他チームの上司

私の勤めている会社は規模が小さい
だからか、自分の上司はもちろん、他のチームの上司も部下のことを見てくれている。(というか他チームの先輩方も気にしてくださる。暖かい。)
規模が小さいからというか、本当に暖かい人が多いのが理由な気もする。(暖かい人とう表現が正しいかわからないが、ここではあまり触れずにいこう。)

ある全社飲み会の日。
私は誰かと司会みたいなことをしていた。
そして、とりあえず催しみたいなのは終わって、あとはそれぞれ飲もうみたいな時間に、他のチームの上司に声をかけられた。

「あのとき(みんな笑ってたけど)笑ってなかったろ。面白くなかったよな。会社に染まるなよ。」
と。
こんな感じのことを言われた。
(このあと、幹部に聞かれたらまずい!みたいにおどけてらした。そこも素敵だった。)

この上司とは、あまり話したことはなかった。
会社に媚びないスタイルで、仕事ができて、後輩からも慕われていて、ちょっと独特の空気感をまとっている人だった。
(本人や周りに伝えたことはないし、あまり知らないけど憧れていた。直感ってやつかな。)

そんな人に声を掛けてもらえるだけで嬉しかった。

ばばん。時はたち。
その方が会社から去ってしまっていた。
私が会社を休んでいる間に居なくなってしまっていたので、
最後の言葉を交わすことができなかった。
すれ違いにならなかったとしても、わざわざ声を掛けに行くほど勇気があったかは定かではないが。

彼がいない今、何度もあの言葉をリフレインしている。
「会社に染まるなよ」

私はペーペーなので、まだ染まるもなにもない。
しかし、この先、仕事ができるようになって、
それで、「おーぜんは、染まってないけど仕事かっこよくやってるぜ」なんて風の噂が彼の耳に届いて、
一緒にお酒を飲む、みたいな。
そんなことができるようになりたい。

本当に私を支えてくれている人はたくさんいる。
支えてないつもりで支えてくれてる人の方が多いんだろうな。
少し感傷的な夜でした。

以上。

#憧れの上司

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