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音符を見て弾く脳をつくる①「音符を見て弾くまでの3つの行程」

こんにちは。
OZスタジオポピュラーピアノ講師の小倉裕子です。
先日ご質問を頂きました。
「ピアノ歴は長いのですが
音符を見て弾けないのは何故でしょうか」

というご質問でした。

この方だけではなくて
「どうして中々弾けるように
ならないんだろう」と
思われる方がおられるかもしれません。


ということで今回のテーマは
「音符を見て弾く脳をつくる」
というテーマにしました。

「脳をつくる」とは
「音符を見て弾くし仕組み」を
脳に覚えさせる
という事です。

動画でご覧になりたい方は↓↓↓
どうぞご覧ください。
テキストは動画の下にあります。

プログラム1「音符を見て弾くまでの3つの行程」


今回の「脳をつくる」とは
「音符を見て弾くまでの3つの行程」を
身に付ける
という事です。
では早速見て行きましょう。






まず1つ目は「音符を見る」です。
この段階では音符を見てはいますが
まだ頭の中に音符の情報は入っていません。


次の行程は
「音符の情報を確認する」です。
ここで初めて音符の情報が
頭の中に入ってきます。
ではどんな音符の情報があるでしょうか。


まず音の高さ。鍵盤の位置。
「ド」は「ド」でも
高さが違う事がよくあります。

それから拍子やリズム。
そして指番号。
何番の指を使うのかは
とても重要な情報です。


そしてここで注目して頂きたいのですが


「確認する」だけではなくて
「確信する」まで行って頂きたい。
認めるだけで終わらずに
「絶対にこの音だ」と
確信して頂きたいんです。

例えばここにリンゴがあるとして
このリンゴを見て「これはリンゴかな?」
って思う事は滅多にありませんね。
「これはリンゴです!」ということは
確信を持って言えるわけです。

音符も「多分この音かな?」ではなくて
「絶対この音だ」
「間違いなくこの音だ」と
確信を持って頂きたいのです。

これが「脳をつくる」という所に
繋がります。

確信が持てる様になるには
やはり音符をしっかりと理解することが
ポイントになってきますね。


そして3番目の行程。



ここで初めて音を出しますが
鍵盤を見ないで弾くようにします。
何故鍵盤を見ない方が良いのかと言いますと
曲の流れが途切れてしまうということが
一つ言えると思います。

鍵盤を見る時って
確かめたいからなんですよね。
鍵盤を見る事が多くなればなるほど
音楽が途切れたり
止まってしまう可能性が高くなります。

では次はこちら。
「音符を見て弾く」
もう一つの弾き方になります。



先ほどの行程と
大きく違う所が2つあります。
1つは
音符の情報を頭の中で確信する
という行程がありません。


2つ目は
鍵盤を見て覚えながら弾いています。
そして



音を確信しないまま
すぐに音を出してみる。

何度も繰り返し
音を出しているうちに
段々覚えてくるという弾き方です。


初めて見た楽譜を
スラスラと弾けるという方は
「見て」「確信」して
「鍵盤を見ないで弾く」
この循環が非常に速いスピードで
回っています。


でも「音符を見て」
「鍵盤を見て覚えながら弾く」という
このようなパターンで練習されている方が
とても多いんですね。
覚えて弾くということは
忘れたら弾けなくなるという事に
繋がってしまいます。



プログラム2「音符を見るとは?」


「音符を見る」と一口に言いますが
そもそも「音符を見る」というのは
どういう事でしょうか。


例えばこのような楽譜があったとして



おそらく音符そのものを
ご覧になっている方が多いと思います。
この音は「ド」とか
次の音は「ソ」とかですね。


勿論、目印になる音符は
覚えていた方が良いんですよ。


こちらは、色々な高さのドの音符です。
音符を見た時に
鍵盤の位置がすぐに分かるように
目印として覚えておくと便利です。

そして
音符そのものを覚える方法と
もう一つの方法があるのを
ご存知でしょうか。


このように
音符と音符の間を見る方法です。

音と音の間に
どのくらいの高さの違いがあるのかを
見るというわけです。

何故この見方を
お勧めしているかといいますと。
全部の音符を
覚える必要が無いということです。


音と音の間、これを音程といって
度を単位とします。

音程は、1度2度3度と
一つずつ数えるではなくて、
形で覚える様にするのがコツなんです。

例えば、こちら。



これは和音で見たときの形です。
2度は隣りの音ですが
よく見ると双葉のような形をしています。
3度は串団子のような形。
5度は真ん中のお団子が
誰かに食べられちゃった
(笑)
みたいな形です。

このように、音程を形で見て
離れた数だけ手を広げて弾きます。

ですから
見た音程と手の広げ方を一致させる。

手に覚えさせるんです。

この弾き方なら
ト音記号であってもヘ音記号であっても
5線のどこの場所からでも弾く事が出来る
んです。

この方法を始めて知った方は
「へえ。そうなんだ~。
自分にもできるかな~」と
思われるかもしれません😀


まずは
そういう方法があるという事を
知って頂いて、
次回は「音程を形で読む方法」
そして3回目には
「練習の仕方」
をお伝えしますので
徐々に理解して頂ければと思います。



プログラム3「次の音を見るタイミング」


曲が流れる様に弾くためには
音符を見るタイミングも重要です。
次の音符を見るタイミングは



弾いたと同時です
弾いたと同時に見るという事は
その前の行程
「頭の中で音をしっかりと確信」
したからこそ出来る事なんです。

確信したらあとは
音を出すだけですから
次を見る余裕が出来るというわけです。

この音程で見る事に慣れてくると
次の音だけではなくて
2音先、3音先まで見る事が出来ます。

このようにして次の音からは
弾くのと見るのとが
同じタイミング
になりますので
2つの行程が循環することになります。

プログラム4「音符を見て弾く3つのポイント」



ポイントの1つ目はまず
「確信」してから音を出す。
2つ目は
「確信するまではすぐに音を出さない」
ここはとても重要です。

とりあえず音を出したくなるのを
一旦我慢しましょう。

確信するまで1つの音につき
10秒はかけても良いです。

そして3つ目は「違った音は耳で直す」
という事です。
音符から目を離さないようにする為です。

ミスタッチという言葉がありますね。
ミスタッチというのは
「この音だって分かって確信したけど
隣りの音を出してしまった」
というのがミスタッチです。

とりあえず音を出してみたら
違っていたというのは
ちょっと意味合いが違うんですね。

ミスタッチをしたときは
出来るだけ鍵盤を見ずに
耳で直すようにします



「音符を見て弾く脳を作る」のテーマで
今回は第1回目として
「音符を見て弾くまでの3つの行程」
お伝えしました。


次回は「脳をつくる音符の見方」
音符だけではなく
音程を形で見る方法を中心にお伝えします。


3回目は「脳をつくる練習の仕方」
今回お伝えした
「音符を見て弾くまでの3つの行程」を
使いながら、実際に弾いて
練習する方法をお伝えしたいと思います。


今回は少し耳の痛い事を
お伝えしてしまったかもしれません。


このブログをご覧の方々に

出来るだけ長くピアノを楽しんで頂きたい
という思いで一つ一つ練りながら
作っております。


時間はかかるかもしれませんが
必ず弾けるようになります。
出来そうな所からで構いませんので
どうぞお試しください。


最後までごご覧頂き
有難うございました🙇‍♀️


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ポピュラーピアノ講師/小倉裕子
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