【困窮してみた・再生編 No.20〜OZZYのメンタル歴・三回目〜】
ここからの僕の職歴は、ものすごく狭いニッチ中のニッチな業界だったり、わりとデカいニュースになったりしたお話も含まれていて、業界の名前を出しただけで、界隈の人が見たら速攻で身バレする可能性大です。だもんで、無料部分はボカしてあります。ガチネタの部分は有料にしますね。
【PCシステム+ちょっと特殊な機器の販売&サポート会社】
前職から1ヶ月ほどのブランクで、かなり早く入社となりましたが、その1ヶ月の間は、前職の闇と病みによって、初めて精神科を受診しておくすりをもらった時期でもありました。
良いこともありました。それまで友達同士だったおよめさまと、正式に恋人同士としてお付き合いし始めたのが、この頃です。精神的な支えを得られたのは、大きかったのかもしれません。
「働かなきゃ」感はありつつも、もうこれまでの失敗で、「自分が得意な分野の仕事じゃないとアカン」ということが身にしみていたので、PCハードウェア系のお仕事を中心に探していました。じつはこの時期、生協のドライバーの面接も受けていて、そちらも受かったのですが、こちらと選考時期がカブり、結果が出るまで、ということで、ちょっと保留させてもらっていたんですね。「あー……心証わるくしてないかなぁ……」とおもってた矢先、2日後に、二次面接を行う旨の連絡が入りました。社長面接→からの現場リーダーの面接を経て、入社したのがこの会社でした。
この会社も、ワンマン経営者が経営する社員数20人程度の小規模の会社だったのですが、ハードウェア部門とソフトウェア部門に分かれており、僕はハードウェア部門に配属となりました。
配属2日目、社長から直々の呼び出しがありました。「なんだろな〜」と思ってトコトコ出向き、話を聞くと、
①この会社はハードウェア部門とソフトウェア部門で分かれている
②ハードウェア部門は部長が仕切っていて、ソフトウェア部門はオレが推している部門。オレはこの会社をソフトウェアの会社にしたい。
③ハードウェア部門のメンバーがオレの言うことを聞かない
④ハードウェア部門を引っ掻き回してぶっ壊してほしい
といった内容のことをいきなり言われまして、初っ端から「ええぇー……(;´Д`)」ってな感じに。っつったって、直属の上司はハードウェア部門部門の部長さん(まさかこの人と10年以上の付き合いになるとは……)なわけですし、一緒に働くのも同じ部門の人たちなんですよ……。
ハードウェア部門内では「社長の息のかかったよくわからねぇ新参者」みたいな風味で、ろくすっぽ手順も仕事も教えてもらえなかったし、ソフトウェア部門の人たちも、「ハードウェア部門の人間でしょ? 関わらないで……社長の不興を買うから……」みたいな風味で、四面楚歌状態。今回も割とハード目なスタートとなりました。
生存戦略として、酒好きな部長が行く酒席には全て参加し、部長に気に入られることで、肝細胞と引き換えに、徐々にハードウェア部門内に居場所を確保していきました。こうなると、面白くないのは社長です。「話がちがうじゃないか!」という説教をのらりくらりとかわしつつ、ハードウェア部門のブース内に閉じこもる日々。共通の敵がいることで固まる部内の結束。ハードウェア部門をぶっ壊したいとはいっても、売上の8割方をハードウェア部門が稼いでいて、サポートも我々。実態としてハードウェア部門の4人が会社をブン回していて、それも僕たちを強気にさせていました。
で、僕が入社して5ヶ月の頃、ついにぶっ放されたんです。社長砲が。
とある日の朝礼後、社員全員が会議室に集められ、社長から出たお達しが、
「再来月から基本給を13万円にする。オレのやり方に文句があるやつは、辞めてもらっていい(意訳)」
というもので、強権発動わぁ困ったぞと。
いまや鋼とは言わないまでも、タミヤのプラ版(0.3mm)程度の結束にはなっているハードウェア部門のメンツで集まって、「おいおいどうするよ……」となったんですね。で、「このメンツ全員でどっかにチームごと移籍できねぇもんか……」という考えに至ったんです。
で、実はこのメンツの中に、経理をやっていた社長の奥さん(当時離婚寸前)がいたんです。で、その奥さんを通じて、取引先であるL社の社長、Jさん(日本に帰化した中国人。が、日本語はだいぶヤバいレベル)に話をし、Jさんの会社で受け入れてもらえないかと打診しました。後にこの件について、部長はことあるごとに「オレが話をつけてやった」風を吹かせてきましたが、実際にはコミュ障の部長はその場に座っていただけで、社長の奥さんが話を詰めてくれたんだと思います。仕入先の台湾企業との会議でも一言も喋らず「無言で威圧してやった」と言っちゃうような、ちょっと痛い大人だったので。
閑話休題。付き合いも長いし、話はわからんでもないが、とはいえJさんも、タダではOKできない。Jさんの会社(後でたっぷり書きますが)は、色々な個人事業主が「系列会社」という体で寄り集まっている「首長国連邦」みたいな感じの組織で、その中のトップがJさんという感じ。だもんで、Jさんの鶴の一声だけでは動かしづらく、ほかの「首長」たちを納得できるなにかが必要だったんですね。
その中の一つの商品が、キーアイテムとなり、様々な根まわしを経て、年明けからのチーム全員での移籍(このとき12月でした)が内定しました。全部整った翌日、朝礼のあと、部長が社内全員を招集し、「俺たちハードウェア部は全員辞めるから、あとよろしく」的な内容の短いお話(というか宣言)をしました。
ソフトウェアチームは全員こんな→( ゚д゚)顔。僕たちはハードウェア部門のブースで「ウェーイ(・∀・)!」。約1時間後、全社員が一人ずつ社長に呼び出され、「どうすんの?」と訊かれました。僕は、
「いや、13万では生きていけませんし……」
という当然の回答をしたんですが、
「反抗的だなぁー!」
と、キレられました。
えぇぇー(;´Д`)……そう言われましても、実際13万じゃちょっと(だいぶ)無理だし、いやなんなのこの人……。
まぁ当然ハードウェア部門の4人は「離職」。ソフトウェア部門は、空気を読んで「残留」ということになったのですが、その後部長と社長がサシで面談。
「考え直してくれ! 頼むッッッッ!」
と、社長が部長に頭を下げてました。
その後も社長とは嫌々ながら仕事上付き合わなければならなくなるのですが、後にも先にも、あの社長が頭を下げたのをみたのは、このときだけでした。
これが12月第2週のド頭くらいのことだったので、あと3週間ほどで仕事納め。
そんな中入ってくる中途入社の新入社員。引き継ぎの中で彼に告げられる「技術がわかる人間は来年から全員いなくなりますよ」という事実。( ゚д゚)←こんな顔になる新人さん。「今月中に全部教えて&覚えて」という社長からの無茶振り(まぁこれは仕方ない)。行われる圧縮学習。傍観を決め込むソフトウェア部……胃粘膜がマックスになった新人さんの顔がホセみたいに真っ白になった頃には、もう仕事納め。最後の日には、在庫品の移動等々が終わったガラガラの技術部ブースで、チーム4人+社長の元奥さん(その頃にはもう離婚済)の5人で、昼間っから飲んだくれてました。まさかその後あんなことになるとは知らずに……。
移籍に関するゴタゴタや、あまりオープンにできない「無修正」の部分の内容は有料にしときますね。
(在職期間10ヶ月・次職までのブランク1ヶ月。(病まず))
サポート頂けましたら、泣いて喜んで、あなたの住まう方角へ、1日3回の礼拝を行います!