6歳の子供に説明できなければ理解したとはいえない#21「負の数(再2)」
高校入試をみたらカッコがついている計算があったので前回に引き続き、虚構世界(マイナスの世界)を使って説明する。
わからなくなったら全部足し算にする、の方針はかわらない。
2-(ー3)を考えてみる。まず、足し算にする。2+ ー(ー3)なんか変な形だがこうなる。マイナス3の前にマイナスがついている。わけがわからない。わからなくなったら、一度、もっと簡単なケースについて考えることが重要だ。じゃあ、1-1ってなんだったかな。これも足し算にする。1+ ー1 と書く。そうだった、マイナスの数は虚構世界で1つある、という意味だった。マイナスがつくと「マイナスの世界では」という意味になる。もとに戻って、ー(ー3)を考える。日本語にすると「マイナスの世界でマイナス3がある」ということだ。マイナスの世界からみて、マイナスの数、というのは「あっち側の世界で」ということになり、つまり、現実世界で3つある、ということになる。なので、2-(ー3)=2+ ー(ー3)=2+3=5となる。これをマイナスに括弧マイナスがあるとプラスになる、とか覚えようとするからダメなのだ。