打倒ジアイーノ? タムラテコが満を持して発売したBT-180Hという空気清浄機能搭載のオゾン発生器
業界最大手のタムラテコがまたまた先陣を切ったようです。
「えっ、なにが?」
と思われる方もいらっしゃるかと。
ということで、今回はこのタムラテコのBT-180Hという製品について言及したいと思います。
まず、指摘しておきたい点は、「空気清浄機能付きオゾンエア BT-180H」というネーミングです。
通常、「オゾン発生器 ◯◯◯◯(商品名)」とするところ、「空気清浄機能付きオゾンエア」となっています。
これは業界人でなければ「大して変わらないじゃんwww」と思うかもしれませんが、業界の人間からすると「あ、あ、新しい、、、」という印象を受ける人が大半でしょう。
その理由は、この製品のメイン機能・存在意義は間違いなくオゾンにあるにもかかわらず、アピールは控えめです。しかも、「オゾンエア」です。
この意図は、一般の人にとって「空気清浄」あるいは「空気清浄機」という言葉の認知が高い点や、そのイメージの良さを上手に利用したいというものかと。
そのことに加え、「オゾン」という言葉が与えるネガティブなイメージを払拭したいということで「オゾンエア」。
なんだかライトな感じになりますよね。
これまで、オゾンの業界人にとって、「これまでオゾンは公衆衛生に多大な貢献をしているにもかかわらず、オゾンの特性を詳しく知らない(知ろうとしない)一定数の人たちは、なぜ分かってくれないんだ。どうしたら分かってもらえるんだ。オゾン発生器はこんなにも有用な機器なのに...くっ、、、」という思いがありました。
お客さんに分かってほしい。
これは、オゾンに詳しい自分たちが説明すれば、その素晴らしさをきっと分かってもらえると考えていたからです。
しかし、どこかの偉い人が「他人は変えられない。変えられるのは自分だけ」みたいなことを言っていましたが、まさにそれだと私は感じました。
変わるべきは私たち(タムラテコ)である、と。
ダーウィンは「最も強い者が生き残るのではなく、最も賢い者が生き延びるのでもない。唯一生き残ることが出来るのは、変化できる者である。」と言いました。
弱肉強食ではなく、適者生存です。
トラは強いが、猫より圧倒的に数が少ないですよね。それが適者生存です。
この地球上では必ずしも強いものが生き残るわけではありません。
そういう意味で、タムラテコは業界最大手でありながら、あぐらをかくことは決してせずに、変化に対応する姿勢を忘れていない。素晴らしい。
BT-180Hのオゾン発生量(高濃度オゾンモード)は「600mg/hr」となっています。
ただ、高濃度オゾンモード時は、20秒間のオゾン放出・40秒間停止の間欠運転です。
では、実質的なオゾン発生量は「200mg/hr」とも思うのですが、もし、そうであれば、それは確実に有人環境下で使用しても安全性を確保するためです。
間欠運転の場合、そのような表記が許されているので、なるべき多量なオゾン発生器を公表スペックに表記することは、効果を強く求める層へのアピールにもなります。
「訴求」という観点でいえば、このBT-180Hはこれまでのオゾン発生器とは一線を画する製品です。
対象は業務用途、販売価格は30万円を超える点については、マーケティングという観点において、しっかりと「次亜塩素酸 空間除菌脱臭機『ジアイーノ』」を見据えてのことでしょう。
※ジアイーノの販売価格は10万円〜30万円弱程度
ちなみに、コロナ禍においてジアイーノの売上は5〜8倍になっているそうです。すごいですね、、、
とはいえ、◯倍という意味では、オゾン発生器はメーカーやショップによっては10倍近くの売上だといいますから本当に驚きますよね。。
BT-180Hは2020年5月から限定数ありの予約販売を開始しました。
予約購入された方には、そろそろ本機が届くのではという感じで、この製品の評価をインターネット上で確認できる日もそう遠くないでしょう。安くない買い物ですから、今購入を検討されている方はその評判をみてから購入を決めても遅くないのでは、と思います。
今回、この製品の機能的な部分には触れずにおきますが、ニーズがありそうなら、メーカー公表以外の情報も含め、詳しく別記事で書きたいと思います。
ではでは〜