インターネットおばあちゃんの作り方。 🍅
私の母は71歳の専業主婦で、基本的に平日は一人で家にいる時間が長い、そんなプチ引きこもり状態のおばあちゃんです。
年齢が年齢なので、適度な運動であったり人付き合いがあると、息子としても安心なのですが、自宅に1人でテレビを見ている時間が一番長い、そんな状況が何年も続いていました。
ある時、Amazonでセールがやっていたので、なんとなく「Echo Dot」と「Fire TV Stick 4K」を購入して実家に設置してみました。
「こんなハイテク機器を実家に設置しても使わないかな?」と思っていたのですが、良い意味で期待は裏切られました。
母はまず「Echo Dot」にハマりました。
話しかけるだけで、好きな音楽を流してくれるという「分かりやすさ」と「近未来感」が68歳のおばあちゃんにはにドンピシャだったようです。
それ以来、実家に帰るたび、「あいみょんっていいよね!」とか「King Gnuのこの曲ってシロメって読むの?」など、最近は流行りの曲の話をよくしてくるようになりました。
今では、髭ダン・菅田将暉などの流行りの曲を得意顔で語る毎日です。
そんな母が次にハマったのがYouTubeです。
「Fire TV Stick 4K」をテレビに設置したことで、テレビでYouTubeが見れるようになったのですが、「大きい画面で見られる」ということが思いのほか高齢者にとっては大事なポイントだったようです。
最初はEXITという芸人さんの動画を好きになって、回りまわって今ではDa-iCEというダンスグループにゾッコンです。
それ以来、「Da-iCECD買ってほしいんだけど!?」「Da-iCEのファンクラブ入りたいんだけど!?」「CDプレイヤー買ってくれる!?」などとまくし立ててくるようになりました。笑
今では、CDはすべて買い揃え、14000円の初回限定版のアルバムを買い、ファンクラブに加入し、Da-iCEのYoutubeの動画にコメントをして、他のファンの方と交流するようになりました。
自分のコメントに対してコメントが返ってきた!という話を、本当にうれしそうに恥ずかしそうに話す様子はまるで、ネットを始めたばかりの小2の女の子のようです。
今回のことで思ったことは、「ネットとおばあちゃんって案外相性いいんだな」ってことです。
PCだったりスマホだったりインターネットに対して苦手意識を持っているおばあちゃんって、たくさんいらっしゃるかと思うのですが、これって「新しい物への抵抗感」だったり、単純に「使い方がわからない」だけだと思うんですよね。
これを、おばあちゃんの目線になって今以上に「使いやすい始めやすい形」に変えられれば、実はおばあちゃんって若者以上にインターネットと相性が良いのではと思うのです。
「離れた場所にいる・知らない人と交流できる」というインターネットの元来の面白さを純粋に楽しめる、引き出せるのはおばあちゃんなのではないかと、母を見ていて思いました。
10~30代くらいだと、使いこなしはするのですが、コミュニケーション能力が未熟なため、ネットを使っているのかネットに使われているのかわからない状態になることが多いように感じます。
実際に39歳の私はネットとの付き合い方がまだまだ未熟だと感じています。
もし、たくさんのインターネットおばあちゃんがSNSなどで発信するようになれば、心ない誹謗中傷や他人の人生を壊す炎上案件などがなくなり、平和で楽しいインターネットの世界が訪れるのではないかと妄想したところで、まとまりもなく終わりにさせていただきます。
読んでいただきありがとうございました。
もし母が、YouTuberになりたいと言ってきたら、またその時、記事を書きますのでよろしくお願いします笑。
【追記1】
最近はビーファーストにハマっているようです。
【追記2】
おじいちゃんはおばあちゃんみたいにすごくないので、すごいおばあちゃんを大切にして、そのおこぼれにあずかってください。切実に。
【追記3】Ipadを買い与えたら、Ipadと親友になってしいましたようです。
【追記4】父にもIpadを買い与えたら、Ipadじーちゃんになってしまいました。私は過ちを犯してしまったのでしょうか?笑