【ポケカ考察】ズルズキン(PROMO 158/SV-P)
こんにちは。ポケモンは第五世代こそ至高(諸説あり)、好きな御三家はワニノコとツタージャ。おずのふと申します。
クリムゾンヘイズ発売以降、ジムバトルにあまり出れずフラストレーションが溜まり気味です。よく行く近場のショップのジムバトルは定員数が少なく、たまたま休みが合って駆け付けてみたものの抽選落ち…なんてことを繰り返しております。
そんな折、スカーレットバイオレットジムプロモの第6弾が発表され、リストが公開されました。個人的に今回考察する『ズルズキン』はかなり注目しており、集めるためにジムバトルへのモチベーションを高めてくれる1枚でした。ではやっていきます。
⚫︎本考察では、まだ見ぬマイナーポケモンの可能性を探すための足掛かりとして、自分及び皆様のデッキ構築に「きっかけ」を作ることを目標とし考察して行きたいと思います。⚫︎
※以下の駄文はあくまで個人的な意見と感想です※
※以下の記事は考察です。デッキリストではありません※
【ズルズキンの基本性能】
まずは画像です。
悪タイプの1進化ポケモンです。HPは120と少々頼りなく、草弱点。逃げるエネルギーは1つ。
特筆すべき点は上ワザの『かっぱらう』です。詳しくは後述しますが、今回はこれの紹介及び考察をしたく、記事を書いています。下ワザについては悪無無の100打点、リバーサルエネルギーを軸としたデッキに採用した際他に出来ることがどうしても無ければ打つかもといった程度なので、無視しましょう。
また、1進化のポケモンですのでその下、『ズルッグ』についても以下に画像を置いておきます。
現レギュレーション内で使えるズルッグは上の2種類です。左がレイジングサーフ収録のズルッグでHPが70、右が今回紹介している『ズルズキン』と同じプロモパック第6弾収録でHPが60です。共に逃げエネは1。
どちらも『なかよしポフィン』対応ですが、ヤミラミのロストマインをケアするならHP70の方を、1エネ30ダメージが重要な打点になりそうなデッキならHP60の方を適宜採用しましょう。そのへんはリザードンexデッキにおけるヒトカゲの採用理由なんかと似たような考え方で大丈夫です。
【上ワザ「かっぱらう」について】
上記基本性能の項にて触れましたが、今回のメインとなります。今一度テキストをご覧ください。
無色1エネで、自分のベンチポケモンの数ぶんまで、最大5枚も好きなカードをサーチできます。書いてあることだけ見たら破格も破格、バカが書いたのか?と思う程です。他のカードゲームだったら絶対許されません。ベンチに5匹並べてエグゾディアで勝ちです。
しかしながら、昨今のポケモンカードでは『ナンジャモ』や『アンフェアスタンプ』、『ツツジ』や『ジャッジマン』等、相手の手札に干渉する手段が多いです。
また、Eレギュレーションが落ち、特性「しずくのまもり」を持つ『ミロカロス』が居なくなったことも、今回の大胆なテキストに至った要因の一つでしょう。
ワザは自分の番の最後に使うので、『かっぱらう』で山札のサーチをした後すぐに相手に番を返すことになります。ベンチを並べて好きなカードを沢山手札に持って来ても、ナンジャモで流されてしまっては意味がありません。好きなカードをサーチするという行動そのものは強いですが、なんともタイミングが悪い…。
そして、好きなカードをサーチするカードはそれなりにあり、現環境でよく使用されている『ピジョットex』や『かがやくジラーチ』はワザでは無く特性でサーチを行います。サーチ後に行動できるので手札を流されることなくカードを使えるのが強く、広く使われていますね。
ではこの『ズルズキン』の「かっぱらう」は弱いのか?という部分について考察をしていきたいと思います。
【「かっぱらう」の強み、弱み】
前項で『ピジョットex』の特性「マッハサーチ」等に比べて、手札干渉に弱く使いずらい点について触れました。
「かっぱらう」との違いは「枚数」で、ズバリこれが強みとなります。一気に5枚(最大)の好きなカードをサーチ出来る、この点に尽きます。
似た効果を持つカードに『かがやくイーブイ』がありますが、こちらはたねポケモンで、サーチ枚数もタイプ参照です。
これらを考慮して、強みと弱みを箇条書きにして行きます。
《強み》
・最大5枚である
・ワザであるため、「イニシャライズ」や「いたずらロック」で止まらない
・サイド1枚のポケモンである
・1進化ポケモンのため、ピジョットに比べて立てるのが容易である
《弱み》
・ワザであるため、手札干渉に弱い
・1進化ポケモンのため、進化が必要
・貧弱なので返しで取られる
サーチ行動自体はすごく強いものの、手札干渉への弱さが目立ちます。が、逆に言えば露骨に手札干渉を誘う行為とも取れます。ナンジャモやツツジを打つターンはボスが打てないので、うまくハマれば「前のズルズキンを取りサイド1枚しか取れない or 好きなカード5枚サーチの手札」のどちらかの選択を押し付けることが出来るかもしれません。実際にはアンフェアスタンプやプライムキャッチャーで解決されそうですが、全てのデッキで出来る訳ではありませんしね。
【どんなデッキで使うのか】
さて、上記に強みと弱みを書き出しましたが、正直言って手札干渉については現状対策のしようがありません。し、そもそもナンジャモが入っているか、アンフェアスタンプを採用しているか、干渉札が引けているのかは全て相手依存になります。
そして、いくらピジョットexが強いと言ったところで、イバラで機能不全になったり、レントラーにワンパンされる等の弱みはあります。
それならば一度弱みについては目を瞑って、強みを活かせる動きを探して行きましょう。
調べてみるとちょうど1年程前に、類似効果を持った『かがやくイーブイ』を採用し、成績を残したデッキがありました。参考に見てみます。
多くのカードが1枚採用と、大胆なデッキ構成です。れんげき軸なのでオクタンと合わせてサーチ手段が豊富だからこそ出来る構築ですね。私は怖くて真似出来ないです。
しかし見てみると参考になります。画像のデッキのように多少無茶とも思える構築でも、対応幅を増やし、サーチで無理やり引き込むと言うのがイーブイの役割になりそうです。れんげき軸のデッキは、サイド複数枚取りで後半に捲ることも得意なデッキであったため、イーブイがワザをうつターン(サイドが1枚取られるであろうターン)が発生しても大丈夫という訳ですね。
であれば、ズルズキンも同じように活用することが出来るハズ。Gレギュレーション以降のポケカは明らかに捲りに特化したカードデザインが増えて来ている為、ズルズキンを使用した構築も現実味を帯びてきます。
つまり、捲りに特化したデッキ構成であれば、ズルズキンは本領を発揮出来そうだということです。
【相性のいいカード】
上記の通り、『ズルズキン』と相性の良さそうなカードは「捲りに特化したカード」か「ここぞと言う時に使う為のピン刺しで強いカード」です。それらをいくつかリストアップしてみます。
⚫︎リバーサルエネルギー
→捲りといえばこのカード。ズルズキンでサーチし手札を整え、サイドを取られてから動ければ強いです。レントラー等の非ルールポケモンのアタッカーで構成したデッキも構築出来そうです。
⚫︎カウンターキャッチャー
→ズルズキンを取らせ、その後のターンでサイドを2枚取れればサイドレースは遅れません。
⚫︎レントラー(みなぎるせんこう)
→上記と合わせて。カウンターデッキと言えばこの子です。ズルズキンなら全部持って来れる。つよい。
⚫︎わざマシン「かじばのいっぱつ」
→ズルズキンも非ルールなので、リバーサルエネルギーと合わせて持ってこれれば色々なポケモンがフィニッシャーに。
⚫︎ヤドラン(たそがれのひらめき)
→ズルズキンなら、ヤドランネジキダブルターボサバイブギプスを1回で揃えることも出来ます。
⚫︎ハッサク、シロナの覇気
→ズルズキンが取られた番の返しに強いサポートです。どちらも自身の手札を流す必要が無いので、その後の展開の助けになります。その他コンボパーツと併せて、ついでに持ってくると強いです。
上記以外にも、回してみたら意外と良い組み合わせが見つかるかもしれません。ズルズキン、組めたら色々試してみたいと思います。
【おわりに】
長々と書いて参りましたが、ズルズキンの可能性を少しでもお伝え出来ていたら嬉しいです。ポケカの対戦では、「今ボス打たないで〜〜〜」と思うターンがそれなりにあり、ボスの指令は勝敗に直結するカードです。それと同じくらい、「手札干渉しないと負ける」と思うターンも、ポケカでは多く発生します。
今回のズルズキンは、そんな大切なサポート権を「手札干渉に使いたく」させる、独特な駆け引きを発生させる効果を持ったワザだなぁと思いました。
プロモカードと言うこともありなかなか注目されにくいカードではあるとは思いますが、皆様も是非、ズルズキンが活かせるデッキ構築を試してみては如何でしょうか。
ではまた。