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2023年尾瀬シーズン開幕

いよいよ本日5月16日から、2023年の尾瀬小屋を経営すべく小屋スタッフが尾瀬入りする事となる。新シーズンを迎えるにあたり、山小屋グルメの更なる挑戦、尾瀬国立公園への貢献、地域振興や課題解決などにチャレンジすると共に、noteに山小屋生活で思う事を記録に残す事とした。

きっかけとなったのは、今年から尾瀬小屋で働く事になったスタッフT君のnote記事を見た事だ。彼は、山とは無縁の世界で生活していたにも関わらず、尾瀬や山の魅力に取り憑かれ、大好きなサッカーだけでなく、家族や友人との時間までを犠牲にする覚悟を持ち尾瀬小屋で働く事を決意し、その心境の変化を赤裸々にnoteに綴っていたのだ。その内容は良し悪しではなく、彼の真っ直ぐな気持ちが書かれており、その記事を読んだ時に私は、瞬間的に感じた想いや考えを記録するというのは、TwitterやInstagramなどのSNSでは出来ないものであると考えた。
頻繁に更新出来るか分からないが、noteに記録していこうと思います。

話を戻すと、スタッフT君は人生の中でも限りなく大きな決断をしたと推察する。

とにかく山が好きとか、抑えきれない山への想いとか、全てを突き動かしてしまうような気持ちとかって昔の自分にも当たり前にあったものなので、理解するにはそう時間はかからなかった。

私も日本の山はほとんど登り、山の魅力だけでなく課題や問題などを目の当たりにして、自分が楽しむ側から楽しませる方に。意見を言う立場から解決する側に。そう思って決意した時も、不安や緊張みたいなものもあり、まだ見ぬ期待や楽しみみたいなものは入り乱れていたのだから、T君も想いの度合いは違えど似たような心境だった事でしょう。

日本には沢山の山小屋があるにも関わらず、せっかく尾瀬小屋に、私に頂いたご縁である以上、働いて良かったな。尾瀬に来て良かったなって思ってもらえるような山小屋生活にしなきゃなと身が引き締まる想いで入山した。

2023年、5ヶ月の挑戦は誰よりも自分自身が全力でいなければならないし、挑戦する事をやめてはいけないと彼の姿を見た時に再認識したのだ。

荷物を運搬する歩荷の五十嵐さん

私が山小屋を経営して僅か3年目。先代や地域の方、尾瀬に関わる全ての人の多大なる支えで今がある。そして、尾瀬にいらして下さる沢山のハイカーや登山者で尾瀬は守られている。

その幸せな連鎖に感謝をしながら、少しずつ恩返しが出来るよう2023年の営業に取りかかります。

今シーズンも宜しくお願いいたします。

尾瀬小屋工藤友弘

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