尾瀬のミニ観察~第30回~
前回は、「ズミ(別名 コリンゴ)」を紹介しましたが、今回は「アオヤギソウ」についてご紹介します。
(30)「アオヤギソウ」
7月~8月に長い穂を立てて、多数の花をつける。花は淡緑色で直径15mm前後と目立たないが、花びらの基部に光っている蜜が魅力的なので、ハエやアブの仲間がなめにくる。
6本の雄しべは放射状に伸び、先端の鮮黄色の葯は下向きに裂けて花粉を出している。そこはちょうど、蜜を舐めにくる虫たちの背に花粉がつく絶好の位置である。アオヤギソウの花は小さいが、巧妙な受粉の仕掛けをそなえているのだ。
次回は、最終回です。「ヤマトリカブト」についてご紹介します!