手紙　松野佑太選手へ

先日のファン感で少しだけお話をしましたが、時間もあまりなく、伝えたかったことの半分も話すことができなかったので、お手紙を書くことにしました。
もし縁がありここへ辿り着いたなら、この手紙を読んでもらえると嬉しいです。

松野さんとの出会いは、ひがし北海道クレインズとして再スタートを切ったシーズンの開幕前。あなたはその夏、練習生としてクレインズの練習に参加をしていたでしょう。

開幕前の練習は、ちょうど夏休み期間にもあたるため、わたし達は暇さえあればアリーナに通い、練習を楽しみに見ていました。
その時のことです。選手はみんな名前の入った練習着を着ていたのに関わらず、1人だけ何も書いていない練習着の選手がいることに気づいたのです。

体がとっても強そうで、学生さんのような雰囲気でもなく、誰なんだろう。移籍かな？クレインズに来てくれるのかな。入ってくれるならすごく嬉しいよね。

スタンドでそんな話をしていたところでした。

その願いが叶って、松野さんがクレインズ入りをした時は本当に嬉しかったですし、どんなプレーをするのだろうと、とても楽しみに思えたことを覚えています。

その後あなたが、日体大卒で初めてのアジアリーガーであることを知りました。
大学時代は、絶対的信頼度のキャプテンだったことも、卒業直後のアジアリーグ入りではなく、再挑戦だったことも知りました。

ひがし北海道クレインズスタートのシーズンに、ご縁があったこと、そこから4シーズンに渡って応援できたことは幸せでした。松野さんにとってそうであるように、わたし達にとっても宝物です。

デュアルキャリアの先駆けで、選手としての活動の時以外はスケートハウスでの勤務。いくら体が強くても、疲労が抜けず大変なことも多かったでしょう。

それでも、スケートハウスに松野さんがいるからと、アイスホッケー雑誌を買いに行くのは楽しみでしたよ♪
買い物が終わったあとも、お話ししたくてお仕事の邪魔をずいぶんしたと思っています🤗
それでもいつだってあなたは、優しい笑顔を見せて、気持ちよく応対してくれましたね。

スケートハウスの松野店員

今まで言ったことはないですが、あなたの生き方を尊敬しています。そしてその人柄は大好きです。

裏表のない正直な表現をしていながら、あまり多くを語らず、内側の世界の広い人だと思っていました。
引退を決めた理由は、きっとひとつではないのだろうと思っています。
ご本人にしかわからない思いの中で、松野さん自身が決めたことをファンもしっかり受け止めようと思います。

クレインズで過ごした4シーズンが、あなたの人生の中で、いつまでも輝きをもって心の中で生きることを願っています。

そして、次のシーズンからは、わたし達と一緒にクレインズを応援しましょう！
クレインズが優勝する瞬間は、一緒に涙を流しましょうね。紙テープもスタンドから投げ入れようね！

またスケートハウスに行きます。
クレインズ愛を語り合えると嬉しいです。
今度もお仕事の邪魔をしてもいいですか？🤗
ほんとに忙しい時は、ちゃんと出直しますからね♪

クレインズで過ごした4シーズンに感謝します。
心からのありがとうを。松野選手へ。

　　　　　　　クレインズファン　大空ひろ