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春の訪れは突然に…



今日から2日間〇〇の通っている高校では文化祭が行われている


〇〇:はぁ……


大きいため息を吐いている彼だが、それにはある理由がある。それは…


〇〇:今から3時間…売店の係の時間になるまでトイレ生活か…俺にも友達がいたらなぁ…まぁコミュ症だから友達なんかできる訳も無いか…


このように〇〇は正真正銘根っからのボッチ陰キャである。


ちなみに彼の今いる場所は、三階の男子トイレの一番奥の個室で、休み時間にもほぼ毎日利用している。〇〇にとって学校の中で唯一人目を気にしないで済む絶好の場所だ。


一方その頃教室では…


咲月:ねぇ〜彩!美空!今〇〇くんどこに居ると思う?


彩:普通に友達と回ってるんじゃないの?


美空:彩………〇〇くんが友達と話してる所見たことある?


彩:うっ…確かに言われてみれば1人で居る所しか見たこと無いかも…休み時間になったらすぐ教室出て何処かに行っているよね


美空:まぁそういう事だから、〇〇くんの係の仕事終わりを狙って誘うしかないんじゃない?



咲月:頑張ってみる…


彩:〇〇くんの気を引くための為の第一歩だよ!頑張れ、咲月!


咲月:うん!私頑張る!二人共ありがと!



〇〇の仕事終了後…… 

〇〇:やっと係の仕事終わったぁ…

咲月:〇〇くん!

〇〇:菅原さん?どうしましたか?


咲月:その…//これから一緒に文化祭回らない?


〇〇:えっと、、、



〇〇:僕で良ければお願いします……//




どうやらこんなボッチ陰キャの僕でも春は訪れるようだ





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