尾瀬のミニ観察~第29回~
前回は、「ミツバチを増やすな」を紹介しましたが、今回は「ズミ(別名 コリンゴ)」についてご紹介します。
(29)「ズミ(別名 コリンゴ)」
6月に林縁を真っ白な5弁の花で彩るズミ、分類上はリンゴと同じ仲間だという。この花は甘く香っているので、登山者に楽しんでいただける。
花には体長13mmのヒメハナバチの一種と、より小さいズマルコハナバチとが頻繁に訪れ、雄しべや雌しべを抱え込むようにして花粉を集めていた。
山の鼻田代で見かけるハチは、マルハナバチ類が最も多いのだが、ズミの花を訪れた昆虫の80%はこの2種の黒くて目立たないハナバチであった。
次回は、「アオヤギソウ」についてご紹介します!