10円玉4枚目:この素晴らしい世界に爆焔を!1巻感想
Explosion into this wonderful world!
我が名はめぐみん!エクスプロージョン!!……パタッ。でお馴染みの通称このすばの漫画です。この素晴らしい世界に祝福をではなく、本書では爆焔をになっており、めぐみんを中心とした紅魔族たちのストーリー展開になっていくものでした。カズマ、アクア、ダクネスは(少なくとも)1巻には登場しません。準主役はゆんゆんになります。
おすすめ度 ★★
読みやすさ ★★★
絵の綺麗さ ★★★
絵の表現力 ★★
続き読みたい度 ★★
(漫画:森野カスミ、原作:暁なつめ、キャラクター原案:三嶋くろね、レーベル:MFコミックスアライブシリーズ、発行:KADOKAWA、550円+税、2016年12月23日発売)
まずは結論。微妙。
・中途半端なライトなファンならおすすめしない。
・良さが伝わりにくい。
・迫力に欠ける。
細かい面白くないポイントが存在し、それの総合評価が微妙という結論に至りました。まず作者の描いてるめぐみんやキャラクターなどが何のめぐみん(達)なのか分かりにくい、公式のめぐみんなのか作者ならではめぐみんなのか世界観が伝わってこない。このすばを全部しっかり見ているレベルのファンならともかく、アニメそこそこ(1期をほぼ全部視聴したくらい)+マニアックなソシャゲ知ってる(この素晴らしい世界に祝福を!ファンタスティックデイズ)+OP歌分かるくらいレベル間だとそこがどうも見えない。誰かが用意してくれた既存の女の子たちが何となくモチーフのまま動いている。多くの年齢層に伝わりそうにない古い話で例えて申し訳ないのですが、ドラクエ4コマ漫画劇場のドラクエキャラが作者によって滲み出る個性が違うのと似ています。じゃあこの方のめぐみん(達)って何だろう?と考えた時にそれがいまひとつ私には伝わってきませんでした。
めぐみんという強烈な個性を自己流で表現したいのか、キャラ個性は見せかけの囮でギャグ要素を掘り下げまくるお笑いのような展開に持っていく手法なのかなど、そういった"味"をもっと明確にできると分かりやすさにも繋がったのではないかなと思いました。
作品柄、公式からの番外編的なメンツとストーリーになると思われるため、読者側がもう少し前知識がなくても楽しめると良かったです。
辛口で恐縮ですが、もう一点。絵は悪くないのですが、胸ネタによる単調さや、絵自体は綺麗なのですが効果線や立体感があまり出ていないので魔法シーンなど迫力が欲しい画面で迫力が足りない表現になっていることが多く厚みがもう少し欲しいなと思いました。
このすば自体は興味があったこともあり、3巻くらいまで並んでいたので一気に購入しおうか迷ってお試しに1冊だけ先に読んでから判断することにしたのですが、1冊だけに留めておいて良かったかも。ぼく勉の17巻をスルーしてこちらを選んでしまったので、タイトルの知らない新しい漫画に手を付けないで既存の漫画を手に取った方が良かったかなぁ?とやや不満が残る結果となりました。表紙や中の絵は可愛らしいのでハードルを上げていたという先入観も悪さしてるかもしれません。
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