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人気メディアのWEBライターになる方法・その1
人気メディアのWEBライターってどうやったらなれる?
この記事では、WEBメディアでライター&編集者として活動してきた私が、「人気メディアのWEBライターになる方法」のヒントをお伝えしていきます。
(めっちゃ長くなりそうなので数回にわけてお届けします)
WEBライターにもいろいろな種類があると思うんですが、せっかくライターになるなら、知名度の高いメディアや人気のメディアで記事を書いてみたい! と思いませんか?
実際、人気メディアで記事を書いていると、とってもいいことがいくつかあります。
たとえば、友達から「ananの記事読んでおもしろいと思ったら、サチエの記事だった!」とか「Yahoo!ニュースで流れてきた韓ドラの記事、クリックしたらサチエの名前が出てきた!」などと連絡がたびたびくる。
やっぱり文章を書いているからには読み手の心に届くようなものを書きたいと思っているので、それを実感できたときはめちゃくちゃ嬉しいです。
名が知れたメディアであるほど、世の中への影響力のようなものを感じる機会は多く、これがかなりのモチベーションになるんです。
また大手のメディアの場合、自分の記事が書籍化されたり映像化されたりするチャンスも掴みやすくなります。同じメディアで書いてるライター仲間たちの中には、書いた記事が漫画家したりドラマ化してる人もいて、とっても羨ましい!
私は、講談社のメディアで韓国ドラマに出てくる韓国料理の記事を書いたことがきっかけで、テレビ出演したことがあります(照)。
検索で記事が引っかかりやすかったり「何者か」的な信用度を得られやすい。大手メディアにはそんなメリットもあります。
SEOの知識は不要! 人気メディアのWEBライターに求められるものとは?
駆け出しのライターさんだと、とりあえずSEOライターの仕事をめっちゃ低い単価で受けて実績を積む…みたいな話をよく聞くのですが、私自身、ライターになりたての頃はSEOの知識は全くありませんでした。
大手メディアや人気メディアだと、求められるのはSEOのテクニックじゃないんです。
(もちろんあるに越したことはないし、知識はその後必ず役に立つけれど、SEO記事を書いてきた経験は大手メディアの採用では実績としてはほぼカウントされないと思う)
では一体何が求められているのか…?
私はメディアの編集部(東京カレンダー)にいた当時、ライターさんの採用面接もやっていました。編集者側が採用したいと思うライターさんには共通点があります。
私が経験から得たヒントを、ここで惜しみなくお伝えしていきます。
ライターとしての豊富な経験…は意外となくてもなんとかなる
人気メディアでライターになるためには、相当の実績が必要そう…初心者じゃまず無理だよね…と思っていたりしませんか?
ところが意外と有名メディアでも、初心者の方を積極的に採用していたりします。
私自身も、ライターとしての最初のキャリア(東カレ)は完全なる初心者からのスタートでした。しかも年齢は、当時34歳。意外と年齢不問の世界だった!!
それまで何かを書いた経験といえば、趣味のアメブロくらい。「ライターってなんかカッコいいし楽しそう!」みたいな、今思うとめっちゃふんわりとした動機で、ライター募集に応募してみました。
ちなみにその時、紙のライター(雑誌の方)は基本的に経験者しか採用していないようだったので、メディアにもよるとは思いますが、一般的にWEBの方が経験不問で飛び込めるチャンスが開かれている世界だと言えるかもしれません。
光文社のメディアでライターとして採用された際も、他のライターさんは初心者の方ばかりでした。
そのメディアは読者層が40代という特色もあり、採用された人たちの年齢も皆40前後。年齢も経験もさほど関係なく、ライターになれるチャンスはあるということです。
メディアのWEBライターに必要なものはたった3つだけ
メディアのWEBライターとして求められる最低限のものがあります。といってもそんなに難しいことではありません。
私は、下記の3つがあればなんとかなると考えています。
企画力
基礎的な日本語力
特定ジャンルにおけるオタク力
必要なもの① 企画力
何よりも必要なのは、企画力! 基本的にどんな記事を書くかを考えるのはライター自身なので、WEBメディア的に「PVが稼げそうな記事」の企画ができるライターさんはめちゃくちゃ欲しい人材です。
人の気持ちを惹きつけ、読者の関心をとらえたユニークな企画をどれだけたくさん考えられるか?が重要なので、採用面談などの機会があるときは、たくさんのおもしろい企画を持ち込んで、企画力をアピールすることをおすすめします。
企画力を磨くには、普段からアンテナをはりめぐらせておくことが大事です。SNSをチェックしたり、他のメディアも読みあさって、バズっている記事からヒントをもらうのも一つの手です。
ただしどんな企画でも良いというわけではなく、メディアにはそれぞれ読者層というものがあります。
例えばアラフォー向けのメディアで「アラサー女子の婚活ファッション企画」とか提出したところで全くターゲットが違います。
なのでメディアのターゲットは押さえたうえで、企画力の高さをアピールすることが重要となります。「このメディアだったら、自分はどんな記事が書きたいか」「このメディアの読者にはどんな企画が刺さりそうか」という視点で企画を考えるのがいいのかも。
必要なもの② 基礎的な日本語力
次に必要なのが、最低限の日本語力。
直木賞ノミネートレベルの文章力なんて必要ありません。基礎的な日本語の文法が身についていて、読みやすい日本語を書ける人が歓迎されます。
WEBメディアは、通勤途中など移動中にもサクッと読めるのが魅力。だからこそ豊富な語彙力や表現力より、「読みやすい綺麗な日本語」が求められると私は考えています(小説や著名人コラムなどは例外です)。
文章力に自信がないという人は、語彙力や表現力のことは一旦忘れて、てにおはなどの基礎的な文法ができているかと、誰から見てもわかりやすい文章が書けているか、の2つをいったん意識してみたらいいかなと思います。
必要なもの③ 特定ジャンルにおけるオタク力
ライターとしての経験がほとんどない初心者さんの場合、まちがいなく戦力となるのが「特定ジャンルにおけるオタク力」です。
美容、ファッション、グルメ、エンタメ、ビジネス、不動産、金融、IT、恋愛、料理、ライフスタイル...
なんでもいいのですが、人に胸を張って「私、このジャンルにおいてはめちゃくちゃ精通してます。ぶっちゃけオタクです!」といえる専門分野を持っておくと、かなり強いです。
逆に言えば、どんなにライターとしての実績があって活躍してる人でも、全く詳しくない分野や苦手な分野で記事を書くのはしんどいし、読者ウケする良い企画を考えるのも簡単ではないかも。
たとえば私の場合、金融とITが疎く、苦手意識も強いので、仮にお仕事の相談をされても引き受けていません。
あと医療系とか、翻訳が必要なライティングとか、専門知識が必要なお仕事も受けないようにしています。
以上が、私が考える「メディアのWEBライターに求められる3つのスキル」です。
ざっくりした内容ですが、この記事を読んで、未経験だけど自分もWEBライターを目指せるかも!? と興味を持ってくださる方がいたらすごく嬉しいなあ……そんなふうに思います。
肝心の「未経験からライターになる方法」については、また別の記事でお伝えしていきます!