肉厚な「仮説のミルフィーユ」をつくる
肉厚シリーズ第3弾です🎉
「仮説のミルフィーユ」とは
プロダクトを4つの階層に分解することを推奨しており、これを「仮説のミルフィーユ」と呼んでいます。この4つの階層はすべてプロダクトを作るときの仮説を表していて、上の階層にある仮説を検証して間違っていることが分かったときには、その下の階層の仮説はすべて考え直さなければいけない、という関係です。
プロダクトを考えるときには、上の階層での仮説が構築されているかを確認してください。例えば、プロダクトのHowであるUIデザインを考えるためには、プロダクトのWhyにあるターゲットユーザーやユーザーに提案したい価値の設計が終わっていなければいけません。(意外と、プロダクトのHowをCoreからWhatをおざなりにして進行してしまうことってありますよね)
肉厚の前提: プロダクトのCore〜Howが整合している
CoreからWhatまでの関係
もうすこしプロダクトのCoreからWhatの階層の関係を見ていきましょう。プロダクトのWhyはビジョンを分解して紐解くことができ、プロダクトのWhatは解決策で解消することができます。図に書くととてもシンプルですが、プロダクトのWhyが曖昧なプロダクトや、WhyとWhatが整合していないプロダクトが多いのも事実です。
階層を超えるときにはFitとRefineをしよう
意外と気づかないうちにプロダクトのWhyとWhatが整合しなくなっていることがよく起きてしまいます。プロダクトの検討を進めた後には、その結果がひとつ上の検討と整合しているか(Fit)、そしてひとつ上の検討をもっとうまく定義できないか(Refine)を考えるようにしましょう。このFitとRefineを心がけることでプロダクトが整合して強い軸が通ります。
肉厚な意味のある意志決定ができるプロダクト
プロダクトのCoreからHowまでに強い軸を通し、Coreから適切なアイディエーションと意志決定を繰り返してHowを作ることができたら、次はどの強い軸を通すのかも考えましょう。
プロダクトのビジョンから考えられるプロダクトのWhyは、本来はその1つだけではないはずです。新規プロダクトの立ち上げであればCoreに対してWhyを100本ノックのアイディエーションをして、その中から最適なものを選ばなければなりません。そして、WhyとWhatも同じ関係です。
具体例として、肉厚なリーンキャンバスを書くにはでの例を引き継ぎ、図示するとこの様になります。
そして、難しいことに異なるプロダクトのWhyから同じプロダクトのWhatが発想されることもあります。このとき、プロダクトのWhyの設定が甘い場合などにはプロダクトチームの中で別の課題を思い浮かべてしまうことになり、プロダクトが発散します。
他にも、競合だと思っていたプロダクトが解決したい課題やビジョンが全く異なるということもあります。プロダクトのWhatが同じだからと言って、目指す世界やターゲット、提案したい価値が同じだとは限らないのです。
まとめ
プロダクトが整合していること、そしてたくさんある選択肢の中でどの選択肢が最適なのかを意思決定するプロダクト戦略が重要💪💪
実は今日の話は、一つ前に書いた「肉厚なバリュープロポジションキャンバスを書くには - ニーズに合った価値を提案する」で同じことを言ってるのですが、ミルフィーユで同じことを聞かれることも多いので別の言い方で書いちゃいました。
こちらの記事のほうが具体例を交えて書いているのでよろしければ合わせてお読みください。
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