尾瀬のミニ観察~第6回~
前回は、「ニッコウキスゲ」を紹介しましたが、今回は「ウメバチソウ」についてご紹介します。
(6)「ウメバチソウ」
秋、星のように点々と咲く白い花。その5枚の花弁に囲まれて、黄色く小さい粒々がいくつも光っている。「おー蜜がこんなに」と思って触れても、粘らないし取れることもない。これは蜜に見せかけた偽物なのだ。この粒々を支える細い柄は、緑色の手のひら状のところに集まっている。ルーペで見ると、その手のひらに透明な液が盛り上がっている。それが本当の蜜なのだ。
花は粒々で昆虫を騙したのではない。我々も食堂のサンプルを見て、誘い込まれるではないか。
次回は、「ザゼンソウ」についてご紹介します!