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初めての採精室、飛び出せDNA!【最速妊娠エッセイ】

妻と一緒に行ったクリニックで、人生二度目の採精。

一回目はトラウマでした。

今回のクリニックの採精は、いったいどんな感じなのか・・・。

僕の知識は、一回目と映画「ヒキタさんご懐妊ですよ」での知識のみ。

海賊妻「サクッと一発よろしくね~!」

オザワ「・・・搾乳かよ」

妻に背中をバシバシ叩かれて、クリニック内の採精受付へ。

今回のクリニックは、採精専門のフロアがあり、なんと採精室は個室が2部屋も!

すごい!初めての「採精室」だ!!

受付をすると、カゴを手渡されました。

カゴの中には、リモコンが2つ、CDケース、そしてお弁当屋さんのお味噌汁入れみたいな採精カップ。

採精室に「使用中」の札をかけて、いざ中へ。

室内は、3畳ぐらいほどのスペースに、洗面台、ソファ、テレビがあり、エアコンと扇風機まで付いている。

テレビの下にはDVDプレーヤー。

そこに入るのは、もちろん”お助け映像”のDVD。

CDケースを開けると、様々なジャンルの”お助け映像”が10枚ほど。

オザワ「(これは大漁じゃあ!)」

噂に聞いていた”お助けグッズ”を初めて目の当たりにして、思わずテンションが上がってしまいましたw

しかし、提出時間が遅くなればなるほど、全体の待ち時間が遅くなるらしいので、採精は時間との戦いです。

妻との子どもを授かるために”お助け映像”を使うのも、ちょっと不貞な感じがしたので、CDケースはそっと閉じて戻しました。

そして、グッと集中して・・・

いざ、採精!!


・・・

・・・・・・

・・・・・・・・・

えいや!!


しかし、焦ったせいで「少量」「薄め」の精子になってしまいました。

オザワ「(これじゃ十分な検査ができないかも涙)」

もし、活動量が少なかったり、薄かったら、妻に申し訳ない・・・なんて思いながら、とても情けない気持ちで妻の待つフロアに戻りました。

オザワ「ごめん、失敗しちゃった」

海賊妻「えっ?こぼしちゃったの?」

オザワ「違う。いいのが出なかった」

海賊妻「何やってんだよ。がんばれよ」

オザワ「ごめん、焦った」

海賊妻「急いては事を仕損じるっていうだろ~」

オザワ「がんばれ、俺のDNA・・・」

海賊妻「あっはっは、ドンマイ、ドンマイ。次、次」

という感じで、僕の2回目の採精は、ほろ苦い思い出になりました。

一方、妻の方は、採血や子宮壁のチェック、エコーなどすべて順調だったそうです。

小一時間後、思ったより早く検査の結果が出て、小声院長と今後の話をすることになりました。

検査の結果は・・・

<オザワの精子>
精液量=通常
濃度=平均の3倍
運動率=平均の1.2倍
精子の形態=通常
運動の質=直進性低し

小声院長「・・・直進性、低し、ですか」

オザワ「えっ、どういうことですか!?」

小声院長「・・・旦那さんの精子、まっすぐ進まないであっちこっちに行っちゃうタイプみたい。最短距離で卵子に向かわないから、途中で力尽きちゃう確率が高いってことです」

海賊妻「あっはっは、寄り道ばかりしてるって、あんたの人生みたいじゃん!」

オザワ「クソッ!濃ければいいってもんじゃないのかぁぁぁ!!」

詳細な解析は、また次回ということになりましたが、どうやら、僕の精子は「直進性が低い」みたいです。

量とか濃さの改善策は、色々あったけど、「まっすぐ進まない場合」は、どうしたら改善できるんだろう・・・。

一方、妻は流産直後なので、妊娠マーカーは出ていましたが、子宮内は特に問題もなく、次の生理が来たら状況を見て採卵ができそう、とのことでした。

初めての検査にドキドキしつつ、まずは一安心ということなのでしょうか・・・。

次回、重大な何かが見つからないことを願います。

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