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尾瀬のミニ観察~第20回~
前回は、「ウラジロヨウラク」を紹介しましたが、今回は「ヒツジグサ」についてご紹介します。
(20)「ヒツジグサ」
(花期 7月~9月)
開花時刻が、昔の刻限の未の刻だから、ヒツジグサと名がついたと説明される。未の刻は今の午後2時前後、本当だろうかと、疑ったことがあるだろう。
実際に観察すると、午前10時頃にぽつぽつと花が見られるようになり、未の刻頃が花盛りで、水面で華やかに揺れている。そして午後4時頃には閉じ始める。未の刻が花盛りなのでヒツジグサと呼ぶのだろう。
本には、時々実際と違うことが書かれている。尾瀬で活動しながら、そんな誤りを発見するのも楽しい。
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筆者紹介
田中 肇(たなか はじめ)
フラワーエコロジスト
専門は花生態学
著書は「花と昆虫がつくる自然」(保育社 尾瀬の花の生態を多く取上げた)、「花の顔」(山と渓谷社)ほか多数
次回は、「ニッコウキスゲ」についてご紹介します!