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身の回りの災難回避術#1「自分の重心は今どこにある?」

痛ましいニュースをみてコメントしておこうかと。想定読者は、なるべく健康でありたい、事件や事故になるべく巻き込まれたくない、避けたい、という方なので、そうではないです、という人はここでサヨナラ。

山中の橋の上からスマホで撮ろうとして落ちてしまったようだ。こういうことが繰り返されることこそ悲劇。なので、物理的観点からコメントしておく。身体の重量バランス。上半身が約70%、下半身が約30%、そしてそのうち、上半身に含まれる頭部が約8-10%。なので、橋の欄干から身を乗り出すとどういう状態かというと、重たい頭が前に出ていて、しかも、上半身が前バランスになっていると、重心がすでに橋の上よりも前(外側)にきてしまっている。これは非常に危険です。ガードレールみたいな柵も70cm程度(?詳細不明)だとするとさらに危険度が増す。身長が150cm程度だと、柵の効果があまりなくなってしまう。

当然、橋の上だけが危ないわけではないですよ。「物理的観点から」と言っているのはつまり、「重心が危険地帯側に出てしまっていると非常に危険」ということだ。岩の上でもそうなる可能性が高いし、狭い山道で突風であおられて向かいたくない方向に向かってしまう場合もある。落ちたら危険、という状況になっている場合、自分の重心がどこにあるのか、もし危険地帯方向に出る可能性があるならば、何かにつかまるなどして身の安全を確保したほうがよい。

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