尾瀬のミニ観察~第14回~
前回は、「コオニユリの雄しべ」を紹介しましたが、今回は「ヒメシャクナゲ」についてご紹介します。
(14)「ヒメシャクナゲ」
(花期 6月~7月)
花はなぜ下向きに咲くのか。主な理由は2つある。
1.蜜や花粉を雨から守るため。雨にあうと、蜜は流され、花粉は破裂して役立たなくなる。でも下向きなら、雨は降りこまないから。
2.チョウやハナアブの仲間を排除するため。チョウは口が細く雄しべ雌しべに触れずに蜜を吸う。アブは花間の移動頻度が低い。ともに迷惑な昆虫だが、下向きの花に止まるのが苦手なので、受粉効率のよいハナバチに多くの蜜が提供でき、受粉してもらえるのだ。
次回は、「ミズバショウの花に来る昆虫は?」についてご紹介します!