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夢の扉 '11.7.31

その時僕らは確かに見たんだ
開きかけた扉の向こうに
光り輝く道の続きを

はじめそれは彼方にあった
歩んでも駆けてみても
遥かに見えるだけの夢は
近づくばかりか霧中に紛れ
僕はそれを見失った

どの道を行けばいいのだろう
どうやって歩めば届くのだろうか

夢は頂きに輝いて在るのに
僕は道の続きを見つけられない
ただひたすらに顔を上げ
夢中で歩む日々が続く

ふと頬を照らす光
心の奥へと沁みる声
温かな想いが胸の内に満ちていく

束の間 頂きから目をそらす
僕は立ち止りぐるりと今を見まわした

僕を照らすのは友の眼差し
瞳の中に僕がいた

僕を呼ぶのは仲間の声
放つ言葉のその先に僕は在る

どんな時もともに歩み続けた
険しい峰も心ひとつに乗り越えてきた

夢は何時までたっても彼方に在るけど
何時も僕の傍には友がいた

それが僕らの道標
繋ぎ合う仲間の絆こそ
夢よりも確かな手ごたえで
僕らはいつもそれを信じた

2年と4カ月の時をかけ
堅固に繋いだ絆の力で
僕らは最後の扉を押した
仲間の想いをこの背に受けて
渾身の力で押したんだ

扉は開き 光が射した
いつまでも彼方に在ると思った
僕らが思い描いてきた夢が
開いた扉の向こうに見えた
僕らはみんなでそれを見た

夢は確かにそこに在る

それが僕らの歩みの証
僕らの力で掴んで見せたもの
絆の力で僕らが成し遂げてみせたもの
聖地へ続く道は 確かにそこに在ったんだ

それが 僕らの歩みの証

  駒苫’11世代代表 5名の3年生
  駒苫の歴史を刻み 次代へ夢を託す



彼らの2年と4カ月を想像していくうちに、5人だからこその苦難や悩みはきっと想像以上に大きなものだっただろうと思ったのです。

そんな日々を越えてあの決勝戦にたどり着いた。
野球の神様は確かに彼らを愛しておられました。

その源は何かと考え、わたしが思い至ったことが上の詩になりました。

一人称の詩にすることはとても迷いましたが、あえてそうさせて頂きました。

いつもの通り、’11世代に捧げた詩です。
これは彼らのものです。
わたしの力が足りず、伝えきれていない拙いものではありますが、心を込めて形にしました。
’11世代の戦士たち、そして5名の3年生に感謝を込めて☆


当時のブログ記事をそのまま載せています。3連覇まであと少しだった‘06年の5年後。部員が5名になってしまった世代です。応援しているチームがなくなるかもしれない。そう思った最初の出来事でした。

以前のブログが停止になるので、失われてしまう前にこちらに残しておきます。

本日、北北海道大会では、準決勝の2試合が行われています。どのチームも全力で戦えますように✨⚾️


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