DeepSkill/石川明/2022/★★★★☆
1988年リクルートに入社した年にリクルート事件を経験。その後、社内起業コンテストNewRing事務局、総合情報サイトのオールアバウトの立ち上げ10年の後、2010年45歳の時に独立。創業以来一貫して企業の新規事業開発に特化した専門サービスを大手企業と中心に100社以上に提供。
その石川氏が「なぜ大企業内での社内起業にこだわるのか」「事業の成功の秘訣」を実体験をもとに語っている。リアリティ溢れる一冊。
▼おすすめの方
・30-40代の方
・新規事業の担当者
▼印象的なコト
・このプロジェクトの成功確率が低いことを踏まえたうえで、いつでも逃げ出せるようにしていたということ。そして、万一、プロジェクトが軌道に乗り始めたら、自分が前面に出て「勝ち馬」に乗るという算段
・舞台に上がる「俳優」ではなく、筋書きをつくる「脚本家」を目指せ
・上司に「いい訳」を用意する
・真に実力のある経営者であれば、何かを仕掛けるときに、十手先、に十手先を読んで、抵抗が起きないように事前に手を打つはず
・「壁打ち」こそが、最も強力な「根回し」なのです
・自分が「不機嫌」なときに、「経営判断のミス」や「部下とのコミュニケ―ション・ミス」を犯している
・本来あるべき「調整」とは?向かい合って「争う」「譲歩」「妥協」はNG。「共通の利害」を考えて同じ方向を向いて取り組む
・裏切りの奥にある「人間の哀しさ」を許容する
・大手企業が持つ豊富な経営資源をうまく活かしたほうが、より社会的にインパクトのある魅力的な事業を起こせるポテンシャルが高い