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オゾン発生器の効果をわかりやすく解説【ゴキブリにも有効】

「オゾン発生器って最近良く聞くけど、どんな効果があるの?コロナウイルスやゴキブリにも有効なの?」

「オゾン発生器」という名前はよく聞くけれど、実際にどんな効果があるのか分からない方も多いと思います。

この記事では、オゾン発生器の効果をわかりやすく解説します。

ちなみに結論から言うと、オゾン発生器は殺菌・消臭の効果があるだけでなく、コロナウイルスやゴキブリにも有効との研究結果が出ています。

オゾン発生器の効果は【殺菌・除菌・消臭・脱臭】

オゾン発生器の効果は「殺菌、除菌、消臭、脱臭」です。殺菌を行うため、インフルエンザやノロウイルスなどの感染症予防にも有効です。

また、これらに加えて、コロナウイルスやゴキブリにも有効との研究結果が出ています(後ほど説明します)。

そもそもオゾンとは、「オゾン層」のオゾンです。オゾン発生器はこのオゾンを発生させるための装置で、空気中のウイルスを殺菌する効果をもっています。

オゾン発生器が効果がある理由

オゾン発生器が効果がある理由は、オゾンの「酸化力」を使ってウイルスを死滅させるからです。

オゾンには「酸化力」と呼ばれる力があります。これは、オゾンが他の物質に近づくと、その物質を酸化させ、破壊してしまう力です。

オゾン発生器を使って空気中にオゾンを発生させることにより、オゾンは雑菌や臭いの元となる物質を酸化させ、破壊します。その結果、殺菌や消臭を行うことができるのです。

オゾンによる酸化・破壊の力は強烈です。ウイルスの細胞膜を分子レベルで破壊してウイルスを完全に死滅させます。また、悪臭についても根本から分解します。

例えば、芳香剤による消臭は、悪臭を良い匂いで包み込むものです。一方、オゾンの場合は悪臭の元を破壊するため、芳香剤とは完全に異なり、完全な消臭を実現することができます。

オゾン発生器はコロナウイルスにも効果がある

オゾン発生器はコロナウイルスにも効果があるとの研究結果がでています。実際に、ニュースでも取り上げられています。

奈良県立医科大学は5月14日に「オゾンによる新型コロナウイルス不活化を確認」という研究結果を発表(出典:奈良県立医科大学公式ホームページ)
「健康には影響がないとされる程度のオゾンガスを使った実験で、新型コロナウイルスの感染力を抑える効果があったとする結果を、愛知県にある藤田医科大学が発表しました。」(出典:NHKニュース)

新型コロナウイルスに効果がある理由は、オゾン発生器が室内や空気中のウイルスを全て破壊するからです。

皆さんも、新型コロナウイルス対策としてマスクをつけているかと思います。マスクをつける理由は、新型コロナウイルスが「飛沫感染」や「空気感染」、「接触感染」によって感染が広がるからです。

■飛沫感染:ツバやクシャミによる感染
■空気感染:空気中ウイルスによる感染
■接触感染:ドアノブ等接触による感染

オゾン発生器を使うと、空間にオゾンが広がります。その結果、空気中のコロナウイルスはもちろんのこと、ドアノブや机などに付着したコロナウイルスについても全て破壊してくれるのです。

オゾン発生器はゴキブリやネズミにも効果あり

オゾン発生器はウイルスや臭いのもとだけでなく、なんとゴキブリやネズミにも効果があります

物陰に隠れたゴキブリなどを完全に退治するのってなかなか難しいですよね。夜間にしか動かないですし、繁殖力も強力で増え続けます。

そんなゴキブリですが、オゾン発生器を使えば退治することができます。

オゾン発生器がゴキブリを退治できる理由は、「ゴキブリが出すフェロモンを分解するから」です。

ゴキブリは常にフェロモンを出しており、ゴキブリ同士の情報交換や、食事を探すとき、繁殖するときなどに、このフェロモンを使っています。

オゾン発生器を使うと、空気中のゴキブリフェロモンを分解します。そうすると、ゴキブリは情報交換ができなくなります。情報交換ができないと住むことができないので、ゴキブリの数はどんどん減っていくのです。

ゴキブリと同じ理由で、ネズミも退治することができます。

オゾン発生器は体に悪い?

「オゾン発生器は体に悪い」という記事を見かけたことがあるかもしれませんが、これは間違いです。

正確には、「高濃度のオゾン発生器は体に悪い」です。オゾンの濃度が高すぎるオゾン発生器を使うと、人体に悪影響を与えてしまいます。

そのため、オゾン発生器を選ぶときは、殺菌効果と人体安全を両立できる、適切な濃度のものを選ぶようにしましょう。

ちなみに、日本ではオゾンによる重大事故は一件も発生していないので、事故を強く恐れる必要はまったくありません。一般的に販売されているものであれば、問題なく利用することができます。

ご参考までに、オゾンの目安濃度をお伝えします。

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除菌:0.02ppm~0.05ppm
脱臭:0.02ppm~0.03ppm
ゴキブリ退治:0.1ppm
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オゾン発生器が効果を発揮する場面一覧

オゾン発生器は研究で効果が認められていることもあり、様々な場面で利用されています。

あらゆる場面で使われているので書ききれませんが、代表的なところだと、飲食店、工場、病院、老人ホーム、保育園、学校、ホテル、結婚式場、スーパー、タクシーなどでオゾン発生器は使われています

本当にいろいろな場面で使われており、特に新型コロナウイルス感染症予防が必要とされるご時世においては、「一台設置が必須」といっても過言ではないほどです。

また、公共施設などに限らず、一般家庭でも使用されている方はかなり増えています。

オゾン発生器には業務用と家庭用がある

これからオゾン発生器を使う予定の方にお伝えしておくと、オゾン発生器には業務用と家庭用があります

業務用と家庭用の違いは「オゾンが発生する量」「オゾンが届く範囲」などです。例えば、業務用のものを家庭で使ってしまうと、濃度が強すぎてしまうことがあるので、適切なものを選ぶようにしてください。

ちなみに、「業務用」を家庭で使うのはおすすめできませんが、「家庭用」のものを業務で使うケースはよくあります。

【重要】事業者はオゾン発生器を無料で導入できるかも

オゾン発生器を購入するか悩んでいる事業者の方には朗報だと思いますが、補助金を使えばオゾン発生器を無料で導入できるかもしれません

(※ 一般家庭における導入は対象となりません)

現在、新型コロナウイルス感染症対策関連で様々な補助金があり、うまく利用すればオゾン発生器購入費用の補助が受けられる可能性があります。

例えば、「病院、診療所、薬局」などにおいて、オゾン発生器は補助金対象製品に指定されているので、70〜200万円の範囲であれば、購入金額を全額補助金でもらうことができます。

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病院(医科・歯科):200万円+5万円×病床数
有床診療所(医科・歯科):200万円
無床診療所(医科・歯科):100万円
薬局、訪問介護ステーション、助産所:70万円
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ここでは医療系の補助金の例を取り上げましたが、他にも地域によって補助金があったりします。導入を検討している事業者の方は、ぜひ調べてみてください。