尾瀬のミニ観察~第24回~
前回は、「レンゲツツジ」を紹介しましたが、今回は「ルイヨウボタン」についてご紹介します。
(24)「ルイヨウボタン」
葉がボタンに似ているとの名だが、似ているのは葉だけ。花は直径わずか15mmほど、しかも黄緑色で目立たないが、出合ったらルーペの出番だ。雄しべのすぐ後ろに、イチョウの葉を小さくしたような蜜腺がある。
目立たないのに昆虫がくるのだろうかと思っていたら、あるときガガンボの一種が訪れ蜜を吸っていた。その頭部の大きさと、蜜腺と雄しべとの隙間がまったく同じで、ガガンボは蜜を吸えば必ず花粉を擦り付けられ、花粉を運ぶことになるのだ。
次回は、「ミズバショウ:雪に守られて」についてご紹介します!