ホホをうつ風を感じ
エリカ
河川敷で、
クロスバイクを横にねそべって
青空を見つめていたはずが
すっかり寝込んでしまった
風に意識を現在に引き戻された
エリカ はムクっと起き上がり
目をこする
うすぐらくなり始めている
スマホを見ると何回もかかっていた
オヤジからだった
リコールする エリカ
「おい。どこにいるんや
学校から帰ってこないから
晩御飯の準備、オレがしてるよ」
「あ、ごめん。
河川敷で考え事してた
進学
どうしようかと思って」
「何、、、、、、、、
そうか・・・・・進学するんか?
で、どこに行けるんや
入れるとこあんのか?」
「あああ、と
そう、英語勉強して ハワイ大学に行きたい」
と徐に呟く エリカ
自分で、
『え、私何言っての・・
入れるわけないじゃん・・・・』
その時、オヤジのダミ声が聞こえてきた
「わかった。金はなんとかする。
英会話学校行くか・・・」
と、意外な声が聞こえてくる。
「え、うん。いく。
あ、すぐ帰るから
晩御飯、作り直すよ!」
「アホー
もう作ったは
帰ってこい
おれの そうめん 食べたらええがな・・・」
エリカは 『なんや、また そうめん か・・好きやな』
と、心で呟きながらクロスバイクにまたがり
家に向かって走り出し、スマホを切った
月が出始めた
そこに、流れ星が
数個流れていった
なんか、わくわくしてきた エリカ
英語どこ行こうか?
とクロスバイクを走らせて
家の前の通りに曲がって入った瞬間
ドン!!!
エリカ は宙を舞っていた
黒塗りの車が目に入るが、どうしようもない
――――続く