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言い伝えを科学する!#1(カミナリが落ちるとキノコがはえてくる!?)
いつもおもうのは、何の根拠もないのに広まっている噂とか言い伝え、迷信が存在するのかなぜか?ということ。
今回は最近のニュースからキノコの成長に関する話題をお伝えする。
地元の茨城でも「しいたけ」などのキノコの原木を叩くと収穫が増える、みたいな言い伝えというか、げん担ぎというかがあった。このニュースでは、それを実証実験してホントに収穫が増えた!という結果が報告されている。興味があるかたはこちらのサイト(静岡新聞)などみてください。
これとはちょっと違うのだが、これまた言い伝えで、「カミナリが落ちるとキノコが生えてくる」みたいな言い伝えも存在する。こちらの最近、実証実験されて収穫が約2倍になったようだ(リンク先:日本工大が実証実験)。これは、「叩く」振動とカミナリの衝撃波が同じような効果を生み、成長が促進されるのでは?という仮説のようだ(メカニズムは完全にはよくわかっていないとのこと)。
これを自分なりに得意のSFで考察してみる。
(1)キノコが天気を予知!?
キノコなので、当然、じめじめした湿度がある環境を好む。カミナリが鳴るともうすぐ雨が降り、湿度が上がる、ということを経験上しっているキノコが、ここぞとばかりに胞子とかバラまいて増えようとする、のでは?
(2)特定の振動がちょうど菌の新陳代謝を促進!?
キノコの生長には詳しくないのだが、収穫が増える、ということは2つの意味がある。キノコ自体が大きくなる、ということと、キノコの個数が増える、ということ。どちらにしても、菌とか胞子とかがたくさん生まれて、それが適切にバラバラになって広まったり、あるいは、菌どうしがからまってくっついて本体になったり、そういう物理的なことが必要なのではなかろうか。そのときに、ある振動の刺激が加わると菌や胞子で成長したものが離れやすくなり、他の場所でさらに生長する(たとえるならば、タンポポの綿帽子が風で流されて他の場所に根付くみたいな)とかが考えられる。
いや~、自然の力ってホントに面白いな~