ、メテオビームダイナ、マジカルフレイムダイナ、スカーフイベルタル、ラムグラードン
選出は、削りor起点作成→フェロ・ガモス・バタで全抜きを心がけていました。フェロが初手のスカーフ持ちに倒されてしまうと勝負が決まるため、ダイナ軸以外ではフェロは後続においていました。初手のポケモンは役割遂行できるよう耐久調整されてたのも良かった点と思います。環境TOPのザシアン、黒バドには勝率7割を超えていたので、環境が追い風になっていたことは間違いありません。
この構築を改変しながら翌S22でも使用しましたが、黒バド・オーガの激減、ガモスの動きを制限するバンギ・ドランの増加、ザシアンがガモスに突っ張ることがなくなったため、全抜き展開を作ることは容易ではなくなり、構築を解散し、サイクル構築に変更することになりました。
構築記事を書くのは、最初で最後と思います。剣盾の思い出にと思い、慣れない文章を作成しました・・・いかがだったでしょうか。