結婚するか。別れるか。悩んだときに読んだ本。
「結婚するのか。別れるのか。1年以内に決めて」そう4月に言われてから年が変わり1月になっていた。結婚生活ってどんな感じなんだろうか。体験したことからでしか想像できない性格なので、全く分からない。誰かに相談をしようと考えてみたけれど、周りはほとんどしていない。そんなとき頼りになったのが、映画と小説だった。今回は小説について。やり直しづらい結婚をなんとなくで決めて後悔しないように、見ておいて損はないはず!
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正反対な夫婦の日々奮闘記録
家族カレンダー
中村暁野
子育ての大変さと喜びは常に待ったなし。時間やタイミングはお構いなし。それは突然ドドドドドとやってくる。家族全員が風邪をひいたり、お腹が空いてイヤイヤと暴れる子どもを落ち着かせるべくレストランに入ったり、温泉に行って併設のレストランでご飯を食べて歩いて帰りながら幸せを感じたり。一人で生活することでいっぱいの自分には想像できない生活の忙しさ。文字で知るとおかしくて笑ってしまうけど、実際はかなり大変なんだろう日々が『家族カレンダー』にあった。中村暁野さんは感情がそのまま表に出てしまい考えすぎる性格。一方、中村俵太さんはとにかくポジティブ。性格は合わないけど食べ物の好みは合う夫婦が理想の夫婦像の一つになった。
▼今も家族カレンダーは継続して投稿されている
こんな夫婦もありなのか
いくつもの週末
江國香織
読むまで自分の中にあった結婚するならこうあらねばならないイメージを壊してくれた作品『いくつもの週末』。それは例えば、何かを一緒にやらなくて良かったり、リビングで話さなくても良かったりすること。好きなときは"月曜日"のように週末を一緒に過ごすことにワクワクすること。付き合うだけなら気にしなくても良いが、結婚となると一緒に暮らすイメージのすり合わせは本当に大切。
家族っていいな
我が家のヒミツ
奥田英明
前回の映画では家族に降りかかる試練を乗り越えられるものは少なかったので、支え合う家族の成功を見たくて手にした一冊。出産、離婚、死別などのライフイベントが軸に展開されるそれぞれの短編は参考になるものばかり。子どもが出来ず夫婦生活がギクシャクするのをなんとかしたい妻の話”虫歯とピアニスト”では、自分達のペースで進むことの大切さを改めて痛感。いざとなったときに親に物申せる度胸がお互いにあれば、より結婚生活は安心できそうだ。いづれのエピソードもホッとするものばかりで家族っていいなーと思った。